パソコンを買い替えた際のデータ移行は、うまく行わないと時間がかかったり、データが抜け落ちたりする危険があります。どのようにするのが効率的か、おすすめの方法に加え、不要になったパソコンの廃棄方法も紹介します。
ライター:CLIP編集部
パソコンのデータ移行準備
全く準備をせずにデータ移行を行おうとすると、必要なデータがどれか分からなかったり、不要なデータも一緒に移行させてしまったりと、作業にかなりの時間を要してしまうかもしれません。近日中にデータを移すことが決まれば、前もって以下の準備をしておきましょう。
あらかじめ必要なファイルをまとめておく
移行先のパソコンの容量が大きければ、ほとんどのデータをそのまま移すことができるでしょう。しかし、移行させるデータ量が大きいほど作業に時間がかかったり、新しいパソコンの動作が遅くなったりするリスクがあります。
そのため1年以上使っていないファイルがある方は、事前に必要なファイルと不要なファイルを分けておき、今後も必要なデータのみを移行させましょう。
ファイル整理の方法は以下の関連記事をご確認ください。
バックアップを取っておく
データ移行中にファイルが破損したり、エラーが生じたりすることもあります。そのような危険に備え、事前にクラウドや外付けストレージなどにデータのバックアップを取っておきましょう。
・関連記事:PCの中も大掃除!万が一に備えてバックアップは物理&電子の両方で!
・関連記事:パソコンのバックアップ方法。システムの復元とおすすめ保存メディアも
注意!移行できないデータもある
パソコンにあるすべてのデータが移行できるわけではありません。以下のものは基本的に移行できないので要注意。
- ブラウザやペイントなど、パソコン購入時に入っているソフト
- Microsoft Office関連ソフト
- セキュリティ対策ソフト
- プリンターなどのドライバソフト
これら以外にも移行できないものはありますが、アカウントで管理しているものであれば、新しいパソコンでソフトをダウンロードし、ログインすることでデータの引継ぎが行えるかもしれません。
各ソフトウェアの公式Webサイトに、データの引継ぎ方法が記載されているはずなので、事前に確認しておきましょう。
パソコンのデータ移行方法
外付けストレージを利用
大容量のデータを比較的スムーズに移行させられるのがHDDやSSDなどの外付けストレージです。これらのデバイスを新しく購入する場合は、処理速度の速いものを選ぶと移行作業が素早く行えるでしょう。
USBリンクケーブルを利用
USBポートを通じて2台のパソコンを同期させるUSBリンクケーブルを用いれば、これまで使っていたパソコンの画面から新しいパソコンの画面へ、必要なファイルをドラック&ドロップするだけでデータを移すことができます。
ファイルをひとつずつ移すと時間がかかるので、事前に必要なデータをフォルダにまとめておき、一度に移行させるのがおすすめ。
転送ソフトとWi-Fiを利用
専用の転送ソフトを使用すれば、Wi-Fi経由でデータの移行が可能。両方のパソコンを同じWi-Fiに接続し、設定後は必要なファイルを選択するだけなので、比較的容易に移行できます。
しかし、料金や移行品質などは転送ソフトによって大きく異なります。使用に際しては、口コミなどを参考に慎重にソフトを選びましょう。
Windowsの「近距離共有」を利用
Windows10から搭載された新機能「近距離共有」でデータ移行を行うこともできます。その方法は以下の通り。
「スタートメニュー」を開き、検索ボックスを利用して「近距離共有の設定」を開きます。
以下の画面から、共有する範囲を指定します。
- 自分のデバイスのみ:同じMicrosoftアカウントを使用しているデバイスと共有
- 近くにいるすべてのユーザー:近くにいるすべてのデバイスとコンテンツを共有
また、受信時のファイル保存先もこの画面から選択できるので、希望の保存先がある場合は設定しておきましょう。
設定が終われば、あとは共有したいファイルを右クリックし、「共有」を選択。以下の画面が表示されるので、「近距離共有」の欄から、正しいデバイスを選択しましょう。
クラウドサービスを利用
普段からクラウドサービスを利用している方は、それを使うとスムーズにデータファイルを移せるでしょう。クラウドサービスを用いてデータ移行を行う場合、アップロード先のクラウドに新しいパソコンでログインをする必要があります。IDやパスワードは忘れないようにしましょう。
Appleのクラウドサービス「iCloud」は、Windowsパソコンからでも利用できます。そのため、普段MacBookを利用している方がWindowsパソコンへのデータ移行を行う際には、こちらのクラウドサービスを経由させるのがおすすめです。
反対に、普段Windowsパソコンで「Google Drive」などを利用している方が、MacBookへデータを移す場合は、MacBookにGoogle Driveをダウンロードして移行作業を行いましょう。
・関連記事:クラウドとは?代表例や活用法をわかりやすく解説
不要になったパソコンの廃棄方法
データ移行が済み、不要になったパソコンは法令に則り適切に処分をする必要があります。個人のパソコンの場合、主な廃棄方法は「メーカーによる回収」「自治体の回収ボックスの利用」「無料回収サービス」「家電量販店による下取り」「業者による買い取り」「フリマアプリやオークションサイトへの出品」など。
また、ほとんどの場合データ消去は自己責任で行います。消去せずに手放すと、パソコンに保存されていた個人情報が漏れてしまい、あとから思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。パソコンの廃棄は慎重に、正しい手順で行いましょう。
・関連記事:パソコンの廃棄・処分無料・有料の方法7選と注意点
まとめ
今回はパソコンのデータ移行と廃棄の方法について紹介しましたが、問題なく行えそうでしょうか?より詳しい方法や注意点が知りたい方はそれぞれの関連記事をチェックしましょう。
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