メーラーとは？おすすめの無料ソフト4選＆選び方

OutlookやThunderbirdなど、メールの送受信ができるソフト「メーラー」は数多く存在します。今回はそんなメーラーの選び方や、おすすめメーラーの特徴を紹介します。

ライター：吉岡勇哉

そもそもメーラーとは？

電子メールの作成や閲覧、送受信を行うためのソフトをメーラーといいます。基本的にメーラーはパソコンやスマホ、タブレットなどにインストールして使用し、受信メールはオフラインでも閲覧できます。複数の端末でソフトやアプリをインストールすれば、同じアドレスのメールを送受信可能。しかし、言い方を変えればメーラーはインストールした端末でしか利用できないデメリットがあります。

Webメールとの違い

Webメールはインターネットを介してメールサーバーに接続するため、アプリをインストールしなくてもメールの閲覧や送受信が可能。しかし、一方で受信済みのメールもインターネットに繋がっていなければ確認できないデメリットがあります。
また、メーラーの保存容量はアプリをインストールした端末に依存するのに対し、Webメールは利用するサービスに依存します。

多くの人が利用するGmailやYahoo!メールは厳密にはメーラーではなく、Webメールです。

メールソフトの送受信の流れ

メーラーで送受信する電子メールの流れは以下の通りです。

1. 送信者がメーラーを利用してメールを送信
2. 送信者側のメールサーバーにメールが届く
3. 送信者側のメールサーバーが、DNSサーバーに受信者側のメールサーバーのIPアドレスを問い合わせ
4. 送信者側のメールサーバーが受信者側のメールサーバーにメールを送信
5. 受信者のメーラーがメールを受信

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メーラーの選び方

金額で比較

メーラーには大きく分けて有料と無料の2種類が存在します。まずは無料のメーラーに希望する機能が備わっているか確認しましょう。

対応するOSを確認

メーラーによって対応可能なOSは異なります。利用したいメーラーが使用中のOSに対応しているか確認を。

機能で比較

メーラーは種類によってラベル機能やアーカイブ機能、テンプレート機能、スケジュール管理機能、共有機能など、さまざまな機能が設けられています。そのためメーラーを選ぶときは、自分に必要な機能が何かをよく考える必要があります。

セキュリティの高いものを選ぶ

メーラーによってセキュリティ性能はさまざまです。口コミや各種メーラーのサービスサイトなどを参考に、高いセキュリティのものを利用するよう心掛けましょう。

操作性で判断

長く使用するためには、使いやすさが欠かせません。こちらも口コミや各種メーラーのサービスサイトなどを参考に、扱いやすそうなものを選ぶようにしましょう。無料のメーラーであれば、実際に一度使用してみるのも良いかもしれません。

利用中のソフトとの連携

文書作成ソフトやスケジュール管理アプリなど、すでに利用しているものがある場合は、メーラーがそれらと連携できるかもひとつの決め手となるでしょう。

おすすめ無料メーラー 4選

無料で利用できるおすすめのメーラーを4つ紹介します。

1．Microsoft Outlook

Microsoft OutlookはMicrosoftのアカウントがあればすぐに利用できます。さらに有料のMicrosoft 365を利用されている方は、連携することで受信したメールの内容からカレンダーにスケジュールを登録したり、タスクを登録することもできます。受信フォルダの表示方法をスレッド形式にすれば、関連メールを１つのグループとして閲覧できるのも大きな特徴です。

2．Thunderbird

インターネットブラウザのFirefoxを開発するMozillaが提供。初回のアカウント設定は、名前とメールアドレスを入力するだけです。拡張機能を導入してカスタマイズすることが可能で、学習型迷惑メールフィルターやフィッシング詐欺警告機能などのセキュリティ機能が充実しています。

3．eM Client

カレンダー、タスク、チャットなども搭載したメールアプリです。GmailやOutlookをはじめとした主要メールサービスとの互換性が高く、メールアカウントの自動設定や同期が可能。個人利用の場合は2つのメールアドレスが無料で使用できますが、商用利用は有料なので要注意です。

4．Spark

Sparkは送受信の速度が速く、動作が軽快なメーラーです。これまではMacユーザーに利用が限定されていましたが、2022年Windows版をリリース。「Spark for Teams」というチーム向けの機能を利用すれば、複数人で1つのメールを編集したり、特定のメールにコメントを残したりすることができます。無料でもある程度の利用はできますが、全ての機能を使うためには有料プランへの加入が必要です。

まとめ

これまでメーラーを使用したことがある人の中には、「多くの人が使っているから」という理由で使用ソフトを選んでいた方もいるかもしれません。そのような方はこの記事を参考に、それぞれの特徴から自分に合ったメーラーを選ぶことで作業効率の向上を図ってみてはいかがでしょうか。