RPGやアクション、アドベンチャーなど、多種多様なゲームのジャンル。「あのゲームと似たゲームで遊びたい」といった際、ジャンルをしっかりと理解していれば、ゲームを探しやすくなります。
今回は、ゲーム初心者には複雑なゲームのジャンルについて、ヘビーゲーマーの筆者が徹底解説!派生したジャンルやジャンルごとの代表的なタイトルも交えて分かりやすく紹介します。
自分に合うゲーム探しにはもちろんのこと、ゲームを作りたいと思う方も参考にしてみてください。
ライター:荒井啓仁
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ゲームのジャンルとは?

多種多様な体験や遊びを味わわせてくれるのがゲームの魅力。同じ“ゲーム”という括りでも、作品ごとに操作や遊びの方法など全く異なります。千差万別のゲームにおいて、似たような傾向がある作品群を分ける指標となっているのがゲームのジャンル(分類・種類)なのです。
ゲームのジャンルはあくまで目安
ゲームのなかには「システムはRPGだが、敵との戦闘はアクション要素がある」など複合的なジャンルのゲームも多数存在します。ゲームを区別する際に便利な「ジャンル」ですが、明確な基準は設けられていません。メーカーや開発元が独自に付けるケースも多くあるため、「好きなゲーム/興味のあるゲームと似たようなゲームを探す」際に役立つ目安として捉えて起きましょう。
代表的なゲームジャンル一覧と有名作品
1.RPG(ロールプレイング・ゲーム)
モンスターを倒してレベルを上げ強いボスに挑む、『ドラゴンクエスト』シリーズなどに代表されるジャンルがRPG(ロールプレイング・ゲーム)です。「ロールプレイ」とは「割り振られた役を遊ぶ」という単語が元。コンピュータゲーム以前から、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などアナログゲームのテーブルトークRPG(TRPG)が存在しました。その語源の通り、プレイヤーがゲーム内のキャラクター(ほとんどの場合主人公)として物語を体感するゲームが多く分類されます。
代表作品:
『ドラゴンクエスト』シリーズ
『ポケットモンスター』シリーズ
など
2.アクション
アクションゲームは『スーパーマリオブラザーズ』などに代表されるように、「キャラクターを動かすこと」に主眼が置かれたゲームジャンルです。キャラクターを操って戦うゲームなら対戦アクション。アクション操作で敵を倒してレベルを上げるゲームならアクションRPGなど、アクション要素を取り入れたゲームは多岐にわたります。3D技術の発展により大きく幅が広がったジャンルともいえるでしょう。
代表作品:
『スーパーマリオブラザーズ』
『クラッシュ・バンディクー』シリーズ
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズ
など
対戦格闘
「対戦格闘ゲーム」は、アクションゲームから派生したサブジャンル。プレイヤー同士がキャラクターを操作し対戦するゲームのなかで、“格闘技”に重きを置いたゲームは“格ゲー”(対戦格闘ゲーム)と呼ばれることが多い傾向があります。対戦格闘ゲームのなかでも2Dと3Dで若干の違いがあるのはご存知でしょうか? 横と縦(上)の2軸のみのゲームは2D格闘ゲームと呼ばれ、奥や手前などに移動できるゲームは「3D格闘ゲーム」と呼ばれることが多いです。
代表作品:
『ストリートファイター』シリーズ
『バーチャファイター』シリーズ
など
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対戦アクション
「対戦格闘ゲーム」との明確な分別は難しいものの、より自由度の高いアクションが行える対戦ゲームは「対戦アクション」に分類される傾向があります。「1対1で向き合わない」「アイテムなどが利用できる」「空間を自由に移動できる」という特徴のある対戦ゲームは、「対戦アクション」として売り出されることが多いです。
代表作品
『スマッシュブラザーズ』シリーズ
『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』シリーズ
など
3.アドベンチャー
「アドベンチャーゲーム」とは、プレイヤーが選択していくことでストーリーを進めるゲームジャンル。キャラクターを動かせるゲームは「アクション・アドベンチャー」、テキストを読み進めるゲームは「ノベルゲーム」「ビジュアルノベル」と呼ばれることもあります。
代表作品:
『かまいたちの夜』
『逆転裁判』
『アンチャーテッド』シリーズ(アクション・アドベンチャー)
など
4.シューティング
「シューティング」は「銃弾などの飛び道具を発射して敵を倒す」ことに主眼を置いたゲームジャンル。もともとは『ゼビウス』や『グラディウス』のように戦闘機の機体を操り、敵を撃っていくゲームを指すジャンルでした。近年では、『Apex Legends』や『スプラトゥーン』など、銃撃戦を行うゲームも広い意味のシューティングに分類されています。
代表作品:
『ゼビウス』シリーズ
『グラディウス』シリーズ
など
スクロールシューター
近年『ゼビウス』や『グラディウス』のようなゲームは、「スクロールシューター」と呼ばれることが多いです。『東方Project』などの、いわゆる“弾幕シューター”もスクロールシューターのジャンルに収まるでしょう。
代表作品:
『R-TYPE』
『東方Project』シリーズ
など
FPS
シューティングから派生し、一人称視点で進むゲームは「FPS(First Person Shooting/Shooter)」と分類されます。「FPS」と分類されるゲームは銃撃戦を行うゲームがほとんど。銃などを撃たない一人称視点のゲームは「ファーストパーソンゲーム」と呼ばれるはずですが、「FPS」と銘打たれているタイトルも見受けられます。
代表作品:
『Apex Legends』
『Call of Duty』シリーズ
など
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TPS
FPSと違い、操作キャラクターを肩越し/背中越しなど三人称視点で進めるゲームは「TPS(Third Person Shooting/Shooter)」に分類されます。FPSよりも画面に描画できる範囲が広く、操作キャラクターも画面に映るのがFPSとの違い。一人称として体験するストーリーよりも、キャラクター自身や世界観を表現しているゲームが多い印象です。
代表作品:
『バイオハザード4』
『Fortnite』
など
5.シミュレーション
「シミュレーションゲーム」は何かを育てたり、店舗や軍隊を運用したり、何かしらの体験を擬似的に味わえるというジャンル。リアルタイムで状況が変わっていくゲームは「ストラテジー(リアルタイムストラテジー)」というジャンルが設定されている場合もあります。
代表作品:
『信長の野望』シリーズ
『シム・シティ』シリーズ
『実況パワフルプロ野球』シリーズ
など
6.パズル
「パズルゲーム」は、読んで字のごとく謎解きを中心としたゲームのジャンルです。シンプルなジグソーパズルのようなものから、アクション要素を取り入れ、キャラクターを操作しながら謎を解くものなど、幅広いゲームが存在します。ちなみに、『ぷよぷよ』や『テトリス』など、画面上部からピースが降ってくるタイプのパズルゲームは“落ち物”とも呼ばれています。
代表作品:
『テトリス』シリーズ
『ぷよぷよ』シリーズ
『Portal』シリーズ
など
7.レースゲーム
「レースゲーム」はその名の通り、乗り物などで速さを競い合うゲームを指すジャンル。一口にレースといっても、アイテムを使って妨害し合うようなカジュアルなものから、実在の車が登場するリアル志向なゲームなど幅が広いです。
代表作品:
『マリオカート』シリーズ
『首都高バトル』シリーズ
など
8.音楽ゲーム
「音楽ゲーム」として分類されるゲームは、流れてくるノーツ(ブロックなど)に合わせてキーを押して音楽を演奏するタイトルがほとんど。ノーツに音が割り振られており、タイミングよくキーを押すことで楽曲を演奏している感覚を味わえます。
代表作品:
『beat mania ⅡDX』シリーズ
『GuitarFreaks』シリーズ
『DJMAX』シリーズ
など
リズムゲーム
“楽曲に合わせてタイミングよく操作する”という特徴は、「音楽ゲーム」も「リズムゲーム」も同様です。「対戦格闘」と「対戦アクション」の関係と同じように、明確な分類が難しいジャンルといえるでしょう。2つの違いとして挙げられるとすれば、演奏するか否かという点。ノーツから音が出る音楽ゲームと違い、リズムゲームに分類されるゲームは、演奏する要素がないものがほとんどです。
代表作品:
『太鼓の達人』シリーズ
『リズム天国』シリーズ
『プロジェクトセカイ』
など
最近増えているゲームジャンル「ローグライク」や「ソウルライク」って?
最近はインディーゲームを中心に「ローグライク」や「ソウルライク」など、新興のゲームジャンルも賑わいを見せています。
ゲーム販売プラットフォームの「Steam」では、RPGなどの定番どころのジャンルと同じようにカテゴリーとして分類されているほどです。
『Rogue』というゲームをリスペクトした“ランダム性のあるマップ(環境)生成”などの特徴を持った「ローグライク」。『Demon’s Souls』リスペクトの“高難易度アクション”ゲームは「ソウルライク」。このように、新興のゲームジャンルは、既存の名作が起源となり新しい枠組みとなるケースが多々あるのです。
まとめ
大きなジャンルからの派生や特定のタイトルが起源となった新たなジャンルなど、多岐に渡るうえ、細分化や複雑化が進むゲームジャンル。ゲーム文化の発展とゲームによる遊びの探求が進んだ結果かもしれません。
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