QRコードは、情報を手軽に共有したい場合に便利な技術です。
QRコードに情報を格納すれば、情報を共有したい方にスマートフォンや専用のスキャナーで読み取ってもらうだけで共有できます。
この記事では、QRコードの概要とあわせてQRコードの作り方を5つ紹介します。iPhoneやパソコンそれぞれ手持ちのデバイスに合う最適な方法を参考にしてみてください。
QRコードとは?
QRコードとは、情報を簡単に読み取ることができる2次元コードの一種です。見た目は基本的に、白黒の四角いパターンが組み合わさった正方形です。
コンビニなどのお会計時にスキャナーを「ピッ」と当てるバーコード(JANコードなど)は横に線が並んでいて横方向にしか情報を持ちませんが、QRコードは縦横両方に情報を持っています。
QRコードをスマートフォンや専用のスキャナーで読み取ることで、WebサイトのURLや連絡先などの情報を簡単に取得できます。
QRコードの仕組み
QRコードは、白と黒の小さな四角いマスが並んでできており、多くの情報を格納しています。
QRコードの隅にある大きな黒い四角は位置検出用パターンで、QRコードを読み取る際に使用するスキャナーがQRコードの向きを正しく認識するためのものです。
スマートフォンのカメラや専用のスキャナーを使い、QRコードのパターンをスキャンして白と黒のマスの配置を解析することで、格納されているデータを抽出できます。
QRコードを活用するメリット
QRコードには、次のようなメリットがあります。
- すばやく情報を受け取れる
- 利用用途が幅広い
- 一部が破損しても正確に読み取れる
上記のメリットについてくわしく解説します。
素早く情報を受け取れる
QRコードをスマートフォンのカメラや専用のスキャナーで読み取る際は、位置検出用パターンが機能してQRコードの位置を正確に認識でき、数秒ほどで情報を受け取れます。
画面が多少傾いていても素早く読み取れるため、スーパーやコンビニなどの決済機能としても多く導入されています。
利用用途が幅広い
QRコードは、数字のみであれば約7,000文字の情報を格納できます。数字だけでなく画像や音楽などのデータも約3KB格納できるため、幅広い用途に活用できるでしょう。
例えば、自身の名刺にSNSのQRコードを貼り付けたり、デバイスとWi-Fiを接続する際にQRコードで接続に必要な情報を共有したりできます。
一部が破損しても正確に読み取れる
QRコードが汚れたり破損したりしても「誤り訂正機能」によって正確に読み取れる点も大きなメリットです。
誤り訂正機能は以下の4段階にわかれており、作成時に選択できる仕組みです。
誤り訂正能力 | 訂正率 |
---|---|
レベルL | 約7% |
レベルM | 約15% |
レベルQ | 約25% |
レベルH | 約30% |
段階が上がるほどデータが増え、QRコードのサイズが大きくなるため、必ずしも上の段階を選択すればよいわけではありません。
QRコードのサイズも考慮して、最適な誤り訂正機能の段階を選択しましょう。
5種類のQRコード作成方法
ここでは、QRコードの作り方として、次の5つの方法を紹介します。
QRコードに格納できる情報は数字・英字・記号などさまざまありますが、今回はURLをQRコードに格納することを前提に紹介します。
- Excelで作る
- Wordで作る
- iPhoneで作る
- Google Chromeで作る
- QRコード作成サイトで作る
順番にQRコードの作り方について解説します。
Excelで作る
Microsoft ExcelでQRコードを作る手順は、次のとおりです。ExcelがMicrosoft 365以前の場合は、Microsoft Access 2016 RuntimeをダウンロードしてからQRコードの作成にとりかかりましょう。
- Excelを開き、「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」と進み「メインタブ」の「開発」にチェックを入れて「OK」を選択
- ツールバーから「開発」→「挿入」→「コントロールの選択」と進み、「Microsoft Barcode Control 16.0」を選び「OK」を選択
- クリック&ドラッグで作成場所を決める
- サンプルのバーコードが表示される
- 右クリックで「MICROSOFTBARCODECONTROL16.0のプロパティ」→「スタイル」→「QRコード」と進む
- サンプルのQRコード上で右クリック
- 「プロパティ」をクリックし「Value」の欄にQRコードを作成したいページのURLを入力してプロパティを閉じる(※)
- 「Value」に入力したテキストを読み取れるQRコードが完成
普段Excelを利用している方であれば、上記の手順で手軽にQRコードを作成できます。
※Valueに記入するテキストは、数字・アルファベット・ウェブサイトのURL入力に対応しています。
Wordで作る
Microsoft WordでQRコードを作る手順は、次のとおりです。この方法ではURLをもとにバーコードを作成できます。
- Wordを開いて「差し込み文書」のタブを選択
- 「宛先の選択」を選択
- 「新しいリストの入力」を選択
- 「ホームページ」の欄にアドレスを入力
- 「アドレス帳の保存」が表示されるため名前をつけて保存
- 「バーコードフィールドの挿入」を選択
- 「フィールドとバーコードのタイプを選択」を選択
- フィールド内の「ホームページ」を選択
- バーコードのタイプ内の「QRコード」を選択
- 「検索結果のプレビュー」を選択するとQRコードが現れる
パソコンでURLをバーコード化する場合は、Wordを利用するのも一つの選択肢です。
iPhoneで作る
iPhoneでQRコードを作る手順は、次のとおりです。
- ショートカットアプリを開く
- 検索欄で「クリップボード」と検索し「クリップボードを取得」を選択
- 検索欄で「QRコード」と検索し「QRコードを生成」を選択
- 検索欄で「共有」と検索し「共有」を選択
- 名前をつけて保存
- QRコードを作成したいページのURLを入力(※)
- ショートカットアプリを開き、保存したショートカットを選択
- 「画像で保存」を選択
- QRコードが画像で保存される
普段iPhoneを利用している方は、上記の手順でQRコードを作ってみてください。
※入力テキストは、文字・数字・アルファベット・ウェブサイトのURL入力に対応しています。
Google Chromeで作る
パソコンのGoogle ChromeでアクセスしたページのQRコードを作る手順は、次のとおりです。
- Google Chromeを開く
- QRコードを作成したいページに移動
- 画面右上の「Google Chromeの設定」から「保存と共有」→「QR コードを作成」を選択
- QRコードが表示される
- 「ダウンロード」を選択
- QRコードの画像が保存される
パソコンでGoogle Chromeを利用している方は、上記の手順を活用すれば手軽にアクセスしたページのQRコードを作れます。
QRコード作成サイトで作る
QRコード作成サイトを利用してQRコードを作る手順は、次のとおりです。
QRコードを作成できるサイトはいくつかありますが、例として「QRコード作成」サービスの利用方法を紹介します。
- QRコードを無料で作成できる「QRコード作成」サイトにアクセス
- QRコードにしたいURLを入力
- 「作成する」を選択
- QRコードが表示されるため、色やファイル形式などを選択
- 「ダウンロードする」を選択
- QRコードが画像で保存される
スマートフォンとパソコンのどちらでも利用できる方法のため、QRコードの作り方に迷ったらQRコード作成サイトを活用してみてください。
まとめ
QRコードは、情報が格納されている2次元コードの一種であり、スマートフォンや専用スキャナーでスキャンすることで情報を読み取れます。
今回紹介したQRコードの作り方はパソコンとスマートフォンに対応しています。もしQRコード作成が必要になった場合は、手持ちの端末に合わせて作りやすい方法を試してみてください。
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