みなさんはパソコンのバックアップを取っていますか? パソコンを使用していると予期せぬ原因でデータが破損したり、ウイルス感染したりする可能性があります。誤作動でデータを削除してしまい、悲しい思いをした経験がある方もおられるはず。そんな事態に備えて、こまめなバックアップが大切です。
この記事ではWindows10、Mac両方のバックアップ手順とシステムの復元方法、保存先のおすすめメディアを3つご紹介します。
ライター:黒澤結衣
Windows10パソコンのバックアップには2種類ある
Windows10のバックアップには2種類あります。1つ目は「データを選んで保存」する方法、2つ目は「システムイメージの作成」と呼ばれる方法です。まずは違いを確認しましょう。
1.Windows10「データを選んで保存」とは?
Windows10の「データを選んで保存」とは、必要なデータを個別に選んでバックアップする方法です。
文書・写真・動画など、個々のデータの破損や誤って消去してしまった場合に備えることができます。
「ファイル履歴」を使えば自動でバックアップすることも可能です。
2.Windows10「システムイメージの作成」とは?
Windows10の「システムイメージの作成」とは、OSなども含めたパソコン内のデータをまるごとバックアップする方法です。Windows10が完全に破損したり、ウイルスに感染した場合に備えて、パソコンの起動に必要なデータをすべて保存します。
ドライブ全部を保存するため時間や保存容量が多く必要で、パソコンに問題があった場合はそれも含めてバックアップしてしまうので注意が必要です。
Windows10でデータをバックアップする方法
1.「スタートボタン」を右クリックして「設定」を選択
2.「更新とセキュリティ」→「バックアップ」を選択
3.「ドライブの追加」からバックアップ先のメディアを選択
「ファイルのバックアップを自動的に実行」をオンにすると、ファイル履歴を利用して変更があったファイルのみ自動でバックアップされます。
すぐにバックアップをしたい場合や、ファイル履歴を利用した自動バックアップの間隔やバックアップしたい対象のフォルダを設定する場合は「その他のオプション」から行ないます。
Windows10でシステムイメージを作成する方法
1.「コントロールパネル」を開きます。スタートボタン横の検索窓を使用するとスムーズです。
2.「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元(Windows7)を選択
3.「システムイメージの作成」を選択
4.バックアップ先を選択し、バックアップしたいデータにチェックを入れてバックアップを開始
Macは「Time Machine」で自動バックアップ
OSバージョンが10.5(Leopard)以降のMacには「Time Machine」という自動バックアップ機能が備わっています。
ここでは、Time Machineを使ったバックアップの方法をご紹介します。
1.保存先のメディアをパソコンに接続
2.「Appleメニュー」を選択
3.「システム環境設定」→「Time Machine」を選択
4.「バックアップディスク選択」で保存先を決定し、「ディスクを使用」を選択
5.「バックアップディスクを消去しますか?」と表示された場合は、保存先にデータが入っていないことを確認してから「消去」を選択
システムを復元するにはどうすればいいの?
Windows10のまるごと復元方法
1.「スタートボタン」を右クリックして「設定」を選択
2.「更新とセキュリティ」→「バックアップ」を選択
3.「回復」をクリックし、「PCの起動をカスタマイズする」から「今すぐ再起動」を選択
4.オプションの選択から「トラブルシューティング」を選択
5.「詳細オプション」→「イメージ」→「システムを回復」を選択
6.ドライブを復元するアカウントを選択後、パスワード入力
7.「システムイメージを選択する」を選び、「次へ」をクリック
8.復元したいデータ、日時を選択し、システムドライブのみ復元するを選択
Macの復元方法
一部のファイルだけ復元したい場合
1.復元したいファイルのウインドウを開く。写真なら写真フォルダを、メールならメールの受信ボックスなど
2.Time MachineメニューでTime Machineに入るを選択するか、DockでTime Machineを選択
3.画面右端のタイムラインを使い、日時ごとに並んでいるバックアップファイルから復元したいファイルを検索
4.右クリックで「復元」を選択
まるごと復元したい場合
1.電源を入れた直後か、再起動を始めた直後に[command+R]を推し、MacOSユーティリティを起動
2.Time Machineバックアップから「復元」を選択
おすすめ保存先メディア3選
ここでは、バックアップにおすすめの保存先メディアを3つご紹介します。
1か所のみのバックアップだと保存先の機器が故障したり、紛失してしまう可能性もあるので、2か所以上の場所にバックアップしておくことがおすすめです。
用途に合わせてバックアップ先を選びましょう。
1.外付けHDD/外付けSSD
最初におすすめするのは外付けHDD(ハードディスク)/外付けSSD(ソリッドステートドライブ)。多くの製品はUSBケーブル/ポートでパソコンに接続します。自宅用の大き目のものと、持ち運びに便利な小型のものがあります。
大容量な製品が多く選べるため、パソコンのバックアップに適しています。SSDはHDDよりデータの読み書きが速く耐衝撃性にも優れていますが、HDDに比べて高額です。
2.CD/DVD/Blu-ray
CD、DVD、Blu-rayのような小型のメディアにもバックアップが可能。それぞれ容量が異なるので、必要に応じたものを使用しましょう。そもそもパソコンにCD/DVD/Blu-rayドライブがないものや、データの書き換えができないものもあるので注意が必要です。「年」「月」など時間単位でデータを保存しておくのに適しているでしょう。
3.クラウドサービス
近年主流になりつつあるのがクラウドサービス。ネット上のサーバにデータを保存しておくため、ネット環境があればデータを読み取ることができます。
iCloud、Google Drive、OneDriveなどが代表的で、容量などに応じた月額プランがいくつか用意されています。ある程度までであれば無料で利用することができます。
クラウドサービスはサーバ障害、ID・パスワードの流出の恐れもありますので、信頼のおけるサービスを利用することが大切です。
まとめ
ついつい後回しにしてしまいがちなバックアップ。一度バックアップしておくと、差分をバックアップするだけなので時間もかかりません。しかし前回のバックアップから長く経過していると時間がかかることもあるので、空いている時間にこまめに行なうのが安心です。
予期せぬ事態に慌てないように、常日頃からバックアップで対策をしましょう!
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