定期的に行われるWindowsアップデート。その都度アップデートしていますか?
今回はアップデートの目的と無視したことで生じるリスク、アップデート実行時の注意点を紹介します。
ライター:CLIP編集部
Windowsアップデートの目的とは?
Windowsアップデートは、プログラムに関する問題の修正や、新しく追加された機能をダウンロードすることで、Windowsのシステムを最新状態に保つオンラインサポート機能です。新機能の追加などを含む大型アップデートではなくとも、こまめに実施することでウイルスがパソコンに忍び込む隙をなくすなど、セキュリティの強化にもつながります。
アップデートにはOSのアップデートと、OS上で動くアプリケーションのアップデートが存在。OSアップデートの多くは主に脆弱性を補うために行われますが、アプリケーションのアップデートは新機能の追加や不具合の修正など、ほとんどが機能向上のために行われます。
Windowsアップデートに関するリスク
Windowsアップデートをしないことで生じるリスクと、することで生じるリスクをそれぞれ紹介します。
アップデートをしないことで生じるリスク
Windowsのアップデートを行わずに放置していると以下の危険性が生じます。
セキュリティリスクの増加
パソコンの脆弱性を狙うサイバー攻撃は日々進化しています。アップデートを行わなければ、サイバー攻撃の対象となるセキュリティ上の欠陥は放置されたまま。その状態が続くと、いずれセキュリティが破られパソコン上のデータが破壊されたり、最悪の場合パソコンそのものが乗っ取られたりするリスクがあるため注意が必要です。
OS/システムが不安定になる
同じパソコンを長期間使用していると動作が重くなったり、起動しなくなったりすることがあります。原因の1つとしてOSの障害が考えられます。これを防ぎパソコンの動作安定化を図るためにも、OSのアップデートは適宜行いましょう。
そのほかのリスク
サポートや更新が終了した古いOS使用時に起こった問題に関しては、Microsoftの公式サポートが受けられないので注意が必要。
アプリケーションもアップデートを行わない場合、バグと呼ばれるプログラムの不具合が起こりやすくなったり、アプリが立ち上がらなくなったりするなどの危険性が生じます。そのためこちらもアップデートは可能な限り迅速に行うよう心がけましょう。
アップデートをすることへの不安材料
アップデートを行うことで起こる不具合もいくつか報告されています。
使用していたアプリが使えなくなる
OSをアップデートする場合、アプリケーションが最新のOSに対応していないと、使用できなくなることがあります。その際は最新のOSに対応するアプリケーション側の更新を待ちましょう。
まれにアップデート内容に不備があることも
本来脆弱性を補うために行われるWindowsのアップデートですが、ごくまれにアップデートの内容に不備があり、実行することで不具合が出ることがあります。
アップデート後に不具合が生じた場合は、ヘルプページを参照ください。
アップデート時の注意点
Windowsのアップデートはパソコンの準備をせずにメモリ不足などで行うと、アップデートにかなりの時間を要したり、中断されたりする可能性があります。またアップデートが成功しても、これまで使用していたものが使えなくなることも。そのためアップデート前にはパソコンのメモリを空けたり、万が一に備えバックアップを作成したりと、入念な準備が必要です。
Windowsアップデートを手動で行う際に準備したいことをいくつかまとめました。
パソコン本体のメモリを確認
パソコンのHDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)に充分な容量を確保しないままWindowsアップデートを行うと、アップデートに時間がかかったり、新しいプログラムをインストールすることができず中断したりすることがあります。そのためアップデート実行前にはパソコン本体のメモリを確認し、余裕をもって空けておきましょう。
必要なデータを別の機器にバックアップ
アップデート中に何らかのトラブルが生じ、必要なデータが無くなったり、アクセスできなくなったりすることもあります。過去、実際に行われたアップデートでは、「OneDrive」にアクセスできなくなるという障害が発生しました。頻繁に起こることではありませんが、いざという時のために大切なデータはサーバーや、外付けのドライブなどへ保管しておくのがおすすめ。
代替機を用意
アップデートによるトラブルからデータを守るために行います。「必要なデータを別の機器に保存」するだけだと、データは守られますがそれを閲覧したり、編集したりすることはできません。しかし代替機を用意しそこに重要なデータを入れておけば、アップデートしたパソコンにトラブルが生じても、すぐに普段と変わらぬ操作ができるため慌てることはないでしょう。
インストール前に「復元ポイント」を作成
Windowsアップデート完了後に重大な不具合が生じた際、アップデート実行前の状態に戻す方法があります。そのときに必要なのが「復元ポイント」。アップデートを行う前に「復元ポイント」を作成しておけば、トラブルが生じても元の状態に戻すことができます。
「復元ポイント」の作成方法
「復元ポイント」の作成方法は以下の通りです。
Windowsマークから「設定」を開く
設定画面の「設定の検索」にて「復元」と入力し、「復元ポイントの作成」をクリック
「作成」をクリック
作成したタイミングを思い出すことができる説明を入力し、「作成」をクリック
完了!!
「復元ポイント」に戻す
過去に作成した「復元ポイント」への戻し方を紹介します。
まず作成時と同様の手順で、設定画面の「設定の検索」から「復元ポイントの作成」を見つけ「システムのプロパティ」を表示しましょう。
「システムの復元」をクリックし、その後出てくる画面の「次へ」をクリック
「復元ポイント」が表示されるので、戻りたいポイントを選択し「次へ」をクリック
「完了」をクリックすると指定のポイントまで戻ることが可能
「復元ポイント」を利用すると、そのポイント作成時からこれまでのデータは消えてしまいます。実行前に表示される注意事項をよく確認し、必ず事前にバックアップを作成しておきましょう。
まとめ
アップデートは実行に時間がかかったり、これまで使用していたものが使えなくなったりする危険性が伴います。しかしアップデートを行わないという選択には、セキュリティ面やサービス面においてより大きなリスクが生じるため、事前に充分な対策を講じた上で必ず行うようにしましょう。
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