ストリーマー初心者向け、おすすめの動画配信プラットフォーム6選

ゲームや雑談、料理など、さまざまな情報を動画で視聴者へ届ける「動画配信」。パソコンの高スペック化やインターネット回線の普及で、より身近な存在になりました。今回は、ストリーマー(配信者)になりたい初心者の方におすすめしたい動画配信プラットフォームを6つ紹介。画質や音質、遅延の有無も解説します。

ライター:荒井啓仁

動画配信プラットフォームとは

動画配信プラットフォームとは

「動画配信プラットフォーム」とは、インターネットを通じて動画を配信・共有ができたり、管理できたりするサイトやアプリ、サービスのこと。ライブ配信のみに限ればSNSでも配信は可能ですが、高品質なライブ配信に加え、動画投稿も行うには「動画プラットフォーム」がおすすめです。

動画配信プラットフォームは無料/有料、動画共有型/企業専有型にそれぞれ分けられます。不特定多数のユーザーに視聴してもらうサービスが動画共有型、企業や事業者がセミナーなどの動画を配信するサービスが企業専有型です。動画共有型の代表が「YouTube」です。

今回は、配信初心者の方が気軽にストリーム活動を始められる「動画共有型」のプラットフォームを紹介します。

動画配信プラットフォームの選び方

動画配信プラットフォームの選び方

「YouTube」に「Twitch」、「ニコニコ生放送」など、配信活動が行えるサービスの選択肢はさまざま。動画配信プラットフォームを選ぶ際に気をつけたいポイントを紹介します。
PCで配信を行う際は、サービスから直接配信を行うよりも配信ソフトを使用したほうがスムーズに配信を行えます。

関連記事:初心者向け OBS Studioの使い方。無料で配信·録画する方法

自分がやりたい配信に向いたサービスを探す

第一に考えたいのは、「自分がやりたい配信」に向いたサービスを探すこと。ゲーム配信や雑談、料理、音楽など配信できる事柄はさまざま。ユーザー数ももちろん大切ですが、サービスによって向き不向きがあるため、自分のやりたいことを、最大限に表現できるサービスを選びましょう。

画質や音質、遅延もチェック

サービスごとに大きな違いはありませんが、画質や音質、遅延も気にしたいポイント。雑談やゲーム配信など、コメントに返答する場合は、低遅延のサービスを選ぶと視聴者とのコミュニケーションもスムーズです。

ユーザー層やサービス全体の雰囲気も大切

サービスの違いはシステムやUIだけではなく、ユーザー層や雰囲気にも現れます。年齢層やチャット欄の全体的な雰囲気、サービスごとに人気の配信者や動画がどのようなテイストか、しっかり確認しましょう。

できるだけサービスは変えない

はじめのうちから人が来ないのは当然のこと。人が集まらないからといって、すぐにサービスを変えるのは控えたほうがよいでしょう。配信や投稿回数を重ねることで、サービスごとのユーザーに見つかりやすくなり、固定の視聴者が増える可能性も上がります。

おすすめの動画配信プラットフォーム6選

1.YouTube

2007年に日本でもサービス開始以来、動画投稿・配信サイトとして圧倒的な知名度を誇るYouTube。

YouTubeの魅力はなんといっても膨大なユーザー数です。YouTubeではライブ配信、動画投稿、縦長のショート動画の3種類の動画を配信可能。動画投稿とライブ配信を一括で管理できるので、ライブ配信だけではなく作成した動画も投稿したい方におすすめです。

ライブ配信を中心に行いたい場合、Youtubeの検索画面でライブ配信動画が見つけにくい仕様だという点は念頭においておきましょう。動画配信自体はユーザー登録が済んでいれば簡単に行えますが、収益化には一定の条件がある点にも注意が必要です。

公式サイト:https://www.youtube.com/
関連記事:YouTubeライブ配信のやり方。初心者でも分かりやすい目的別解説

配信画質最大4K (2160p), 60fps
配信音質最大320kbps
遅延5秒未満(超低遅延)
ユーザー層若年層から中高年層まで幅広い
雰囲気動画や配信する内容によってさまざま
PC/スマホ対応PC、スマホどちらでも配信・視聴可能

2.Twitch

ゲームや雑談など、ライブ配信に特化した動画配信サービス「Twitch」。

プロゲーマーやプロストリーマーが日夜配信を行っています。収益化のハードルが、「50人のフォロワー」「8時間以上の配信」「7日配信する」「平均視聴者数が3人を超える」と、YouTubeよりもかなり低いのは、配信初心者にはうれしいポイント。ただし、全体的なユーザー数はYouTubeよりも少ないため、簡単に収益を上げられるわけではない点は注意しましょう。他サービスとの同時配信も可能ですが、「他サービスのチャットを配信画面に写さない」「他サービスへのリンクを掲示しない」など、厳しいルールがあります。

公式サイト:https://www.twitch.tv/
関連記事:Twitch(ツイッチ)とは?特長·収益化、ゲーム配信の使い方

配信画質最大1080p, 60fps
配信音質最大160kbps
遅延低遅延モードあり
ユーザー層20代〜30代の男性が多め
雰囲気配信者、視聴者ともにカジュアルな傾向が強い
PC/スマホ対応PC、スマホどちらでも配信・視聴可能

3.ニコニコ生放送/ニコニコチャンネルプラス

動画上に流れるコメントが特徴的な動画投稿サービス「ニコニコ動画」のライブ配信サービスが「ニコニコ生放送」。ニコニコ動画と同様に配信画面上に視聴者からのコメントが流れるため、他のサービスにはない一体感が味わえます。

収益化には登録者数などのハードルはなく、規約への同意や「第三者の権利侵害がない」など7つの基準を満たすだけ。視聴者からの毎月課金や都度課金、広告収益など収益を得るプログラムも充実している点も配信初心者にはうれしいポイントでしょう。ただし、配信のアーカイブは公開期間が細かく定められていたり、無料会員の視聴者は放送前にアーカイブ視聴を予約する必要があったりと、利用しにくい部分もあるため注意が必要です。

「ニコニコチャンネル」の派生サービスとして、動画配信・生放送が行えるプラットフォーム「ニコニコチャンネルプラス」(2022年から運営)もあります。こちらは、最大24時間以上の配信時間や、有料番組配信が可能。

公式サイト:https://live.nicovideo.jp/

配信画質最大720p
配信音質最大128Kbps
遅延低遅延重視設定あり(プレミアム限定)
ユーザー層若年層から中高年層まで幅広い
雰囲気配信者と視聴者の交流が盛ん
PC/スマホ対応PC、スマホどちらでも配信・視聴可能
※こちらは「ニコニコ生放送」の情報です。

4.Mirrative

「Mirrative」は、モバイルゲームでの配信に特化したライブ配信アプリ。

PC環境がなくても、スマートフォン1つで配信を完結でき、配信者・視聴者ともに若年層を中心に人気を集めています。配信者と視聴者の距離の近さも特徴的で、視聴者との交流を中心に配信したい、簡潔に配信をしたいという方におすすめです。

アプリ内に独自のアバター機能「エモモ」があるため、「Vtuber」のような配信も可能。配信はしたいけど顔を出すのには抵抗がある、という方にもピッタリの動画配信プラットフォームです。

公式サイト:https://www.mirrativ.com/
関連記事:バーチャルYouTuberとは?人気のVTuberや始め方も紹介│CLIP

配信画質最大720p
配信音質記載なし
遅延記載なし
ユーザー層スマホユーザー・若年層が多い印象
雰囲気配信者と視聴者の交流が盛ん
PC/スマホ対応PC、スマホどちらでも配信・視聴可能

5.OPENREC.tv

「OPENREC.tv」はゲーム配信に特化した動画配信プラットフォーム。

配信画面のUIなど「Twitch」と似た部分も多いですが、「OPENREC.tv」は編集した動画投稿可能。配信の瞬間をユーザーが切り抜いた「キャプチャ」は、その日の人気動画をランキング形式で閲覧できるなど、他サービスとの違いも見られます。

公式サイト:https://www.openrec.tv/

配信画質最大1080p
配信音質記載なし
遅延超低遅延モードあり
ユーザー層若年層が多い
雰囲気配信者と視聴者の交流が盛ん
PC/スマホ対応PC、スマホどちらでも配信・視聴可能

6.Vimeo

主にセミナーや映像作品投稿など、ビジネス用途で使われることの多い動画配信プラットフォーム。
ライブ配信をするには9,167円/月(年払いの場合は5,500円/月)のプランに入る必要があるなど、配信初心者にはハードルが高いかもしれません。動画の有料販売などを考えている場合は検討してみるのもおすすめです。

公式サイト:https://vimeo.com/
関連記事:「Vimeo」とは?YouTubeとの違い、おすすめプラン·作品

配信画質最大4320p(8K)
配信音質最大256kbps
遅延約0〜20秒
ユーザー層ビジネス用途のユーザーが多い
雰囲気映像制作者やビジネス用途が中心
PC/スマホ対応PC、スマホどちらでも配信・視聴可能

まとめ

これからライブ配信を始めたいという方に、おすすめの動画配信プラットフォーム6選を紹介しました。遅延や画質などは、設定だけではなく通信環境に大きく左右されます。視聴者とのスムーズな交流やストレスのない配信のためには安定した高速回線が必要不可欠。もしお使いの通信回線に不安がある場合は、回線契約の見直しもおすすめです。


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • ライター

    荒井啓仁

    映画・アニメ・漫画が大好きで、Web漫画を15年以上ヘビーに毎日読み続ける。俳優として活動中で、演技者の目線からコラムを書く。

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