キーボードで文字が打てない・反応しないときの症状別対処法

ノート・デスクトップを問わずパソコンを日常的に使用していれば、キーボードの反応が悪くなることがあります。今回はWindowsパソコンで特定の文字が入力できなくなった時や完全に反応しなくなった時の対処法を紹介します。

ライター:吉岡勇哉

反応はするが正常にキーボード入力できないときの対処法

テンキーが使用できない

キーボードの中でテンキーのみが反応しない場合は、「Num Lock」がオフになっている可能性があります。この場合、「Num Lock」と記載されたキーを押すと入力できます。

文字が上書きされる

文字を入力すると、すでに存在する文字に上書きされてしまう現象に身に覚えがありませんか。これは「上書きモード」になっていることが原因。Windowsではキーボード上にある「Insert」キーを押すと標準の挿入モードに切り替わります。

アルファベットがすべて大文字になる

「Caps Lock」がオンになっていると、アルファベットはすべて大文字で入力されます。この場合は「Caps Lock」と記載されたキーを押すだけでは解決できません。切り替えるためには「Shift」キーを押しながら「Caps Lock」キーを押しましょう

キーボードを押し続けないと入力できない

キーボードを長く押し続けないと入力できない場合は、誤入力防止用の「フィルター機能」をオンにしている可能性があります。「フィルター機能」はお使いのパソコンにもよりますが、キーボード右側の「Shift」キーを8秒以上長押しすることで、作動する場合があるので注意しましょう。

「フィルター機能」が働いている気がするときはWindows11の場合、以下の手順で解除できます。

まずは画面左下のスタートアイコンをクリックし、そこにある「Windows システムツール」から「コントロールパネル」を開きます。

「コンピューターの簡単操作」をクリック

「コンピューターの簡単操作センター」内の「キーボードの動作変更」を選択

「フィルターキー機能を有効にします」のチェックを外せば完了!!

入力したい文字と違う文字が入力される

Windowsでキーボード上で「5」を押した時に「%」が入力されるような現象は、「固定キー機能」が有効になっている可能性があります。
この場合は、「Shift」キーを5回連続で押すことで解除可能。

かな入力になる

キーを押すとキーボード上に記載されているひらがなが入力されるのであれば、それは入力モードがかな入力に設定されています。
ローマ字入力に切り替えたいときは「Alt」キーと「カタカナひらがなローマ字」キーを同時に押しましょう

日本語入力ができない

「カタカナひらがなローマ字」キーを押したり、「半角/全角」キーを押したりしても日本語入力ができないときは、入力方式が日本語になっていないことが考えられます。

その場合、Windowsでは以下の手順で確認・設定を行いましょう。

スタートアイコンから「設定」を開き、そこから「デバイス」を選択

「入力」をクリックし、そこにある「キーボードの詳細設定」をクリック

「入力」をクリックし、そこにある「キーボードの詳細設定」をクリック-画像

「既定の入力方法の上書き」のメニューを「日本語 – Microsoft IME」や「日本語 – ATOK」などに設定すれば、解決するかもしれません。

何も入力できないときの対処法

使用中のアプリやソフトを変更する

使用中のアプリやソフトが原因でキーボード入力ができないことも。そのため、キーボードが全く反応しないときは、一度使用中のアプリを閉じ、メモ帳などではキーボードが機能するか確認しましょう。
他のアプリで問題がないときは、問題のあるソフトの製造元に問い合わせを行うとサポートしてもらえることがあります。

キーボードの接続や充電を確認する

マウスなどキーボード以外が正常に動作している場合は、キーボードの故障や接続不良が考えられます。ワイヤレスの場合は充電があるか確認し、Bluetooth機能の再接続などを試みましょう。有線の場合はUSBケーブルを抜き差しするなどし、ケーブルを複数お持ちの場合は、USBケーブルの問題も疑いつつ別のケーブルでも再接続を。それでも機能しない場合はキーボードが故障している可能性があります。

パソコンを再起動する

パソコンに一時的なトラブルが生じ、キーボードが反応しないことも。そのため、不意にキーボードが反応しなくなった時は、パソコンを再起動してみましょう。これだけで何事もなかったかのように回復することがあります。

Windowsをアップデートする

Windowsをアップデートすることで、キーボードのドライバ更新が実施され問題が解決することがあります。キーボードに不調が起きたときは実施できるWindowsアップデートが存在するか確認しましょう。

Windowsをダウングレードする

Windowsアップデート直後に不調が生じた場合は、アップデート内容に問題があることも。アップデートから10日以内であれば、元のバージョンにダウングレードできるので試してみましょう。またダウングレードを行う場合は、念のためにバックアップを作成しておくと安心です。

関連記事:Windowsアップデートとは?手動での実行方法や注意点

パソコンを放電させる

キーボードだけでなく、マウスも反応しない場合はパソコンがフリーズしているかもしれません。その原因のひとつにパソコンの長時間使用による帯電が考えられます。帯電が疑われる場合は一度電源を落とし、外付けデバイスもすべて外した状態で数分間放置しましょう。バッテリーを外せる場合は外しておくのがおすすめ。帯電が原因のフリーズであれば、改善されるかもしれません。

関連記事:Windowsパソコンが起動しない、フリーズするときの対処法をパソコン専門店に聞いてみた

メーカーに問い合わせてみる

これまでの方法で改善されない場合は、キーボードの故障が考えられます。キーボードの製造元へ問い合わせましょう。

解決しないときの一時対処法

スクリーンキーボードを使用

スクリーンキーボードとは、デスクトップ上に表示させるキーボードのこと。画面上に表示したキーボードをマウスなどで操作し、文字入力ができます。

Windowsでスクリーンキーボードを出すときはスタートアイコンから「Windows簡単操作」、「スクリーンキーボード」とクリックするだけ。

Windowsでスクリーンキーボードを出すときはスタートアイコンから「Windows簡単操作」、「スクリーンキーボード」とクリックするだけ。-画像

外付けキーボードを使う

ノートパソコンのキーボードが使用不可になったとき、別で外付けのキーボードをお持ちの場合は、それを接続することでそこからキーボード入力が行えます。

スクリーンキーボードの出し方がわからず、外付けキーボードも手元にない場合は、緊急手段としてスマートフォンなどを利用しましょう。スマートフォンなどで文字や文章を入力してパソコンに送信し、それをマウスでコピーアンドペーストすることで文字入力ができます。

まとめ

今回ご紹介した対処法を用いても症状が改善されないときは、キーボードの故障の可能性が高いです。その際は専門店に修理を依頼するか、キーボードの買い替えを検討しましょう。


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • 1996年、奈良生まれ。大学卒業後、内装建築会社に就職。2年後カナダにて留学という名の余暇を過ごし、その後ライターの道へ。現在はジャンルを問わずさまざまな執筆を行う。

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