失敗しないレンタルサーバーの選び方。Webサイトの運用に必要なサーバーとは?

Webサイトやブログを開設したいときに必要な「レンタルサーバー」。例えばWordPressなどをレンタルサーバーにインストールして利用すれば、簡単にオリジナルのWebサイトを作ることができます。しかし、レンタルサーバーといっても、そのサービスは多種多様。

そこで、「レンタルサーバーとは何か」「どんな基準でレンタルサーバーを選べばいいのか」を、レンタルサーバー国内シェアNo.1(※1)であるエックスサーバーさんに聞いてみました。

※1:(※)2025年6月時点、W3Techs調べ。

ライター: CLIP編集部

あなたにピッタリのインターネットは?

「レンタルサーバー」とは

「レンタルサーバー」とは

Webサイトは「サーバー」に保管されたデータをクライアント(閲覧者/ブラウザなど)からのリクエストを受けて呼び出すことで表示されます。
「レンタルサーバー」は、インターネット上に何かを公開したいときにサーバーを借りるサービス、もしくは借りたサーバーのことを差します。

「レンタルサーバー」を借りたらできること

サーバーは「インターネット上で何かを届けたいときの土台」として欠かせない存在。レンタルサーバーでできることは無数にありますが、代表的な4つの使用用途を説明します。

1.Webサイトやブログの開設

最も一般的なレンタルサーバーの用途として、企業の公式Webサイトやブログの公開があります。日本国内では特に「WordPress」というソフトウェア(CMS)が人気で、ホームページ(Webサイト)作成やブログ運営の際によく利用されています。

・関連記事:WordPressとは?初心者向けにメリット・デメリットを解説
・関連記事:【体験談】初めて「WordPress」でWebサイトを作ってみた。インストールや投稿など使い方

2.独自ドメインの取得

レンタルサーバーの意外と知られていない用途として、独自ドメイン(例:○○○.com、@○○○.co.jp)を使ったメールアドレスの作成・運用があげられます。自分で文字列を決められるため、会社や事業を立ち上げる際にホームページとメールアドレスが用意できます。
また独自のメールアドレスのみを取得したい場合は、独自ドメインの契約のみでサーバーレンタルが不要なケースもあります。

3.Webアプリケーションの開発

Webアプリケーションとは、ブラウザ上で動く予約システムやチャット、ECサイトなどのことを指します。これらのアプリのデータやプログラムを置く場所としてサーバーが利用されます。

4.ゲームサーバー

複数人が同じ空間でゲームをするオンラインマルチプレイを行うためには、専用のサーバーを用意する必要があります。もちろんゲーム制作会社が公式で用意している場合がほとんどですが、ゲームサーバーを自分たちで用意すれば親しい友人たちだけでゲームをプレイすることができます。

「レンタルサーバー」の種類

「レンタルサーバー」の種類

サーバーには大きく分けて4種類あります。それぞれどんな特徴があるのか、エックスサーバーさんに教えてもらいました。

1.共有サーバー

1台のサーバーを複数ユーザーで利用する最も手軽でポピュラーなタイプ。料金も比較的安価で、初めから一通りの環境(=基本設定)が整っているため、専門的な知識がなくても簡単に利用できます。「ホームページやブログを公開したい」「メールを運用したい」といった用途に利用されます。WordPressを使用する場合も、管理画面にログインして「インストール」ボタンをクリックするだけでサイトを立ちあげられます。
ただし、他のユーザーも利用するためアクセスしにくい時間帯が生まれたり、転送速度に影響したりする場合がある点には注意が必要です。

2.VPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)

物理的には1台のサーバーを複数人で使用しますが、VPSは仮想的に専用の領域を与える仕組みをとるため、他人の影響を受けにくい構造をしています。サーバーに好きなソフトをインストールできるため、自由度が高い一方、設定や管理(システム構築・保守)は利用者自身で行う必要があり、ある程度の専門知識が必要です。
主にWebアプリケーションの運用やゲームサーバーなどに利用されます。

3.専用サーバー

1台のサーバーをまるごと使用するタイプのサービスです。例えるなら一戸建ての持ち家で、他のユーザーの影響は完全にゼロです。
また専用サーバーの中でも、運用保守はサービス提供側が担当する「マネージドタイプ」と、利用者が自由に全てを設定できる「root権限付きタイプ」があります。前者は「自分だけの共有サーバー」、後者は「VPSのような自由度があるサーバー」と考えられます。どちらも、アクセスが多い大規模サイトや企業システムに向いているので、用途や自分のスキルに合わせて、どちらがいいのかを判断しましょう。

4.クラウドサーバー

必要なときにサーバーの性能(スペック)を柔軟に変更できるタイプ。しかし自分でスペックや容量を決めるため、利用には専門的な知識が必要です。
定期的にキャンペーンを行ったり、テレビ取材を受けたりして、一時的に大量のアクセス発生が想定される企業やサービスにおすすめです。

「レンタルサーバー」を選ぶポイント

「レンタルサーバー」を選ぶポイント

レンタルサーバー(共有サーバー)を借りる際に注意したい点をエックスサーバーさんに教えてもらいました。

ポイント1.料金

レンタルサーバーを選ぶ際、最も注目されやすいのが「料金」です。基本的に月額制で提供されており、安価なプランでは月数百円から利用ができます。しかしサービスによっては、初回契約時に初期費用がかかる場合があるので、しっかりと確認しておきましょう。
セキュリティ機能やバックアップ復元などの便利な機能やサービスを利用したい場合は、有料オプションとして追加料金が発生するケースがあります。事前にどんな用途でサーバーを利用し、それにはどんな機能が必要なのかを確認しましょう。見た目の月額料金だけにとらわれず、トータルコストで比較をすることが大切です。
また見落としやすいのが、ホームページやメールアドレスの運用で必須となる「独自ドメイン」の費用です。基本的に有料で提供されていますが、サービスによっては特定条件下での取得や更新が無料になる場合もあります。

ポイント2.サーバー性能

サーバー性能もレンタルサーバー選びの重要なポイントです。
とくにビジネス用途でWebサイトを運営する場合、「ページの表示速度が遅い」「アクセス集中時にサーバーが落ちてしまう」といった事態は信用問題にもつながりかねません。
仮に安価な月額が魅力のサーバーでも、古い設備が使われていたり、リソースに制限があったりする場合も。サイトを安心して運営するために、価格のみを見るのではなく、提供されているスペックや使用機材なども確認しておくのがおすすめです。
ただサービスサイトに掲載されているカタログスペックだけでは判断が難しいこともあります。そういうときは、実際に利用しているユーザーの口コミやレビューを参考にすることで、「快適に使えているか」「トラブルが多くないか」などを判断する手がかりになります。

ポイント3.サポート体制

サーバーの導入が初めての場合、「うまく設定できるか」「トラブルが起きたときに対処できるか」といった不安はつきものですよね。そこで見ておきたいのが、サポート体制の充実度。
多くのレンタルサーバーではメールサポートが用意されていますが、返信までに時間がかかることもあり、さらに初心者の方にとっては、文章だけのやり取りでは伝わりにくい部分もあります。画面を見ながらリアルタイムで口頭相談できる電話サポートがあると安心です。また、トラブルはいつ起きるかわからないもの。万が一の事態に備えて、24時間365日対応のサポート体制が整っているかどうかも確認しておきましょう。

ポイント4.周辺機能・サービスの内容

基本的に、どのレンタルサーバーでも「Webサイトの公開」「メールの使用」の用途に必要な機能は一通り揃っています。しかし、実際に運用していく中で、便利な機能やサービスがどれだけ用意されているかによって、使い勝手や満足度に大きな差が出てきます。

例えば、今回話を伺ったエックスサーバーさんは、以下のような便利機能を提供しています。

  • 同一サーバー内の他ユーザーの影響を受けずにサイトを運用できる「リソース保証」機能
  • WordPressのトラブルを瞬時に判定・解消する「WordPressリカバリー」機能
  • 海外からの不正なアクセスをブロックできる「WordPressセキュリティ」機能
  • 過去14日分のバックアップデータを無償で提供する「自動バックアップ」機能

こういった独自機能やサービスは、利用するレンタルサーバーによって提供や追加費用の有無が変わります。そのため、あらかじめ周辺機能・サービスがどこまで提供されているかを比較しておきましょう。

用途に合わせたサーバー選びを!

ここまで、レンタルサーバーの概要・種類・選び方をエックスサーバーさんにお聞きしました。これらの情報を参考に、用途に合わせたサーバー選びを行いましょう!

そして「初めてのレンタルサーバー選びで悩んでいる」「安心できる環境でウェブサイトを運営したい」と思っているなら、今回いろいろと教えてくれたエックスサーバーさんが提供するレンタルサーバーもおすすめです。

初心者でも安心のエックスサーバー

初心者でも安心のエックスサーバー

※1 2025年6月時点、W3Techs 調べ。
※2 2025年6月時点、エックスサーバー社調べ。同社が提供するサービスにおける運用サイトの合計数。

エックスサーバーは、2003年のサービス開始以来、累計250万件以上のサイト運用実績を誇り、5つの強みを活かして多くの個人や企業に支持されています。

  • 高い安定性と高速性能

高性能サーバーを独自のチューニングすることで、快適な表示速度と安定稼働を実現

  • 充実のサポート体制

専門スタッフによる手厚い電話サポートで初心者も安心。急なトラブルも24時間365日対応のメールサポートで迅速に返信します。

  • 自動バックアップとセキュリティー対策

万が一のトラブルに備えた自動バックアップ機能を標準提供。最新のセキュリティー対策も随時導入しており、高い安全性を誇ります。

  • 初心者にもやさしい管理画面

「WordPress簡単インストール」や「WordPressリカバリー」機能など初心者に嬉しい便利機能を提供。初めての方でも直感的に操作できる分かりやすい管理画面が魅力です。

  • 高いコストパフォーマンス

充実したサービス・サーバー環境が月額990円(税込)から利用可能!

個人や法人問わず誰もが安心して利用できるサーバーが「エックスサーバー」。
詳しくはWebサイトをチェックしてみてください。

まとめ

ブログやホームページ、ECサイトなどのWebサイトの運営などができるレンタルサーバー。そのサービスの内容はさまざまですが、単に安いサーバーを借りてしまうと失敗してしまうこともあります。価格だけで選ばずに自分の用途に合わせて、スペックやサポート体制も考慮して選びましょう。


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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