文章作成などに便利な対話型AIのChatGPTは近年のアップデートで、無料版でも文章で指示するだけで画像を生成してくれるようになりました。
そして現在、SNSで密かに話題となっているのが「ペットの擬人化」。ペットの写真をもとに、ペットが人間に変身したような写真や画像が作れるのです。
この記事では、実際にChatGPTにペットの写真を送り、擬人化してもらう過程を紹介。イメージ通りに擬人化してもらうおすすめのプロンプトも掲載しています。
ライター:荒井啓仁
あなたにピッタリのインターネットは?
ChatGPTでペットを擬人化できる?
2025年7月現在、対話型チャットAIのChatGPTでペットの画像を擬人化するのが密かなブームになっています。OpenAIが3月25日にリリースしたアップデートによって、ChatGPTの画像生成機能が大幅に向上。ペットの写真が1枚あれば「アニメ風」や「実写風」など、“ペットが人間に変身したような”写真や画像が作れるようになりました。
画像1枚で「擬人化して」という指示でも画像を生成してくれますが、性格や犬種(猫種)、好きな食べ物やエピソードを学習させれば、さらに実在のペットのイメージに近づくかもしれません。無料版でも擬人化を楽しめますが、ChatGPTにファイルをアップデートするためにはログインが必要です。無料版では画像をアップロードすると、画像生成以外の対話でも対話回数が制限されてしまうこともあるので注意しましょう。

実際に擬人化してみた

実際にフリー画像の写真を用意し、ChatGPTの無料版(ChatGPT-4o)で“擬人化”してもらいました。ChatGPTのバージョンにもよりますが、画像1枚だけで擬人化してもらおうとすると、生成する画像のスタイルについて希望を求めてくることもあります。

実際のプロンプト例

無料版は画像の生成が1日に3枚までしか行えないため、想像と違う画像が生成されると、理想の“擬人化”にたどり着けないかもしれません。最初のプロンプトの段階で、適切な指示を送れば画像の3枚/日の枠を無駄にしなくて済みます。
実際にスムーズな生成ができる可能性が高いプロンプト例はこちら。
※[]で囲われた部分は、ご自身で書き換えて利用してみてください。
プロンプト例:
この画像は私の[飼い犬]です。
画像と下記の情報をもとに、写真に写っている[犬]を擬人化し、画像を生成してください。
[飼い犬]の詳細情報
・年齢:[3歳]
・名前:[ジョン]
・性別:[オス]
・性格:[とても人懐っこく温和]
・擬人化のスタイル:[実写風]/アニメ風/イラスト風]
そのほか、服装のイメージなどを指定するのもおすすめです。

擬人化したペットと会話も!?
ChatGPTは本来、対話型のチャットAI。擬人化した画像の生成だけではなく、擬人化したペットとの擬似的な会話を楽しむことも可能です。対話をしたい場合は、ペットの詳細な性格や具体的なエピソードをChatGPTに学習させましょう。他には、擬人化されたペットと自分の関係性や口調などを指定することでより自然に近い会話を楽しめるでしょう。
プロンプト例:
要望
擬人化した[ジョン]と会話してみたいです。
指示
・これから先の会話では、あなたは[ジョン]になりきってください。
・[ジョン]になりきるための情報は、上記の画像と#追加情報から学び、細かい部分はあなたが想像してください。
・学習が完了したら私が話しかけるまで待っていてください。
追加情報
・[ジョン]はシャワーは平気なのですが、動く水が嫌いで、海や川に行くと尻尾を丸めて私の後ろに隠れようとします。
・[ジョン]は本当に人懐っこく、家に人が来ると尻尾を振って駆けつけます。
・[ジョン]は何故かキュウリが大好きで、台所で調理していると匂いを嗅ぎつけるのか、いつの間にか近くにいることもありました。

利用時に注意することは?
「ペットが人間になったら?」という遊びが楽しめる、ChatGPTによる擬人化。誰でも画像や文章が生成できますが、利用にはいくつか注意が必要です。
開発元のOpenAIは、規約を遵守する限りは生成された画像などは、商用利用を含めて利用を許可しています。ChatGPTの利用規約によると、インプットした質問とそれに対するアウトプット(出力された回答)は全て利用者の著作物であるとしています。しかし、利用者によるインプットとアウトプットは「法令や規約に違反していないと確認することも含めて利用者が責任を負う」との記載がある点には注意が必要です。(詳細はChatGPTの利用規約を確認してください)
著作権法30条の4第3によれば、原則として機械学習への著作物の利用は著作権侵害にならないとしています。ただし、既存の著作物への類似性と依拠性(※)の両方が認められた場合は、著作権侵害の責任を問われてしまう危険性がある点は留意しましょう。急発展を遂げる生成AIでは、利用規約の更新も頻繁に行われています。利用の際は関連する法令や利用規約の確認をしっかりと行い、注意して利用することが大切です。
※ 依拠性=既存の著作物に基づいて創作すること。
参考:ChatGPT利用規約
まとめ
アップデートにより、対話だけではなく画像の生成機能が大幅に向上したChatGPT。SNSでは「愛するペットの写真をChatGPTがどのように擬人化するのか」に関する投稿が盛り上がりを見せています。アカウント登録だけ済ませれば、無料プランでもペットの擬人化を楽しめるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか? 画像生成以外にも便利なChatGPT。その他活用法については、ぜひ関連記事をご覧ください。
【関西でネット回線をお探しなら】
eo光は17年連続お客さま満足度 No.1!※
※RBB TODAYブロードバンドアワード2023 キャリア部門 エリア別総合(近畿)第1位(2024年2月発表)
2007年~2023年17年連続受賞
※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。