カット割りを考えたり字幕を入力したり、効果音の挿入、BGMの選定など、1本の動画を仕上げるためには数多くの工程が必要です。YouTubeなどに動画を投稿する場合だけではなく、SNS上での発信などにもいまや欠かせない動画ですが、編集には大きな労力がかかるもの。そんなときは動画編集・文字起こしなどを「生成AI」で行える編集ソフトの活用がおすすめ。
この記事では、動画編集にAIが使えるおすすめの動画編集ソフトを5つ紹介します。
ライター:CLIP編集部
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AI機能があるおすすめの動画編集ソフト5選

1.Adobe Premiere Pro
プロ・アマ問わず広く利用されているAdobe製の動画編集ソフト「Premiere Pro」にもAI機能が搭載されています。
Generatic Extend
AIによる動画の延長機能が「Generatic Extend」。映像や音声クリップをAI技術により、自然な感じで延長することが可能に。動画の場合は最大2秒、環境音や背景音などの音声は最大10秒まで延長可能です。文章などが入っていてもGeneratic Extendは利用できますが、Adobeは「意図されたユースケースではない」と明言しているため、利用には注意しましょう。環境音などの延長はできますが、会話の延長には対応していない点も留意が必要です。
メディアインテリジェンス
Premiere Proに取り込んだ動画クリップなどの素材を、AIを活用して検索可能。動画素材の特徴をAIが分析するため、動画内の文字や特定の人物の認識などは現状(記事執筆時点)対応していません。
自動字幕生成
ビデオ内の音声を認識して、自動で字幕も作成できます。自動で文字起こしされた文章は、18言語以上に翻訳も可能。そのままフォントなどのスタイルを変えれば、手間のかかる字幕作成も簡単に行えます。
オブジェクトの追加と削除
動画内のオブジェクト(人物や物体)を追加・削除するのもAI機能で簡単に行えるようになりました。動画内の人物を削除したり、小道具を置き換えたり、場合によっては撮り直しの必要もなく、動画を修正可能です。
・公式サイト:Adobe Premiere Pro
2.PowerDirector
「PowerDirector」は、買い切り型として人気がある動画編集ソフト。利用者も多く、ハウツーが手に入りやすいのが特徴です。
AI背景除去
AIが動画内の人物を検出し不要な背景を削除してくれる機能。背景はぼかしたり、他の動画に置き換えたりと、編集の手間が省けます。人物以外が被写体の動画に関しては、背景除去は利用できないため注意しましょう。
AIボイスチェンジャー
日本語、英語、フランス語、中国語 (繁体字)限定ですが、動画内の音声を変えられるボイスチェンジャー機能も利用可能です。アプリ内にある複数のキャラクタープロファイルを選ぶことで、声が変換されます。
AI自動文字起こし
動画や選択した範囲内の会話やセリフを自動で文字起こししてくれます。「PowerDirector」のサブスクリプションプランであるPowerDirector 365 Windowsでは、別途クレジットを消費する必要があるため注意しましょう。
・公式サイト:PowerDirector
3.CapCut
スマートフォン版のアプリも提供している動画編集ソフト「CapCut」。人気SNS「TikTok」と同じByteDance社が運営しています。下記で紹介する機能以外にも、AIによるテキスト読み上げや動画を鮮明にするアップスケールなど、AIを活用した機能が多数搭載された動画編集・生成ツールです。
AI動画生成機能
CapCupでは、動画の編集を補助するだけではなく文章から動画を作ることも可能。実写風やアニメ風、CG風など幅広い動画を生成できます。
自動キャプション
動画内の音声をテキストに変換して、自動で字幕(キャプション)を作成してくれます。
動画からクリップ抜き出し
AIが動画から見どころを抽出し、SNSなどに共有しやすい長さに自動でクリップしてくれます。
クリップのリミックス
動画をつなぐトランジション(場面転換)をAIが追加することで、短い複数の動画を1本の動画に仕立てる機能も搭載。
・公式サイト:CapCup
4.Filmora
「Filmora」は、他サービスと比べてもAIを活用した動画編集・生成機能が多く揃っている動画ソフトです。多数ある機能の中から、一部紹介します。
オーディオから動画
Filmoraはテキストからの動画生成も可能ですが、音声からも動画を生成可能。収録した音声をアップロードかURLを貼り付け、動画のスタイルやBGMなども選べます。
AIオブジェクトリムーバー
不要な被写体を選択するだけで、動画内から除去する機能。撮影時に映り込んだ被写体以外にも、透かしやロゴなども削除可能です。
AI Copilot編集
「Filmora」は、AIと動画編集について相談できるユニークな機能も搭載しています。相談しながら、AIによる編集方法についての提案から、編集指示まで可能です。
AIサムネイルエディター
動画からサムネイルに適したシーンをAIが自動で抽出。サムネイルに必要なテキストもAIが自動で生成してくれます。
・公式サイト:Filmora
5.Canva
ブラウザ上やタブレット、スマートフォンでも利用できる画像編集アプリ「Canva」。文章やスライド作成にも利用されているAI機能は動画編集でも利用可能です。一部のAI動画編集機能は有料版会員しか使えないので注意しましょう。
動画生成
Canvaではテキストから動画を生成することが可能。テキスト以外にも画像やCanva内のライブラリからも自動で動画が生成できます。
ビートシンク
動画と音楽をAIによって自動で同期させる機能が「ビートシンク」。音楽トラックを追加した段階で音楽を自動で同期させるか選択できます。
背景リムーバ
被写体を選択することで背景を自動で削除できる機能。除去する部分は手動で調整も可能です。反対に選択した被写体を消す「Magic Eraser」機能も搭載しています。
・公式サイト:Canva
まとめ
動画の切り出しから音声、効果音、色味の調整、字幕入れなどなど、大きな労力がかかってしまう動画編集。AI機能が搭載された編集ソフトを利用することで、時短につながるかもしれません。動画編集には、容量の大きいデータをやりとりすることも多く、編集ソフトによってはインターネット接続が必要なものもあります。よりスムーズに動画編集作業をするのなら、高速で快適なインターネット回線は不可欠。お使いの回線に不安がある場合は、回線契約の見直しもおすすめです。
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