Facebook社が社名をMeta社に変更しメタバース領域に注力し始めています。近年はNFTやWeb3.0との関連もあり、世界的な盛り上がりを見せつつあるメタバース。この記事では主要なメタバースの始め方や注意点、おすすめのサービスなどを紹介します。
ライター:CLIP編集部
メタバースとは?
メタバースとは、コンピューター上に構築された仮想空間を指す言葉。「メタバース」という名前の単一の仮想空間があるわけではありません。仮想空間そのものをメタバースと呼ぶこともあれば、ユーザーが集まり多角的に交流するプラットフォームをメタバースと指すこともあります。VRゴーグルなどを用いた3D仮想空間を指す場合が多いですが、2022年11月現在では、発言者や文脈によって定義が変わりやすい言葉です。
代表的なメタバースとしては、交流をメインとしたMeta社の「Horizon Worlds」や「VRChat」、「Cluster」。ゲームプラットフォームの「The Sandbox」や「Axie Infinity」などが有名です。定義によっては『フォートナイト』や『あつまれ どうぶつの森』などのゲームもメタバースとされることがあります。
メタバースの始め方
メタバースを始めるにはデバイスやアバター、サービスによっては仮想通貨取引口座の準備も必要です。参加したいメタバースサービスに合わせて必要なものを準備しましょう。
機材の準備
1.PC
大人数での交流や3D空間の品質を上げたい場合やVRヘッドセットを用いる場合は、コンピューターの基本的な処理能力であるCPU(中央演算処理装置)や、メモリ・ストレージ等はなるべく高スペックなPCを用意したほうが良いでしょう。
サービスによって動作保証環境や推奨環境を挙げていることが多いので、Webサイトなどでまずはチェックするのがおすすめです。
3D空間を楽しみたい場合はGPUのグラフィックボード性能も大切ですが、ビデオメモリ(VRAM)容量が高いものを選ぶと大人数が参加する状況でも画面のカクつきを減らしやすくなります。
2.VRヘッドセット
メタバースへの没入感を高めるために必要なのがVRヘッドセット。VRゴーグルにはPCに繋げるPCVRゴーグルと、本体のみで使用できるスタンドアロンモデル(Meta Quest2など)があります。スタンドアロンモデルは、PCとセットで買うよりは安く済みますが、描写能力や処理能力はPCVRゴーグルの方が高くなることがあります。メタバースサービスによってはVRゴーグルが無くても遊べます。参加したいメタバースサービスがVRゴーグルに対応しているのか事前に調べておきましょう。
3.コントローラー
メタバースではTVゲームのようにコントローラーで移動するのが一般的。PCと接続できるタイプであれば、ゲーム用のコントローラーも利用可能です。VR用のコントローラーにはトラッキング機能を搭載したモデルもあります。コントローラーを振るとメタバース内でもアバターの腕が動くので、より没入感を高めてくれるでしょう。
4.安定して高速なインターネット回線
3D空間描写や他の参加者との同期など、メタバースで遊ぶ際は通信量も増えてしまいます。無線よりも有線接続、有線接続でもLANケーブルの規格や通信機器のメンテナンスを行い、安定して高速なインターネット回線を確保することも大切です。
仮想通貨取引口座の開設
必須ではありませんが、仮想通貨の利用が前提となっているメタバースサービスもあります。参加したいメタバースサービスでの決済方法と、対応している仮想通貨などを事前に調べ、必要であれば仮想通貨取引口座を開設しましょう。
アバターの準備は必要?
メタバースといえば、多種多様なアバターを思い浮かべる方も多いかもしれません。サービスによってはデフォルトで用意されていたり、参加時に作成できたりと事前の準備はいらない場合もあります。サービスによっては外部ツールなどで作ったアバターを持ち込める場合もあるので、気になるメタバースサービスがあれば事前に調べておくと良いでしょう。
メタバースサービスの中には、ユーザーが作ったアバターを買えるサービスもあります。自分で作るのは難しいけど個性的なアバターが欲しい、という方はメタバース内で購入するのも良いかもしれません。
主なメタバースサービスを紹介
交流をメインにしたサービスや、ゲームをベースとし仮想通貨取引が行えるサービスなどさまざまなメタバースサービスが存在します。この項では代表的なメタバースサービスを紹介します。
VRChat
米企業VRChat Inc.運営の、アバターを着用した交流に重きを置いたサービス。ユーザーが作成したVR空間で世界中のプレイヤーと交流を楽しめます。VRChat内では即売会イベントなども行われており、ユーザーの出店している店舗でアバターなどを購入できることも。大手企業もイベントに出店するなど、企業からの注目度が高いのも特徴です。
The Sandbox
『Minecraft』のようなボクセル調の3Dオンラインゲーム。ゲーム内でアバターやアイテムを作成し、仮想通貨で取引ができることから「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」ゲームとして世界的に注目を集めています。完成版ではないα版ながらゲーム内の土地が1区画約20万円以上で取引されるなど、ゲーム内での取引も加熱しています。
Axie Infinity
ベトナム発のNFTメタバースゲームが「Axie Infinity」です。「Axie」と呼ばれるキャラクターを購入し、育成や繁殖、対戦を行う2Dのゲーム。メタバース空間というよりもNFTゲームとしての側面が強いのが特徴です。
Horizon Worlds
Meta社開発のVR対応メタバースプラットフォーム。アメリカ・カナダ・フランス・スペインの4カ国のみでリリースされており、2022年11月現在、日本からは参加できません。他サービスに比べて現実の人物に近いアバターが特徴です。
Cluster
日本初のスマートフォンでも楽しめるVRメタバースサービス。無料で参加可能で、配信アプリ「REALITY」で作成した3Dモデルも利用できます。有料無料問わずイベントや音楽ライブ配信なども盛んに行われているため、「集まる」体験を提供するメタバースとして注目を集めています。
メタバースを楽しむ上での注意点
機材が高価な点には注意
VRや3D空間を利用したメタバースを楽しむためには、3D空間をスムーズに描写でき、演算処理能力の高いPCが必要です。メタバースに適応した高性能なPCは20万円〜50万円程度が目安とされており、PC以外の機材も揃えようとすると出費が多くなってしまいます。
情報漏えいのリスク
セキュリティに万全を期しているサービスでも情報漏えいのリスクはもちろんゼロではありません。仮想通貨取引口座やウォレットのパスワードや秘密鍵、個人情報の取り扱いには十分注意しましょう。フィッシング詐欺防止のため、メタバース内で送られたURLなどを気軽に開かないことも大切です。
低速回線だと楽しめない可能性も
受信・送信するデータが膨大で、通信量が増えがちなメタバースサービス。通信速度が遅いと、3D空間の描写に時間がかかり、画面がカクつく可能性も。交流やゲームを快適に楽しむためには、高速で安定した回線が不可欠といえるでしょう。
まとめ
世界的に注目度が高まり続けるメタバース。高価なPCやVRヘッドセットのいらないメタバースサービスも増え、仮想通貨の取引も盛んに行われています。メタバースを楽しむためにはデバイスのスペックも大切ですが、回線の品質も大切です。お使いの回線が遅いと感じる場合やメタバースを始めたい場合は、回線契約や契約プランの見直しを検討してはいかがでしょうか?
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