フォートナイトとは?人気の理由と、子供が遊ぶ注意点

『フォートナイト』はポップな世界観と、従来の枠にとらわれないゲーム性で、若年層を中心に人気のシューティングゲーム。
米津玄師やBTS(防弾少年団)が『フォートナイト』上でライブを開くなど、ゲーム以外の新しい体験を提供する場「メタバース」として注目を集めています。一方、課金要素やユーザー同士のコミュニケーションで子供が遊ぶ上では気をつけるべき点もあります。
この記事では『フォートナイト』の魅力や注意点を紹介します。

ライター:荒井啓仁

『フォートナイト』とは?

『フォートナイト』とはEpicGames社より配信されているTPS(サード・パーソン・シューティングゲーム)。
TPSとは、第三者視点でキャラクターを操作するシューティングゲームを指す言葉です。主人公と同じ一人称視点でプレイするFPS(ファースト・パーソン・シューティングゲーム)とは区別されます。

2021年2月現在、『フォートナイト』はPS4、Nintendo Switch、 Xbox Series X|S版等家庭用ゲーム機と、PCにて配信中。
モバイル版はiPhone版が2020年8月以降配信停止中。Android版は公式サイトから提供されています。

『フォートナイト』の始め方

『フォートナイト』をダウンロードしてゲームを起動した後は、ロビーと呼ばれる待機場所でフレンド(ゲーム上の友人)との合流やキャラクターの見た目などの設定をします。参加するチームの準備が終わるとゲームの開始。
「バトルバス」と呼ばれる乗り物から飛び降り、時間経過と共に狭くなっていくフィールドを舞台に最後の1人(1チーム)を目指して戦うルールです。

『フォートナイト』の特長は「シューティング+建築」

ここまではバトルロワイヤル系シューティングゲームの定番。
『フォートナイト』独自の要素としては、建築要素とそのための素材収集が挙げられます。
『Minecraft(マインクラフト)』等、素材を収集して建築するゲームは他にもありますが、シューティングゲームと建築要素の組み合わせは『フォートナイト』独自のもの。

『フォートナイト』のパーティーロイヤルではライブや映画鑑賞もできる

『フォートナイト』を語る上でパーティーロイヤルの存在は欠かすことができません。
通常のバトルロイヤルモードは最後の1人を争うものですが、このパーティーロイヤルモードは、特別なマップで参加者やフレンドとゲーム内ライブや映画鑑賞、その他ミニゲームを楽しむ事ができます。

2020年6月にはクリストファー・ノーラン監督の映画『インセプション』(2010)の上映会が『フォートナイト』上で行われました。同監督の『TENET』(2020)の予告編上映会も含めて過去15回以上、さまざまなイベントが行われています。
同8月7日には米津玄師が、同9月26日、27日にはBTS(防弾少年団)が映像配信するなど、『フォートナイト』で音楽ライブを楽しめるようにもなっています。

『フォートナイト』が人気の理由とは? 

『フォートナイト』が人気の理由とは?

1.敷居の低さ。基本無料、多くのプラットフォームで遊べる

『フォートナイト』はなぜ人気なのでしょうか。1つ目の理由は、基本プレイが無料で、現在出ているメジャーな家庭用ゲーム機のほとんどで遊べること。ゲームに参加するハードルがとても低いといえるでしょう。
アクションシューティングゲームによく見られる、戦争等をモチーフとしたハードな世界観ではないポップな世界観も入りやすさがあります。

2.コアプレイヤーも満足の建築要素が駆け引きを生む

ハードルが低いからといってコアなプレイヤーが満足できないゲームではありません。
『フォートナイト』最大の特徴である建築要素は撃ち合いの駆け引きも加熱させます。

高台や要塞を建築して相手より有利なポジションを固めたり、撃ち合いの最中に壁を素早く作り上げて盾にし被弾を抑えそのまま逃げたりすることも可能です。
『フォートナイト』では単純な撃ち合いの技術以上に、建築によるとっさの判断と行動がゲームの勝敗を分けます。

熟練のプレイヤーほど、建築を利用した駆け引きがうまい傾向にあるように思えます。

3. 戦い以外の遊び要素の多さ。豊富なスキンやエモート

通常のバトルロワイヤルだけではなく、前述したパーティロイヤルや自分の好きなように建築し島を作れるクリエイティブモード等、戦い以外の遊びが多いのも『フォートナイト』が人気の理由。

キャラクターの見た目である「スキン」や動き「エモート」も自由度が高いもの。
同じくバトルロワイヤルゲームの『PUBG』や『Apex Legends』で操作キャラクターの見た目をプレイヤーが変更できるのは服装の着せ替えがほとんど。
『フォートナイト』は160種類を超えるスキンがあり、無骨なものからアニメ調のもの、中世の甲冑や熊の着ぐるみまで幅広く、バットマンやアイアンマン等有名キャラクターとのコラボスキンも豊富で、プレイヤーの個性を表す要素として人気を博しています。

エモートと呼ばれるモーションも、前述の『PUBG』では特定のポーズのみですが『フォートナイト』はSNSで人気のダンスやコミュニケーションに使いやすいポーズや動きが400種類近く用意されており、プレイヤーの感情表現に役立っています。

・関連記事:バトロワゲームの歴史とは。『フォートナイト』『PUBG』『Apex Legends』はなぜヒットした?

4.有名人の『フォートナイト』実況配信の多さ

『フォートナイト』はYouTubeなどで実況動画を配信している芸能人が多いのも特徴です。

例えば

  • 小籔千豊
  • 有吉弘行
  • すゑひろがりず
  • HIKAKIN(YouTuber)

などが定期的に『フォートナイト』のプレイの様子を配信しており、ゲーム実況の定番になっているといって過言ではないでしょう。

『フォートナイト』の課金要素や安全に遊ぶ注意点とは

『フォートナイト』は無料で遊べますが、課金要素がある点にも触れておきたいと思います。

スキンとエモートは有料が多い

スキンとエモートは種類が非常に多彩でプレイヤーの個性をアピールできるため非常に人気ですが、そのほとんどが有料となっています。
中には無料で手に入るものもありますが、大多数のプレイヤーが手に入れられるので個性のアピールになるとは言い難いのです。

ゲームを有利に進められる有料のバトルパス

『フォートナイト』では1シーズン(約75日)ごとにスキンやエモートのコンセプトが変ります。1シーズンの間、プレイヤーのレベルを上げることができるのが「Tier(ティア)」。これを有利に進められるチケットがバトルパスです。
課金せずともティアは上がりアイテムをもらえるのですが、バトルパスを購入することによってもらえるアイテムの数が増え、バトルパス限定のスキンなども手に入ります。

サブスクリプション「フォートナイトクルー」も

『フォートナイト』には「フォートナイトクルー」というサブスクリプション(定期購入)もあり、毎月一定金額支払うことで、バトルパスに加えてゲーム内通貨と限定スキンをもらうことができます。

ペアレンタルコントロールや購入制限は可能

お子さんのいる家庭でクレジットカード情報をゲーム機に登録している場合、注意が必要です。
知らないうちにゲーム内アイテムを購入してしまい、相当額の請求が来てしまう事例も実際に発生しています。
家庭用ゲーム機に関しては、ハードごとに購入制限が可能なため、公式サイトをご参照ください。

Nintendo Switchの場合
https://www.nintendo.co.jp/support/switch/parentalcontrols/nintendo_account.html

PS4の場合
https://www.playstation.com/ja-jp/support/account/ps4-parental-controls-and-spending-limits/

また『フォートナイト』にはボイスチャット機能が搭載されており、チーム内でのみ通話が可能です。
チームメンバーが全員顔見知りの友人であるなら問題は少ないでしょうが、もし知らないプレイヤーをチームに加えるのであれば注意が必要です。
チームに招いたプレイヤーが暴言を吐いたり、不適切な発言を繰り返したりと、トラブルが発生する可能性があります。

『フォートナイト』内にもペアレンタルコントロールが提供されており、友人たちとはLINE等外部ツールで通話させてゲーム内の音声に関しては以下を参考に全てオフにする事をオススメします。

https://www.epicgames.com/fortnite/ja/parental-controls

・関連記事:iPhoneの使用を制限された、中学3年生の子供と親の本音とは?

まとめ

iPhone版の配信が停止中にも関わらず、依然大人気の『フォートナイト』。
年齢を問わず遊べるゲームではありますが、子供向けにつくられたゲームではないため遊ぶ際はペアレンタルコントロールなど目の届く範囲で遊ばせる工夫が必要でしょう。
ゲームの枠を超えた遊びを提供するプラットフォームとして今後も更に注目を集めるであろう『フォートナイト』。
遊んだことのない方も対戦にこだわららず、是非気軽にプレイしてみて欲しいです。


【関西でネット回線をお探しなら】 eo光は17年連続お客さま満足度 No.1!
※RBB TODAYブロードバンドアワード2023 キャリア部門 エリア別総合(近畿)第1位(2024年2月発表)
2007年~2023年17年連続受賞

詳しくはこちら

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • ライター

    荒井啓仁

    映画・アニメ・漫画が大好きで、Web漫画を15年以上ヘビーに毎日読み続ける。俳優として活動中で、演技者の目線からコラムを書く。

関連記事