ルーターの最適な置き場所は?Wi-Fiを繋がりやすくするには

ルーター(Router)とは、複数のデジタル機器を1つのインターネット回線へつなぐ、ルート(Route=道)の橋渡しをする機器のこと。自宅でルーターを設置している方の中にはWi-Fiの接続が切れる・通信速度が遅いなどの問題に悩まされている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、快適にWi-Fiを利用するためにルーターの最適な設置場所について解説します。

ライター:CLIP編集部

Wi-Fiの性質

Wi-Fiの性質

ルーターの最適な設置場所を知るために、まずはWi-Fiの性質を理解しましょう。
Wi-Fiはルーターを中心に球体状に360度広がります。しかし、壁などの障害物にぶつかるたびに弱くなっていく性質があります。

関連記事:Wi-Fiが途切れる原因とは?4つの原因・対処法を紹介

ルーターの最適な置き場所

最適なルーターの置き場所は、Wi-Fiの性質に基づいて考えると、下記のポイントを押さえている場所です。

  1. 床から1~2mの高さ
  2. 家や部屋の中央
  3. 周囲に壁などの障害物が無い

ルーターのNGな置き場所

ルーターのNGな置き場所

ルーターの最適な置き場所は分かっていても、家の中で条件を全て満たした場所に置くのは難しいことも多いでしょう。
以下で紹介するのはWi-Fiの通信速度を弱めてしまう可能性がある場所です。できるだけ避けてルーターを設置することで、通信速度がアップするかもしれません。

1.床に直置き

ルーターを床に置くとWi-Fiの電波が床に反射して遠くまで届きにくくなってしまいます。そのため、棚や机の上など、できるだけ高いところに置きましょう。

2.窓の近く

Wi-Fiの電波は360度広がっているため、ルーターを窓の近くに置くと、Wi-Fiが届く範囲が半減してしまいます。また別の問題として、日光によってルーター本体の温度が上がり熱暴走を起こしてしまう恐れもあります。

3.電子レンジやテレビなどの家電の近く

電子レンジやテレビなどの家電はWi-Fiの周波数帯と同じ2.4GHzを利用しています。そのため電波が打ち消し合い、混線して不安定になってしまう可能性があります。

関連記事:Wi-Fiの電波干渉、何が原因?主な家電と対処法を解説

4.棚の内側

棚の内側にルーターを設置すると、ルーターの周囲が囲まれてしまうため電波が弱くなってしまいます。金属製のラックなども電波を吸収・反射してしまうため注意しましょう。

5.布やカバーで覆う

ルーターを隠したりホコリを除けたりするために布やカバーで覆うことも、電波を弱める障害になります。さらに熱がこもってしまうため不具合を起こす危険性にもつながります。

6.水回りや水槽の近く

電波は水に吸収されて弱くなる特性があります。できるだけ水回りや水槽、加湿器などの液体の近くに置かないようにしましょう。加えて水回りへの設置は漏電の危険性もあるため注意が必要です。

電波が届きにくい場合の対処法

住宅環境によっては、ルーターを最適な場所に置けないこともあるかもしれません。出来る限り最適な場所に設置しているにも関わらずWi-Fiが不安定だという方は、以下の方法を試してみましょう。

1.周波数を変更する

周波数を変更する

一番簡単な方法としては、端末が接続するWi-Fiの周波数帯を変更すること。Wi-Fiには2.4GHzと5GHzの周波数帯があります。

2.4GHzは壁や床などの障害物に強く、電波が遠くまで届きやすいのでルーターから離れた場所での利用におすすめです。半面、さまざまな家電で使用されているため混線する可能性があります。

5GHzはWi-Fi専用の電波なので安定した高速通信が可能。家電の近くで使うときにもおすすめです。しかし壁や床といった障害物に弱い特徴があるので注意しましょう。

周波数帯はSSID(そのWi-Fiの名称)の末尾や中間に書かれているアルファベットにより見分けることができます。2.4GHzは「G(g)」、5GHzは「A(a)」と表記していることが多いです。
どちらの電波にもメリットとデメリットがあるため、状況に応じて使い分けてみましょう。

関連記事:Wi-Fiの2.4GHzと5GHzの違いとは。どちらを使えばいい?

2.ビームフォーミング機能の活用

ビームフォーミング機能とは、使用端末に対して電波を集中的に送る機能のこと。球体状の電波ではなくビームのように電波を送るため、障害物にも強く遠くの端末まで安定して電波を送ることができます。スペックの高いルーターに搭載されています。

3.中継機・メッシュWi-Fiの導入

部屋数が多い家などは、自宅の中央にルーターを設置しても充分に電波が行き届かないことがあります。
中継機やメッシュWi-Fiを利用すれば、快適にインターネットを利用できるかもしれません。
中継機とは、ルーターの電波を中継する機器のこと。Wi-Fiの電波が弱い場所に設置することで電波を広げてつながりやすくすることができます。
メッシュWi-Fiとは、家の中にメッシュ機能を持つルーターを複数設置することで、電波を増幅して発信します。

参考サイト:メッシュWi-FiでWi-Fiの電波を強くする!中継機との違いは?

4.電波強度が強いルーターへ買い替え

電波強度とは、Wi-Fiがどれくらいの強度で届くのかを表す数字です。ルーターの新しい機種であるほど電波強度が高くなる傾向があります。

関連記事:ルーターのベストな買い替え時期の目安は?

まとめ

ルーターの性能を最大限にしてWi-Fiを快適に利用するためには、ルーターの設置場所が重要です。
もし設置場所を変えても改善しないときは、置き場所以外に問題がある可能性があります。その場合は、ルーターやLANケーブルの規格が古くなっていないか確認しましょう。また、回線契約やプランの見直しもおすすめです。


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