「メタバース」とは?意外と長い歴史と注目を集めるサービス例

「メタバース」をご存知でしょうか? 仮想空間上にある、現実世界のミラーワールド(鏡像世界)のことで、一時期話題になった「セカンドライフ」や、最近では『あつまれ どうぶつの森』『フォートナイト』などのゲームもメタバースと呼ばれることがあります。新型コロナウィルスの影響で外出自粛が続く中、仮想空間内で交流・イベントなどが行えるとして再び注目を集めています。
今回は「メタバース」についての解説と、注目されているサービスを紹介します。

ライター:荒井啓仁

「メタバース」とはそもそもどういう意味なのか

近年急速に広がった「メタバース」という言葉の始まりは、アメリカの作家、ニール・スティーヴンスンによる小説『スノウ・クラッシュ(1992年)』の作中に登場する、インターネット上の仮想世界とされています。
転じて現在は、今後インターネットの先に発展するだろうといわれるミラーワールド(鏡像世界)や「デジタル・ツイン」、現在展開されている仮想空間サービスを指す言葉になっています。

現在注目を集めている「メタバース」

「メタバース」は近年生まれた言葉と思われがちですが、97年にはNTTデータ通信より「まちこ」という女性向けのバーチャルモールサービスが開設されるなど、インターネットの発展と共にさまざまなサービスが国内外で配信されてきました。
中には早期に終了してしまったサービスが多くありますが、現在でも続いているサービスもあります。

「セカンドライフ」

「セカンドライフ」はLinden Lab社より2003年からスタートしたサービス。
仮想空間内での交流を目的としたサービスで、物品やサービスの売買がゲーム内の通貨で行えるのが特徴です。
ゲーム内で稼いだ通貨を現実の通貨に換金出来ることも大きな特徴でした。
ゲーム内の土地を高額で転売できることなどがきっかけで世界的なブームになりましたが、サーバー環境などが追いつかず、免許制にし接続人数を絞ったところブームが去ってしまいました。
2021年3月現在もサービス継続中です。

「アメーバピグ」

「アメーバピグ」はサイバーエージェント社が2009年より運営しているサービス。
アバター「ピグ」を使い、渋谷や浅草など実在の街をもした広場でチャットなどを楽しめました。
自分の「ピグ」を使える関連サービスも多く、サービス開始1ヶ月で登録数が10万人を超えるなど大変な人気を集めましたが、2019年にAdobe Flashの廃止に併せてPC版・モバイル版のサービスを終了。
スマートフォン版は2021年3月現在もサービス継続中です。

「アメーバピグ」

現在注目を集めている「メタバース」

20年近く前から隆盛を繰り返してきた「メタバース」志向のサービスですが、2010年代以降、家庭用PCやゲーム機のスペックが向上したことにより、CGで表現できる世界の規模がより大きく、より精細に。インターネット回線の高速化で同時接続人数を増やすことが可能になり、近年再び注目を集めています。
またPS VRやOculusシリーズなど、低価格なHMD(ヘッドマウントディスプレイ)機器の登場で、没入感を高められるサービスも人気です。

『フォートナイト』

EpicGames社より2017年から配信されているシューティングゲーム、『フォートナイト』は、理想的な「メタバース」に最も近いと言われています。
『フォートナイト』はアメリカンコミックのようなポップなビジュアルと、対応プラットフォームの多さで、2020年5月にはユーザー数が3億5千万人突破するなどバトルロワイヤルゲームとして世界的に人気を集めています。

最近追加された『フォートナイト』の2つの新しいモードは『フォートナイト』をシューティングゲームとしてだけではなくメタバースに発展させました。
プレイヤーが自由に島(=区切られた空間)が作られる「クリエイティブモード」と、戦う事が出来ない代わりに、仮想空間ライブや映画鑑賞などを楽しめる「パーティロイヤルモード」です。
これらのモードの登場が『フォートナイト』を遊びの場・コミュニケーションの場・仮想空間体験のプラットフォームとしています。

関連記事:https://yourclip.life/post/what-is-fortnite/

『あつまれ どうぶつの森』

『あつまれ どうぶつの森』は任天堂から2020年にNintendo Swithで発売された、のんびりとした世界観でスローライフが楽しめるゲーム。
新型コロナウィルスの影響もあり、単一のプラットフォームでの販売にも関わらず、2021年2月には全世界での販売本数が3100万本を超えています。

『フォートナイト』や「VRChat」ほどの自由度はありませんが、プレイヤーの暮らす島をプレイヤー自身で地形からデザインすることが出来ます。
ゲーム内のフレンドではなくとも「夢番地」と呼ばれる機能を使えば他のプレイヤーが作った島を訪れることができるため企業や自治体の利用も増えています。2020年の米大統領選ではジョー・バイデン候補(当時)が選挙活動用に『あつ森』上で島を公開したことで話題となりました。

また「マイデザイン」という機能を使って、プレイヤー自身で洋服や看板などデザインを作ることができ、Marc JacobsやValentinoなどの有名アパレルブランドが「マイデザイン」で自社ブランドの商品を模したデザインを公開。ゲーム内での経済活動自体はありませんが、各企業などからの注目が高いといえるでしょう。

「VRChat」

「VRChat」はVRChat Inc. が2013年より運営している、VRに対応している仮想空間プラットフォーム。
集まるための部屋(=ワールド)をユーザー自身で作れる(3Dモデリングの技術が必要ですが)自由度の高さで人気を集めています。
「VRChat」内でのイベントも多く、株式会社HIKKY主催の「ヴァーチャルマーケット」は、1100超の個人、70社超の法人が出展するなど注目を集めています。

関連記事:https://yourclip.life/post/about-vrchat/

「Cluster」

2017年よりクラスター株式会社によって運営されている、VR対応の国産仮想空間プラットフォーム。
元々はバーチャルライブや、仮想空間内での企業カンファレンスなどの開催がメインでした。2020年のアップデートにより、ワールド機能やフレンド機能が追加されたことで、交流プラットフォームとしても利用されはじめています。
初期はアバターは同一のものしか使用できませんでしたが、3Dモデリングを利用して自分で作成したアバターを使用できるほか、バーチャル配信アプリの「REALITY」で作成したアバターを使用できるようになったため、手軽にユーザーの個性を表現できます。

まとめ

新しい言葉のようで、意外と歴史の長い「メタバース」。
5G通信や更なる技術革新がこのまま進んでいけば、映画の『レディ・プレイヤー1』や『マトリックス』のような未来はすぐそこまで来ているかもしれません。
『フォートナイト』など無料で始められるサービスも多いので、まずは体験してみてはいかがでしょうか。


超高速インターネットでさらに快適なパソコンライフを!
関西で広域提供中のeo光では、5ギガまたは10ギガの超高速コースをご提供しています。

eo光の超高速インターネットについて詳しくはこちら

eoは関西ネット契約 戸建てシェアNo.1 オプテージ調べ(2021年2月調査) エリア確認・お申し込み へのリンク

公開日:2021年03月24日

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

関連記事