スマホの画面をテレビに映す!有線・無線ミラーリング方法

スマホで撮影した動画や写真、SNSのライブ配信などをもっと大きな画面で見たいと思ったことはありませんか? 今回はそんな願いを叶えるテレビへのミラーリング方法を紹介。実際に有線接続し、その時の注意点や感想をお伝えします。

ライター:吉岡勇哉

ミラーリングとは

「ミラーリング」とは、スマートフォンの画面をテレビなどの別のモニターに映し出す機能のこと。スマホに保存している画像や動画、SNSのライブ配信、ゲームなどを大画面で楽しむことができます。
ミラーリングの設定方法はiPhoneやAndroidなど端末によって異なりますが、大きく分けて有線接続と無線接続の2つ。無線接続の場合、接続先のテレビなどにミラーリング機能があれば追加で道具を用意する必要なく、ミラーリングできるかもしれません。

有線接続と無線接続の特徴

有線接続の特徴

有線接続の特徴をメリットとデメリットに分けて紹介します。

◆メリット

設定が容易

有線接続は利用端末に応じた変換ケーブルを用意し、それを用いてスマホとテレビを接続すればそれだけでミラーリングが可能。無線接続のような端末での設定はほとんど必要ありません。

通信が安定している

有線接続は電波干渉など外部要因による影響を受けにくいのが大きな特徴。無線接続では繋がりにくい環境でも、安定した通信ができるでしょう。

バッテリー消費量が少ない

有線接続であればBluetoothやWi-Fiに繋ぐ必要がないため、無線接続よりも消費電力が抑えられます。

◆デメリット

移動が制限される

有線接続をした場合、そのスマホを持って移動できるのはコードが届く範囲のみ。定位置が決まっていない状態で有線接続をするときは、長めのコードを用意しておくと良いでしょう。

接続中は端末の充電が難しい

有線接続には充電ケーブルの差込口を使用することがほとんど。そのため有線接続によるミラーリング中は、ケーブルを利用した充電が行えないかもしれません。どうしてもミラーリング中に充電をしたい場合は、ワイヤレス充電器の使用がおすすめです。

用意するものが端末によって異なる

有線接続に必要なものは端末によって異なります。例えば、iPhoneの場合はHDMIケーブルに加えてAppleのLightning Digital AVアダプタ。android端末の場合はType-CコネクタとHDMIコネクタによる変換ケーブル、もしくはHDMIケーブルと変換アダプタなど。間違えたものを買ってしまわないように注意が必要です。

無線接続の特徴

「ケーブルが邪魔になりそうだ」と感じる方は無線接続を。無線接続は利用端末によって接続方法が大きく異なりますが、基本的にはAmazonが展開しているテレビ向け映像出力デバイス「Fire TV Stick」や、iPhoneに搭載されている「AirPlay」、その他のアプリを用いて接続できます。

◆メリット

画面から離れたところで操作できる

無線接続の場合は、電波の届く範囲であればどこでも端末の操作が可能。コードの長さによる移動制限がないため、有線接続時よりも気兼ねなく使用することができるでしょう。

充電しながらの接続が可能

無線接続では、有線接続のように充電ケーブルの差込口をふさがないため、ミラーリング中でも普段通りの充電ができます。

◆デメリット

通信ラグが起こりやすい

無線接続はケーブルを使用する有線接続よりも電波干渉リスクが高いため、通信ラグなどの電波障害が起きやすいというデメリットが存在します。

・関連記事:電子レンジがWi-Fiと電波干渉する?原因と対処法

「ミラーリング」と「キャスト」の違い

「ミラーリング」とよく混在されるのが「キャスト」という言葉です。
「複製」を意味し、画面をそのまま連携先に映し出す「ミラーリング」とは異なり、「キャスト」はスマホで再生したコンテンツだけを映し出す、「投影」を意味した言葉。基本的に「キャスト」の接続方法は無線接続のみです。

Xperiaを実際に有線で繋げてみた

有線接続であれば細かい設定などをせずに、スマートフォンとテレビを変換ケーブルで繋ぐだけで簡単にミラーリングができます。

まずはミラーリングをするためにテレビとXperiaを繋げる「変換ケーブル」を用意します。用意するケーブルは端末とテレビの対応コネクタをよく確認してから購入しましょう。異なる端子のケーブルを購入してしまうと本来必要のない「変換アダプタ」を購入しなければいけなくなるので要注意。

また、テレビにHDMIケーブル挿入口があり、すでにHDMIケーブルを持っている場合は、HDMIケーブルの先端と映像信号出力端末を繋ぐ「変換アダプタ」を用意。こちらの方がケーブルを購入するよりもコストを抑えられるかもしれません。

筆者は使用するスマートフォンとテレビに合わせ、ケーブルの両端がUSB Type-Cコネクタと、HDMIコネクタになっている変換ケーブルを用意しました。

今回用意した変換ケーブル

接続方法は以下の通り

  1. 変換ケーブルを用いて、スマートフォンとテレビを接続
  2. チャンネルをHDMIに

上記の手順以外に特別な操作は必要なく、簡単にミラーリングすることができました。

映し出される画質は使用するケーブルによっても左右されるようです。今回使用したケーブルは4K動画にも対応しているものだったためか、非常に綺麗に映像を写すことができました。

また、アプリでゲームをしてみましたが音声や映像に関しても遅延がなく、快適に利用できました。

iPhoneの場合

iPhoneを有線接続する場合はHDMIケーブルなどに加え、Apple 純正の「Lightning – Digital AVアダプタ」が必要です。Apple社以外からも変換アダプタは販売されていますが、Apple社が保証しているのは「Lightning – Digital AVアダプタ」のみ。他の製品だとうまく接続できないリスクがあります。

まとめ

今回実際に試した有線接続であれば、接続までの時間はほとんどかかりません。一度道具を用意してしまえば、以降は簡単に接続できます。
ミラーリングすることで、SNSのライブ配信を大画面で視聴して楽しめたり、ご自身が撮影した動画や写真を家族や友人と楽しめたりと、活用シーンはさまざまです。
記事を読んで気になった方は是非試してみてください。


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • 1996年、奈良生まれ。大学卒業後、内装建築会社に就職。2年後カナダにて留学という名の余暇を過ごし、その後ライターの道へ。現在はジャンルを問わずさまざまな執筆を行う。

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