パソコンがウイルスに感染しないための予防と対処法を専門家に聞いた

パソコンが突如再起動・シャットダウンするなど、様子がおかしい原因の一つに、コンピューターウイルスへの感染があります。
今回はパソコンの販売・修理などパソコンに関するさまざまなサービスを提供しているパソコン専門ショップ「パソコン工房」にウイルスの種類と対策方法、万が一感染してしまった場合の対処方法を教えていただきました。

ライター:CLIP編集部

そもそもパソコンにおけるウイルスとは?

コンピューターウイルスとは、悪意を持った第三者がプログラムやデータベースに何らかの被害を及ぼすように作ったプログラムのことで、その影響はさまざまです。

感染経路と症状

一般的にコンピューターウイルスは、

  • ウイルスに感染したUSBメモリや外付けハードディスクなどの外部メディアをパソコンに接続
  • ウイルスメールを開く
  • 不正サイトへのアクセス
  • 不正な広告のクリック
  • 不正ファイルやアプリケーションのダウンロード

といった場合に感染するリスクが高まります。
感染するとパソコンやアプリの動作が重くなり、フリーズや強制終了することが増えていきます。さらにはパソコンが勝手に再起動したり、画面上に覚えのないポップアップが表示されるなどの症状がでることもあります。

パソコン工房からのアドバイス

Windows7をはじめとするサポートが終了しているOSは、進化を続ける新しいウイルスへの対応ができないため、使用し続けていると感染リスクが高くなります。最新のOSを使用していても定期的なアップデートを行っていなければ、ウイルス対策は不十分です。ウイルス対策にはセキュリティソフトの使用、不審なサイト・メールは開かない、ソフトウェアの更新を徹底することが有効です。

セキュリティソフトとは?

ウイルス対策用のセキュリティソフトをインストールし保護が有効になっていれば、パソコンの電源を入れている間はバックグラウンドで常に起動し、危険なメールやソフトを開いたときに警告してくれたり、ローカルファイルのウイルスチェックなども行ってくれます。

パソコン工房からのアドバイス

セキュリティソフトをインストールしておけば100%安心というわけではありません。ニュースで報じられる「企業に届いた1通のメールから社内全体のパソコンが感染して、システムがダウン」というようなことがあるように、パソコン環境を整えることも大事ですが、怪しいメールやサイトは開かないという意識付けが何より大切です。

代表的なウイルス4種類と特徴

代表的なウイルス4種類と特徴-画像

今回は主な4種類のウイルスの特徴について紹介します。

1.「ファイル感染型」ウイルス

「ファイル感染型」ウイルスとはプログラムファイルに感染するウイルスのことです。外付け記憶媒体やインターネットからダウンロードして入手したファイル、メールに添付されているファイルなど、外部から入手するプログラムが感染経路といわれています。
感染後の症状は、コードを書き換え破損させる、ファイルを開けなくする、勝手にファイルを開かせるなどさまざまです。

パソコン工房からのアドバイス

「ファイル感染型」ウイルスの特徴に感染したプログラムファイルを実行することでさらに他プログラムファイルに感染が広がっていくというものがあります。覚えのないファイルやアプリケーションはむやみに開かず、セキュリティソフトでスキャンして確認しましょう。

2.「マクロ感染型」ウイルス

ExcelやWordといった表計算ソフトや文章作成ソフトのマクロ機能を利用して感染を広げるのが「マクロ感染型」ウイルス。すでに感染しているファイルやアプリを開くことで感染します。
感染するとファイルの書き換えや削除を勝手に行ったり、保存を行えなくさせたり、Outlookのアドレス帳を利用してウイルスに感染したファイルをメールに添付して送信したりしてしまいます。

パソコン工房からのアドバイス

感染者本人が気づいていない段階で、悪意なく感染したファイルを送付してしまうこともあります。アプリだからと安易に開かず、覚えのないファイル名のデータは開かないようにしましょう。

3.「ワーム型」ウイルス

上の2つとは異なり、プログラムに寄生せず、自己増殖しながら破壊活動を行えるのが「ワーム型」ウイルスの特徴。ネットワークを介して次々と感染先を増やすため感染力は非常に強力。感染経路はWebサービス、共有ネットワーク、USBなどの外部メディアとさまざまです。
感染後はアドレス帳を利用してのスパムメールの送信、特定の拡張ファイルの破壊などが行われます。

パソコン工房からのアドバイス

ワーム型ウイルスはOSやアプリの抜け穴のようなところから侵入するため、OSなどのこまめなアップデートを忘れずに行うことが大切です。

4.「トロイの木馬」

「トロイの木馬」は一見有用な別のプログラムになりすまし、本人の意思でファイルを開かせたり、アプリをインストールさせたりすることで侵入してくることがよくあります。侵入後、別のプログラムへの寄生や自己増殖は行わず、ユーザーが気付かないうちにファイルなどの破壊活動や、データの流出を行います。

パソコン工房からのアドバイス

「トロイの木馬」はパソコンだけではなくAndroidスマートフォンでの感染例もよく聞かれるため、Androidでアプリをダウンロードする時は、可能な限り「Google Play」から行いましょう。コンテンツ配信サービスではアプリの配信前に、信頼できるかどうかある程度の選定を行っています。そのため、自分でインターネット上から探してくるよりも感染リスクは軽減されます。

・関連記事:マルウェアとは?種類・感染経路と対策を知ろう

パソコンにウイルス感染の恐れがある場合は

パソコンにウイルス感染の恐れがある場合は-画像

パソコン工房からのアドバイス

ウイルス対策ソフト(セキュリティソフト)をインストールし保護を有効にしておくと、「ウイルスを検知しました」などの通知が表示され、ウイルスの侵入や感染を未然に防ぐことが期待できます。ウイルス対策ソフトをインストールしておらず疑わしい挙動が見られた場合は、ウイルス対策ソフトメーカーがオンライン上でパソコンのウイルスチェックサービスを行っているので、そういうものを使ってウイルスをスキャンし、感染しているかの確認を行うのも選択肢の一つの手段かと思います。
しかし、一般的にはオンラインのウイルスチェックでは駆除まではできないことが多いので、やはりお薦めはウイルス対策ソフトの活用です。あらかじめウイルス対策ソフトをインストールし予防を行った上で、不審なサイト・メールは開かない、覚えのないファイルやアプリケーションは実行しない事を意識してパソコンを使う事が、最も有効な対策となります。

まとめ

いつどこで感染するかわからないパソコンウイルス。しっかりとした対策と対処を行いましょう。eoには、マルウェア感染を検知・遮断する「マルウェア不正通信フィルタリング」サービスがあります。悪意あるサーバへの接続を防ぎ、情報の流出や不正送金のリスクを軽減します。セキュリティー対策ソフトを導入していない場合は是非ご検討ください!
どうしても対処できない、不安な時はパソコン工房へ相談してみましょう。

稲田 慎也 さん

プロフィール

稲田 慎也

全国に70店舗以上を展開するパソコン専門店、パソコン工房・グッドウィルを運営する株式会社ユニットコムに所属。主にショップ・製品のプロモーションを担当。
過去に広告会社で働いていた経験を活かした、お客様視点を持った販促活動を心掛けている。
趣味はフィルムカメラとサウナ、最近は見た目にこだわった自作PCの組立を密かに考えている。
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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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    CLIP編集部

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