パソコンを購入する際、ノートパソコンとデスクトップパソコンどちらを購入しようか迷ったことはありませんか? この記事ではそれぞれの特徴とメリット・デメリットをそれぞれ解説し、利用目的にどちらが適しているか、選ぶ際の参考になるポイントも紹介します。
ノートパソコンとデスクトップパソコンの違いは?
一般的にパソコンには、大きく分けてノートパソコンとデスクトップパソコンの2種類があります。まずはそれぞれの特徴や違いを理解しておきましょう。
ノートパソコンの特徴
ノートパソコンは、軽量・コンパクトで持ち運びが可能なパソコンです。ディスプレイ・キーボード・トラックパッドが一体化しており、パーツを追加購入することなく操作できます。デスクトップパソコンに比べるとカスタマイズがしづらく、また同スペックの場合は価格が高い傾向があります。
デスクトップパソコンの特徴
デスクトップパソコンは、主に机の上において使用するパソコンです。パソコン本体・ディスプレイ・キーボードがそれぞれ独立しており、本体は重く大きいことが多いため持ち運んで使うことはできませんが、メモリやグラフィックボードの交換・増設などニーズに合わせて機能を拡張しやすいのが特徴です。
ノートパソコンとデスクトップパソコンの違い
ノートパソコンとデスクトップパソコンの特徴を踏まえると、それぞれの違いは以下のようにまとめることができます。
- ノートパソコンは持ち運びが可能でデスクトップパソコンは決まった場所で利用する
- ユーザーの用途に合わせて機能を拡張しやすいデスクトップパソコンに比べてノートパソコンは拡張性が低い
- 同スペックの場合、デスクトップパソコンよりもノートパソコンの価格が高くなりやすい
まずは、大雑把にこのような違いがあるという点を押さえておきましょう。
ノートパソコンとデスクトップパソコンのメリット・デメリットは?
ノートパソコンとデスクトップパソコンの違いを踏まえて、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。メリット・デメリットを理解して、どちらが自分の用途に合っているのかを確認しましょう。
ノートパソコンのメリット
ノートパソコンのメリットとしては以下があります。
軽量・コンパクトで持ち運べる
ノートパソコンは軽量・コンパクトで持ち運びができるため、自宅内はもちろん、オフィス・カフェ・ホテルなど、さまざまな場所で使うことができます。
消費電力が少なく電気代を節約できる
ノートパソコンは外出先での利用を想定してつくられているので、消費電力を抑えるための工夫が凝らされています。そのため、デスクトップパソコンに比べると消費電力が少なく、電気代の節約につながります。
設置・収納がしやすい
ノートパソコンは軽量・コンパクトなため、スペースが限られていても設置・収納ができます。
人気がありコンパクトなため、売却や処分のときに便利
ノートパソコンは中古市場でも一定の需要があるため、比較的売却がしやすいといえます。またサイズがコンパクトなため梱包や発送もしやすく、処分や売却がスムーズに行えるでしょう。
ノートパソコンのデメリット
ノートパソコンのデメリットとしては以下があります。
同スペックで比較するとデスクトップよりも高額
ノートパソコンは持ち運びができるように、あらゆるパーツが小型化されています。デスクトップ用のパーツを作るよりも技術的な難易度が高いため、ノートパソコンは同スペックのデスクトップに比べて価格が高くなる傾向があります。
持ち運びで劣化・破損する恐れがある
ノートパソコンは持ち運んで利用する機会が多いパソコンです。移動中に落としてしまったり物にぶつけてしまったりして、機能が劣化、またはパーツが破損する恐れがあります。
キーボードを変更できない
ノートパソコンのキーボードは本体に組み込まれています。そのため、デスクトップパソコンのように好みのキーボードに変更することができません(USB端子などで外付けキーボードは接続可能)。
熱くなりやすく、処理速度が落ちることが(デスクトップに比べて多く)ある
ノートパソコンは小さな本体の中にたくさんの部品を詰め込んでいるため、作業中に熱を持ちやすくなります。また、長時間の作業や複数のソフトを同時起動すると、パフォーマンスが低下しやすいデメリットもあります。
USBポートやHDMIなど接続できる箇所が少なく、ハブなどを別途買う必要がある
ノートパソコンは、デスクトップパソコンに比べてUSBやHDMIの接続箇所が少ない傾向があります。そのため、多くのデバイスを接続するには、追加のUSBハブなどを追加購入する必要があります。
デスクトップパソコンに比べてバッテリー寿命が短い
ノートパソコンのバッテリーは消耗品で、時間と共にその性能は低下します。定期的な交換やメンテナンスが必要になることもあり、デスクトップパソコンと比較して追加の費用や手間がかかることがあります。
デスクトップパソコンのメリット
デスクトップパソコンのデメリットとしては以下があります。
高負荷の作業でもパフォーマンスが高い
デスクトップパソコンは、高性能なプロセッサ・メモリ・グラフィックボードなどを搭載しやすく、ビデオ編集・ゲーム・大量データの処理などの高負荷作業をスムーズにこなすことができます。また大きな電源ユニットを搭載できるため、よりパワーを要する部品に対応することができます。
同スペックのノートパソコンに比べて価格が安い傾向がある
デスクトップパソコンは製造コストが低く、ノートパソコンよりもコストパフォーマンスに優れています。そのため、同じスペックの機能をより安価に入手できることが多いです。
ファンが大きく空間があるため冷却しやすい(性能がノートパソコンより落ちにくい)
デスクトップパソコンの本体は内部に大きなファンが搭載しやすく、多くの空間があるため、ノートパソコンに比べ高負荷作業による熱が発生しても素早く冷却ができます。長時間の使用でもパフォーマンスが低下しにくいといえます。
メモリやハードディスクの増設などの拡張ができる
デスクトップパソコンは拡張性に優れており、メモリやハードディスクの増設などのカスタマイズがしやすいです。パフォーマンスに満足ができなくなったとき、カスタマイズをすることで買い替えなどよりも安価で機能を向上させられます。
故障しにくく修理代も安い
デスクトップパソコンの部品はノートパソコンに比べて交換が容易で、ユーザー自身でのアップグレードや修理が可能な場合が多いです。また、故障した際には、対象の部品だけを交換すれば済むため、修理費用を安く抑えることができます。
デスクトップパソコンのデメリット
デスクトップパソコンのデメリットとしては以下があります。
持ち運びができない
デスクトップパソコンは、机の上などに設置して使用することを前提としています。そのため、ノートパソコンのように持ち運んで利用することができません。
電気代が高くなりやすい
デスクトップパソコンはノートパソコンに比べると、消費電力が大きくなる傾向があります。特に高性能パーツや複数の外部デバイスを組み合わせた場合、その差は顕著になります。
設置には一定のスペースが必要
デスクトップパソコンは、パソコン本体の他、モニター・キーボード・マウスなどの設置スペースが必要です。これらを置くスペースがないと、デスクトップパソコンを設置することはできません。
DVDドライブやスピーカー等が搭載されていないことがある
デスクトップパソコンの中には、内蔵DVDドライブやスピーカーが省略されたモデルがあります。これらの機能が必要な場合は、別途外部のドライブやスピーカーを購入し、接続する必要があります。
用途で変わる!ノートパソコンとデスクトップパソコンの選び方
ノートパソコンとデスクトップパソコンのメリット・デメリットを踏まえて、用途に合わせて自分に合ったパソコンを選びましょう。ここでは、「ノートパソコンがおすすめ人」「デスクトップパソコンがおすすめな人」それぞれの特徴について解説します。
ノートパソコンがおすすめな人は?
以下のような用途でパソコンを使いたい人はノートパソコンを選ぶのがおすすめです。
外出時や自宅の複数の場所などパソコンを持ち運びたい人
ノートパソコンの最大のメリットは持ち運びができる点です。学校・職場・自宅など、複数拠点でパソコンを使いたい人はノートパソコンを選びましょう。また、リビング・自分の部屋など、自宅内でも持ち運びの用途がある人にもおすすめです。
自宅の設置スペースが限られている
設置スペースが限られている人もノートパソコンを選ぶのが良いでしょう。ノートパソコンであれば、スペースが限られていても簡単に設置ができる他、使用後は折り畳んでコンパクトに収納できます。
PCゲームや動画編集など、高負荷な作業をしない
ハイスペックのノートパソコンであれば、PCゲームや動画編集などの高負荷作業をスムーズに行えますが、デスクトップに比べると値段が高い傾向があります。高負荷作業がメインになる場合はデスクトップを選び、そうではない人はノートパソコンを選ぶのが良いでしょう。
デスクトップパソコンがおすすめな人は?
以下のような用途でパソコンを使いたい人は、デスクトップパソコンを選ぶのがおすすめです。
外や自宅内でパソコンを持ち運ぶ用途がない
外出先でパソコンを使わない、または自宅内でもパソコンを持ち運ぶ用途がない人は、デスクトップパソコンがおすすめです。
PCゲームや動画編集などを長時間、快適に行いたい
PCゲームや動画編集など、高負荷作業を長時間、快適に行いたいという人はデスクトップパソコンがおすすめです。同スペックの場合は、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンの方が安価なうえ、ニーズに合わせて機能を拡張させることもできます。特に仕事で毎日作業するという人は、デスクトップパソコンを選ぶのが良いでしょう。
自宅に設置スペースがある
デスクトップパソコンを快適に利用するためには、パソコン本体・ディスプレイ・キーボード・マウスなどを設置できるスペースが必要です。そのため、自宅の設置スペースに余裕がある人の方がデスクトップパソコンに向いているといえるでしょう。
パソコンのスペックを選ぶ際のポイント
ノートパソコン・デスクトップパソコン、どちらを選ぶ際にも確認したいのが、CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックボードなどのスペックです。それぞれのポイントについて解説します。
CPUをチェック
CPUは、パソコンの情報処理装置のことで、パソコンの性能に大きく関わる「脳」のような機能を持ちます。CPUの性能が高ければ高いほど、複雑な情報処理を正確に素早く行うことができます。パソコンの用途や予算に応じてCPUのスペックを選びましょう。
メモリをチェック
メモリは、作業中のデータやプログラムを一時的に記憶する装置のことです。メモリの容量が大きければ大きいほど、情報処理がスムーズかつスピーディーになります。PCゲームや動画編集など、高負荷作業を長時間行う人はメモリの容量が大きなタイプを選びましょう。
ストレージ(HDD・SSD)をチェック
ストレージは、データやプログラムを保存するための装置です。ストレージには、安価で容量が大きいHDDと耐久性があり処理速度が速いSSDの2種類があります。ノートパソコンの人は耐久性があるSSDを、耐久性や処理速度よりも容量や価格を優先したい人はHDDを選ぶと良いでしょう。
グラフィックボードをチェック
グラフィックボードとは、モニターへの出力や画像や動画を処理するための装置です。画像・動画をモニターに映すスピードや美しさはグラフィックボードの性能で大きく変わります。PCゲームをより快適・正確にプレイしたい人や仕事で画像・動画編集を行う人はグラフィックボードのスペックもチェックしておきましょう。
まとめ
パソコンには大きく分けると、ノートパソコンとデスクトップパソコンの2種類があります。それぞれメリット・デメリットがあり、どちらを選ぶべきかはパソコンの用途によって異なります。「どちらを選んで良いか分からない……」とお悩みの人は、今回ご紹介した内容を参考に用途に合わせてパソコンを選んでみてください。
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