ルーターのベストな買い替え時期の目安は?


回線速度が以前より遅くなっていると感じる場合、原因はルーターにあるかもしれません。実はルーターにも買い替え時期の目安があることをご存じですか? 今回は買い替え時期の目安と新しいルーターを選ぶ時の基準を紹介します。

ライター:CLIP編集部

そもそもルーターに寿命があるのか?

ルーターには「本体寿命」「通信規格の寿命」「セキュリティ寿命」といわれるものが存在します。それぞれについて解説します。

1.本体寿命

本体寿命とは、いわゆる耐用年数のことを指します。ルーターに限らず家電の多くは公益社団法人「全国家庭電気製品公正取引協議会」の製造業表示規約によって定められた部品保有期間を基準に、5~10年間の保証を想定し設計されていることが多いです。ルーターを開発するメーカーによっては、耐用年数は4年と設定しているところもありますが、利用時間や利用機器、環境によって大きく左右されます。利用しない時はスイッチを切るなど、ルーターが長持ちするような使い方を心掛けることも必要です。

2.通信規格の寿命

Wi-Fiはより早い通信速度に対応するため、新規格が定期的に登場します。その登場周期は2年~6年であることが多く、その周期を通信規格の寿命と呼ぶことがあります。常に最新の通信規格が使われたWi-Fiを利用したいのであれば、新規格の登場に合わせてルーターの買い替えを検討しましょう。最新の規格にこだわらないのであれば、特段気にする必要はありません。

3.セキュリティ寿命

Wi-Fiは暗号化によって不正アクセスによる情報流出を防いでいます。その暗号化方式の更新のタイミングをセキュリティ寿命と呼ぶことがあります。暗号化方式の規格は新しいものほど安全性が高く、2023年1月現在の最新規格はWPA3-personal。しかし、WPA2-PSK(AES)の機器でもしばらくは安全に利用できるでしょう。
ただし、WPA2-PSK(TKIP)やWEPは安全性が低いといわれているため、もしお使いのルーターにこれらの暗号化方式しか搭載されていない場合は、買い替えを検討した方が良いかもしれません。

年数以外の買い替え目安

速度に不満を感じた時

通信速度に異常を感じた時は、まず端末の再起動を行いましょう。再起動後も改善されない場合は、ルーターに原因があるかもしれません。
ルーターの寿命がくると、通信が不安定になったり、Wi-Fiに接続できなくなったりすることが増えます。

・関連記事:Wi-Fiルーター再起動の方法。直せる不調や効果

回線の乗り換え時

自宅や会社のインターネット回線を光回線に変更した場合も、買い替えのタイミングです。インターネット回線を高速にしても、ルーターの性能が低ければその通信速度は生かされません。光回線に変更した場合は、ルーターもその回線に対応しているものに買い替えましょう。

端末を買い替えた時

基本的に最新端末は、その発売時の一番新しい通信規格に対応していますが、ご利用中のルーターが古い通信規格の場合にはその性能を最大限に活かすことができません。そのような場合は、端末を最新のものに買い替えたタイミングでのルーターの買い替えもおすすめです。

接続端末が増加した時

ルーターには、最大接続台数が設けられています。例えば推奨接続台数が4台のルーターに5台以上の端末を接続すると、通信速度が低下することがあります。接続端末を増やす時は、使用しているルーターで推奨されている最大接続台数を確認し、スペック不足になるようであれば買い替えを検討しましょう。

引っ越しをする時

家の間取りが変わると壁などの障害物となるものが原因で、通信が不安定になることがあります。この場合もより強力な電波を飛ばすことができるルーターへの買い替えが必要かもしれません。

ルーターを適切に買い替えるメリット

より多くの端末を安定して繋ぐことができる

複数の端末を同時にWi-Fiへ接続すると、ひとつの通信を分け合うような状態になるため、端末それぞれの通信速度が低下してしまうことがあります。
しかし、接続台数が多いルーターに変更すれば、通信速度を落とさずにより多くの端末が接続できます。

容量の大きいファイルも瞬時にダウンロード可能

ソフトや動画などサイズが大きいファイルでも、最新の通信規格に対応したルーターを使用すれば、比較的素早くダウンロードできるでしょう。

動画視聴がスムーズに行える

時代とともにインターネット動画はより高画質になっています。それに伴いファイル容量も増加。このような動画を再生するとき、Wi-Fiの通信速度が遅いと、動画が途中で止まったり、自動的に低画質へ切り変わったりすることがあります。このような悩みもルーターを最新のものに変更すれば解決するかもしれません。

・関連記事:YouTubeがぐるぐるして見れない!原因と解決方法を紹介

ルーター選びのポイント

Wi-Fi規格「IEEE 802.11ax(WiFi6)」

Wi-Fi規格は最新のものであるほど通信速度が向上します。2023年1月現在の最新規格は「IEEE 802.11ax(WiFi6)」なので、まずはこれを1つの基準にするのがおすすめ。デバイスがWI-Fi6対応の場合、ルーターも同じ規格に対応していて初めて高速通信が可能になります

関連記事:Wi-Fi6とは?メリット・デメリット、対応端末や従来との違いを解説

ビームフォーミング

特定の機器を狙って電波を発射する技術「ビームフォーミング」という機能も備えてあると良いでしょう。この機能があればルーターから離れた場所や、途中に障害物がある場合でも快適な通信環境を維持しやすくなります。

バンドステアリング

「バンドステアリング」とは電波状況に応じて、ルーターと端末の周波数を自動で切り替える機能のこと。この機能を搭載した機器であれば、電波状況次第で2.4Ghzと5Ghzの周波数帯を切り替えるため、片方の電波が混雑した場合でも比較的快適な通信が行えます。

・関連記事:Wi-Fiの2.4GHzと5GHzの違いとは。どちらを使えばいい?

メッシュWi-Fi

電波が届きにくい場所を作りたくないという方におすすめなのが、Wi-Fiを網目のように張り巡らせた通信形態の「メッシュWi-Fi」です。このタイプの機器であれば、ルーターから離れた場所にいても安定した通信が可能。詳しくは下記サイトでまとめておりますので、ご覧ください。

参考サイト:eoコラム – メッシュWi-Fiとは?仕組みやメリット・デメリット、注意点を解説

まとめ

快適なインターネット環境を整えるには、光回線とそれを十分に活かせる周辺機器の利用が重要です。ご利用中のルーターに不具合を感じている方や、今回の記事の買い替え目安に心当たりのある方は、ルーターの買い替え時期かもしれません。


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