注目のラッパー“BIM”、ライブ配信レポート 「BIM in Billboard Live YOKOHAMA」 2020.11.7@神奈川・ビルボードライブ横浜

テキスト:後藤愛 Photography:スエヨシリョウタ

リラクシンなムードを醸し出す、最注目ラッパー・BIM。 初バンドセット公演では新曲披露も! PUNPEEら豪華ゲストも登場!

今最も注目される若手ラッパーBIM。最近ではラップ好きだけでなく、徐々に知名度をあげてきている。グループでの活動はもとより、2017年からはソロ名義での活動も活発になり、今年3月には、木村カエラの楽曲プロデュースも行った。そんなBIMの特別公演が、ビルボードライブ横浜にて、入場制限+ライブ配信(アーカイブ配信もあり)という形で行われた。

「LIVEWIRE/チケットぴあ」でチケットが販売された「BIM in Billboard Live YOKOHAMA」。「LIVEWIRE」とは、コロナ禍の影響を踏まえ、オンライン・ライブハウスとして、スペースシャワーが立ち上げた配信サービスだ。「LIVEWIRE/チケットぴあ」での視聴は、スマートフォン、タブレット、パソコン、OSもMac、Windows対応でおおよそどんな環境下でも楽しめるとあって、多くのアーティストが今後も配信を予定している。余談だが、利用ガイドも丁寧で、事前に視聴環境が整っているのかもチェックでき、ミラーリングの仕方も丁寧に説明されているので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてほしい。

配信のみのチケットに加え、会場観覧と視聴がセットになったチケットも同時に販売され、見事に完売! 注目度の高さと期待値がそこからも垣間見えた今回のライブ。配信は一週間視聴可能で、会場に来た方も来られなかった方も、終わってからライブの余韻と合わせて何度も楽しめる。
これまで各々が脳内の記憶の中で行ってきたことを、自宅で改めて好きな時間に好きなだけ、それぞれのデバイスを使用して楽しむことができる面白い試み。それと同時に、記憶の新しいうちに改めて、ライブを見るという新しい楽しみ方にもなっているのかも!? そんなことも考えられるビルボードライブの公演は、どのようなものだったのか。

若手ラッパーの先頭をひた走るBIMの自身初となるバンドセット公演となるのだが、8月に発表した2ndアルバム『Boston Bag』からの楽曲も交え、2回にわたり行われたうちの2ndステージの模様をお届けしよう。

グレーのスーツでドレスライクにキメたBIM。「調子どう?」と投げかけ、流れるように『Cushion』からスタートへ。この日の様子は生配信も行われ、筆者は自宅の光回線&ノートパソコンに外付けのスピーカーを用いて視聴。配信ライブでよく挙げられる途切れなどのストレスもなく、まるで近距離でパフォーマンスを楽しんでいるような臨場感すら感じられる。会場では政府発表のガイドラインに基づき、感染症対策は万全。オーディエンスも控えめながら身を揺らし手を挙げ、思い思いに音の波に乗るその表情は、マスク越しでも明るく見えるほどだ。

注目のラッパー”BIM”、ライブ配信レポート

「(会場の雰囲気に緊張し、最初は)俺もお客さんもカッチカチ(笑)! でももう大丈夫。ビルボードのことでわからなかったら、店員さんじゃなく俺を呼んで」なんておどけつつ、力強く放つ『D.U.D.E.』やノスタルジーたっぷりの『KIRARI Deck』とレイドバックしたムードで、あっという間に場を掌握していく。時折、画面の向こう側にいる数多の視聴者にも視線を送るBIM。まるで見えていると言わんばかりに、「配信の皆さんも楽しそうですね。すごくイイと言ってくれています!」と、誰ひとりとして置いていかない姿勢も実に心憎い。

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さぁ、ここからはゲストとのめくるめく一幕に! ビートメイカーのSTUTSを迎えた『想定内』では、強靭なリズムに自然と身体を揺らさずにはいられない。リリカルな情景を切り取った『Veranda』の最中、人知れず事件が起きていたようで…。「1バース終わった後に、足つった! (曲中に)実は、ストレッチやってたからね(笑)」

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ここでSTUTSとバンドメンバーが退場し、2DJ’Sとのステージに。甘酸っぱい言葉での『Wink』を経て、No Busesの近藤大彗(g&vo)のソロプロジェクト=Cwondoがオンステージ。メロウな『Good Days』を鳴らし終え、ふたりで作った新曲『Mosquito』を初披露する。デジタリックな音世界+中毒性高いフックで、BIMの新たな可能性を見る心地に。続いてはYENTOWNの最年少ラッパー・kZmと共に『One Love』をぶっ放す! さらに、帰還したバンドメンバーと共に予定になかった『Dream Chaser』をお見舞いするサプライズも。低空飛行な中に詩情をたたえたBIMのフロウと強靭で躍動感あるkZmのライムが、この上ないフィット感で耳へと飛び込んでくる。

注目のラッパー”BIM”、ライブ配信レポート

「フィナーレに向け、もうひとり友達を呼びます。七三で眼鏡の男!」と現れたのは、今宵最後のゲスト・PUNPEEだ。ふたりを示す象徴的な楽曲『BUDDY』では、微笑み合う様子をカメラが捉え、互いへの信頼関係が画面からも漏れ出てくるほどだ。加えて「PUNPEEのフリースタイル、聞きたくねぇ?」との言葉を合図に、フリースタイル・セッションが勃発! 常に新たな波を作り続けてきた彼ららしく、流麗なラップで豪華コラボをやり遂げた。本編ラストは、開放感たっぷりに『WANTED』でブチ上げ、フィナーレへ。

注目のラッパー”BIM”、ライブ配信レポート

アンコールでは「やり切りました!」と充足感に満ちた表情を画面いっぱいに見せてくれるBIM。「またどこかで会えるように、曲を作ったり痩せたり、頑張ります」と、『Bonita』でエンドマークを打つ。モニター越しでも現場の温度感が伝わる圧巻のパフォーマンスとなった。

豪華な顔ぶれが集結し話題となった、初のバンドセットでの本公演。DJはdoooo(CreativeDrugStore)とZAI(SUMMIT, Inc.)、加えてYogee New Wavesの竹村郁哉(g)やOvallのShingo Suzuki(b)、BREIMENの菅野颯(Dr)に村岡夏彦(Key)の計6名。BIMの楽しげな表情はもちろん、プレイヤー陣の手元まで細かく見ることができたのは、配信ライブの大きな醍醐味だったと言えるだろう。

後日、SNSをチェックしたところ、配信で観られたたちによる「最高だった」という呟きが見られた。空間を共有したわけではないものの、SNSを通じて「同じ時間を共有した」ということ知ることも、新しい楽しみかも!?と、改めて考えた。

注目のラッパー”BIM”、ライブ配信レポート
注目のラッパー”BIM”、ライブ配信レポート

■セットリスト
01.Cushion
02.サンビーム
03.Orange Sherbet
04.D.U.D.E.
05.BLUE CITY
06.KIRARI Deck
07.想定内 with STUTS
08.Veranda with STUTS
09.Wink
10.三日坊主
11.Good Days feat. Cwondo
12.Mosquito feat. Cwondo
13.Tissue
14.Starlight Travel
15.One Love feat. kZm
16.But She Cries Remix feat. kZm
17.Dream Chaser feat. BIM(kZm)
18.BUDDY feat. PUNPEE
19.WANTED

ENCORE 01.Time Limit
ENCORE 02.Bonita

BIM


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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