ZOOMやTeamsなど、パソコンで電話やテレビ電話ができるツールがありますが、相手の電話番号に直接電話をかけることはできません。この記事では、簡単にパソコンを電話機にする方法とおすすめのツールを紹介します。パソコンから電話をかける方法やツールをお探しの方はぜひチェックしてみてください。
ライター: CLIP編集部
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パソコンから電話をかける3つの方法は?

手軽にパソコンから電話をかける方法としては、以下の3つがあります。
1. 【個人向け】Windowsとスマホを連携させる
Windows10および11のパソコンを使っている方は、デフォルトの「スマートフォン連携」アプリを活用することで、パソコンから電話がかけられるようになります。以下、連携の方法を簡単に紹介します。
【Windowsとスマートフォンを連携する方法】
- タスクバーで「スマートフォン連携」を検索
- 「スマートフォン連携」をクリックして立ち上げる
- 利用しているデバイスを選択(iPhone・Android)
- パソコンに表示されるQRコードをスマホでスキャンする
- パソコン・スマホに表示される指示に従ってセットアップを完了する
※スマートフォン連携は、スマートフォンとPCを同じWi-Fiに接続して行う必要があります。詳細は「Microsoft スマートフォン連携要件とセットアップ」をご確認ください。
セットアップが完了すれば、ウィンドウが表示され、通話・メッセージなどのタブから利用したい機能を選ぶことができます。電話帳(連絡先)や着信履歴は、セットアップ完了後に同期が行えるので、スマートフォンから操作しましょう。(※同期も指示に従って数ステップで完了します)。
なお、パソコンから電話の受発信をするには、Bluetooth接続が必要です。デバイスで Bluetooth が使用できない、または無効になっている場合は、使用できないので注意しましょう。
この方法で、Windowsパソコンからスマホの連絡先・着信履歴から簡単に受発信ができるようになります。なお、「スマートフォン連携」の機能はAndroidの方が充実しています。iPhoneの場合は、機能に制限があるので注意しましょう。
・参考:Microsoft スマートフォン連携要件とセットアップ
・参考:Microsoft スマートフォン連携での呼び出しの設定
2. 【個人向け】Macとスマホを連携させる
Macをお使いの方は、「iPhoneセルラー通話機能」を使えば、MacやiPad から電話の受発信ができます。連携の方法を簡単に紹介します。
なお、iPhoneセルラーから電話をかけるには、以下の「連携機能のシステム要件」を満たしている必要があるので事前に確認しましょう。
- 各デバイスでそれぞれ同じ Apple Account でサインインしている。
- 各デバイスでそれぞれ同じ Apple Account を使って FaceTime にサインインしている。
- 各デバイスで Wi-Fi がオンになっている。
- 各デバイスがそれぞれ Wi-Fi または Ethernet で同じネットワークに接続されている。
- OS X Yosemite以降を搭載しているMac(Mac miniおよびMac Proを使う場合は、外付けのマイクまたはヘッドセットが必要です)
- iOS 8以降を搭載したiPhone、iPad、またはiPod touch
引用:Mac や iPad で電話をかける/電話に出る
引用:Apple製デバイスの連係機能と必要条件
(※)Androidの場合は、連携機能を利用できません。連携には別のアプリが必要になります。
【Macとスマートフォンを連携する方法】
- iPhone で、設定→アプリ→電話→ほかのデバイスでの通話の順に選択し、「ほかのデバイスでの通話を許可」をオンにする
- Mac で、FaceTime アプリを開きFaceTime→設定(または環境設定)の順に選択、「iPhone から通話」にチェックを入れる
- MacのFaceTimeアプリを開き「新規FaceTime」をクリック
- 「宛先」に名前やメールアドレスを入力する(電話番号を直接入力も可能)
- Facetimeの右下にある矢印をクリックし、「iPhoneで通話」に表示されている電話番号をクリック
また、「連絡先アプリ」を立ち上げ、発信先を選択。表示された連絡先の電話アイコンをクリックして電話することもできます。どちらも簡単なので、やりやすい方法を選ぶとよいでしょう。
3. 【個人向け】ブラウザで電話ができるIP電話アプリを活用する
スマホ連携以外の方法として、IP電話アプリを活用することで、パソコンから電話がかけられるようになります。
IP電話アプリとは、インターネット回線を利用して音声通話を行うアプリケーションです。スマホや固定電話と電話番号を分けたい方におすすめで、低コストでビジネス専用の番号を持つことができます。スマホ連携以外の方法をお探しの方は、IP電話アプリの導入を検討しましょう。
なお、電話営業やテレアポ、問い合わせ対応など、電話業務を想定する場合は、クラウドPBXやソフトフォンなどの専用のソフトウェアが必要になります。今回紹介したスマホ連携やIP電話アプリでは不十分なので、注意しましょう。
パソコンで電話ができるメリットは?

パソコンから電話をするメリットについて紹介します。
突然の電話にも対応できる
パソコンの作業に集中していて、スマホにかかってきた「電話に気づかなかった」という経験はありませんか?スマホとパソコンを連携し、パソコンにも着信が出るようにしておくと、特にパソコン業務が多い方の場合は作業中の突然の電話にもすぐに気付くことができます。
スマホを見ながらの電話が可能
パソコンで電話ができるようにしておくと、スマホで情報を検索し、内容をチェックしながら通話ができます。また、通話のウィンドウを縮小すれば、パソコンでメールやチャットツールの内容を見たり、ブラウザで情報を検索したりしながら会話をすることも。パソコン業務の多い仕事で、かつ電話を使う機会が多い方にとっては便利でしょう。
仕事用の固定電話やスマホが不要に
主にIP電話アプリの導入しパソコンから電話の受発信ができるようになれば、業務用のスマホ端末や固定電話を用意する必要がなくなります。個人・法人を問わず、業務端末や固定電話を契約している方にとっては、大きなコストカットになるでしょう。
手軽に導入!パソコンから電話ができるツール

最後に、手軽に導入できて低コストのツールを紹介します。スマホ連携ではなく、IP電話アプリなどの導入を検討している方はご確認ください。
Skype(スカイプ)
Skypeは、Skypeを使っているユーザー同士で無料通話をしたり、チャットや画像共有が可能なIP電話アプリです。Skypeクレジット(※)や月額プランに加入すれば、固定電話や携帯電話への発信も可能です。また、電話番号を取得してIP電話として使用することもできます。
(※)Skypeクレジット
月額の固定費ではなく通話のたびに課金される料金形態
公式サイト:Skype
LINE
LINEは、メッセージやグループチャット、音声通話やビデオ通話を無料で行えるコミュニケーションアプリです。パソコン向けのアプリケーションもあるので、LINEを使えばパソコンから電話の受発信が行えます。
- IP電話ではないため、受発信のためにはアカウントの交換が必要
- 新しいアカウントを作るには別の電話番号が必須
などのデメリットがあり、相手がLINEを利用していない場合は電話ができないほか、プライベートとビジネスの連絡が混在してしまうのが難点です。
ただ、「プライベートとビジネスが混在しても気にならない」「ビジネスで会う人とのアカウント交換に抵抗がない」という人にとっては、非常に便利なサービスといえるでしょう。
まとめ
スマホとパソコンの連携、IP電話アプリの導入など、パソコンで電話をする方法は複数あります。パソコンでの作業中に「突然の電話にも対応できる」、「業務端末や固定電話が不要になる」といったメリットがあるので、パソコンから電話の受発信をしたいと考えている方は、ぜひ今回紹介した方法を参考にしてみてください。
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