パソコンの寿命を長持ちさせるポイントと、故障かも?と思われるサインとは?

日頃利用している使い慣れたパソコンはできるだけ長く使いたいものですが、いずれは故障する可能性があります。突然壊れて大事なデータなどを失わないために、パソコンの平均寿命を把握し、できるだけ長持ちするような利用を心がけることが大切です。
この記事では、パソコンの平均寿命や故障が疑われる時のサイン、パソコンを長持ちさせるために気をつけたいポイントを紹介します。

ライター:CLIP編集部

パソコンの寿命の目安は?

パソコンの寿命の目安は?

内閣府の政府統計(2021年)によれば、パソコンの平均使用年数は6.8年(2人以上の世帯での統計)。また46.6%の人が故障を理由にパソコンを買い替えています。使用頻度や使い方にもよりますが、大体パソコンの寿命は7年前後と考えて良いでしょう。

(出典:消費動向調査 令和3(2021)年3月実施分 ※9P,15Pより)

パソコンの故障が疑われるときのサイン

パソコンの平均寿命は使用頻度や部屋の環境、使い方によっては、7年より短くなる可能性も考えられます。使用年数に関わらず、異音・異臭の発生や使用中に問題が見られる場合は買い替え検討を行うと良いでしょう。突然使用できない状態に陥って困らないように、日ごろからバックアップの習慣も忘れずに。

変な音がする

「ガタガタ」「ガリガリ」「プツッ」など、パソコンから異音がする場合は、冷却ファンやHDDなどの内部パーツに問題が起きている可能性が考えられます。HDDから異音が発生している場合は、パソコン本体が起動できなくなる可能性があるため、専門店での修理依頼や買い替え、データ保存など、早急な対応が必要です。

一方、HDDが起こす小さな「カリカリ」という音は、データの読み書きの際に発生するシーク音と呼ばれる音で、HDDの異常を知らせるものではないのでご安心を。不安な場合は専門店に持ち込むなど、専門家の判断を仰ぐと良いでしょう。

起動しない・よく電源が落ちる

パソコンが起動しない、よく電源が落ちるという場合は、HDDやマザーボードなどパソコンの起動に関わる部分での不具合や、ソフトウェアの不具合、その他さまざまな原因が考えられます。症状を放置してしまうと、データの消失や起動が完全にできなくなる可能性があるため、なるべく早い対応が必要です。

電源プラグに問題が起きている場合や電力が足りていない可能性もあるため、慌てず電源周りの確認から行ってみると良いでしょう。ノートパソコンの場合は、バッテリーの劣化や充電不足も考えられます。それでも改善しない場合、以下の記事を参考に対応してみましょう。原因を特定することで、症状の改善ができる可能性もあります。

関連記事:Windowsパソコンが起動しない、フリーズするときの対処法をパソコン専門店に聞いてみた

焦げたにおいがする

パソコンから異臭が発生した場合は、非常に危険なためすぐに電源を落としましょう。焦げた匂いは、パソコン内部でホコリが燃えている可能性や電源周りで不具合が起きている可能性も考えられます。電源を落としたら、パソコンへの電源供給を完全に止めるため、電源ケーブルを必ず抜きましょう。

充電されない(ノートパソコンでの場合)

充電されない場合は、バッテリーの劣化や帯電などの原因が考えられます。電源を落としたらケーブル類を全て外し、5分ほど放置すれば放電完了です。改善されない場合はバッテリーが劣化している可能性があるので、バッテリーの交換を検討すると良いでしょう。

パソコンを長持ちさせるために気をつけたいポイント

パソコンを長持ちさせるために気をつけたいポイント

パソコンの寿命は使用環境や使い方に大きく左右されます。パソコンをなるべく長持ちさせるためには、高温や衝撃を避けることが大切です。掃除や定期的なメンテナンスも欠かさないようにしましょう。

排熱

パソコン内部の適正温度は40℃〜60℃といわれており、触って熱い、熱気を感じる場合は注意が必要です。パソコンの置き場所は直射日光を避け、できる限り熱がこもらない場所に設置するように心がけましょう。室温が35℃を超える場合はご自身の健康のためにも、エアコンなどを利用し適切な温度を保つことが大切です。
環境以外にも、冷却ファンの劣化や故障によってパソコン内部の排熱ができなくなる可能性も考えられます。パソコンが熱い場合は、正しく排熱ができているか確認しましょう。

関連記事:スマホ、パソコンが熱い…熱暴走する理由と対策を専門家が解説

ホコリ

パソコンの寿命を長持ちさせたい場合には、ホコリにも注意しましょう。給気口がホコリで塞がってしまうと、排熱がうまくいかなくなり、内部温度が上昇してしまいます。場合によっては、内部に入り込んだホコリが高温によって発火することも考えられます。電源周辺にホコリがたまれば、トラッキング火災を引き起こす可能性もあるため、パソコンの給気口や電源周辺のホコリはこまめに掃除しましょう。内部に入り込んだ細かいホコリも、3カ月に1回くらいは掃除すれば安心です。

衝撃

精密機器であるパソコンに強い衝撃は厳禁です。持ち運びの多いノートパソコンはもちろん、デスクトップパソコンを利用している場合でも注意が必要です。ノートパソコンを持ち運ぶ際は、カバンの中でも安定させ、衝撃からパソコンを守るクッション性の高いケースの利用を心がけましょう。デスクトップパソコンも、脚をぶつけない位置や物が落ちてこないような場所に設置しましょう。

結露

結露現象もパソコンの寿命を短くする原因の1つ。温度の変化が大きい窓際への設置は避け、冬場は室温を下げすぎないように注意しましょう。高温になったパソコンに氷や保冷剤を当てることも、パソコン内部に結露が発生する可能性があります。結露を発生させないためには、季節を問わずパソコン本体と利用環境の温度差をできるだけ少なくすることが大切です。

バッテリー(ノートパソコン)

ノートパソコンを使っている上で、最も消耗が激しい部品がバッテリーです。バッテリーを長持ちさせるためには、充電のしすぎや保管場所の温度にも注意が必要です。バッテリーを取り外せるモデルであれば、電源につなぐ際は極力外し、充電する際も100%は避けるのが良いでしょう。過充電はバッテリーの負担になるため、80%程度で切り上げるようにすれば、バッテリーの長持ちにつながります。

長時間使わない場合は電源をオフ

夜寝る前や出勤前、長時間パソコンを利用しない場合は電源を切るように心がけましょう。シャットダウン時と起動時は消費電力が多いですが、待機電力は長時間スリープ状態にするのに比べて少なくなります。待機中にも電力を消費しているということは、パソコン内部のパーツは稼働しているということ。パーツへの負荷を下げるためにも、パソコンを長時間使わない場合は電源を切るのがおすすめです。
機種によって異なりますが、おおよそ90分以内の短い時間であれば電源を切るよりもスリープ状態にしたほうが消費電力は少なくなります。利用状況に合わせて、スリープ状態も上手に活用しましょう。

定期的なメンテナンスも欠かさずに

ハード面でもソフト面でも、定期的なメンテナンスを欠かさないのがパソコンの寿命を長持ちさせるポイント。ハード面では細かな掃除からパーツの点検を日頃から意識することが大切です。ソフト面ではソフトウェアのアップデートやディスククリーンアップを定期的に行いましょう。定期的にメンテナンスを行うことで、異常を発見しやすくなるばかりか、問題が発生した時期も特定しやすくなります。

関連記事:Windowsアップデートとは?手動での実行方法や注意点

まとめ

現代生活には欠かせないパソコン。大切に扱い、できる限り長く使いたいですね。使用年数が長い場合は、突然の故障に備えてデータをバックアップするのがおすすめです。外付けのストレージを用いたバックアップも良いですが、簡単で便利なクラウドを使ったバックアップも検討してみてはいかがでしょうか?

関連記事:パソコン・スマホにおすすめのバックアップ方法とは?


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