ゲーミングルーターは意味ない?普通のルーターとの違い、有線で使うメリット

オンラインゲームをプレイしていてラグ(遅延)が気になることはありませんか? 『Apex Legends』などのFPSや『ストリートファイター6』などの格闘ゲームではラグがあるとプレイが止まってしまったり、その間に負けてしまったりします。仲間のプレイヤーに迷惑をかけてしまう場合もあるかもしれません。そんなとき、ゲーム用に設計されたゲーミングルーターを利用すると、低遅延でゲームプレイがしやすくなる可能性があります。
この記事ではゲーミングルーターのメリットや普通のルーターとの違いなどを解説します。

ライター:CLIP編集部

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ゲーミングルーターは意味ない?普通のルーターとの違いは

ゲーミングルーターは意味ない?普通のルーターとの違いは

ゲーミングルーターとは、オンラインゲームを遊びやすく設計されたWi-Fiルーター。
「ゲーミングルーターは意味がない。普通のルーターと違いがないのでは?」と思われる方もおられるかもしれせん。ゲーミングルーターはルーターとしてのスペックが高いことが多く、ゲームプレイ時の通信が安定しやすい特徴があります。また普通のルーターと違い、ゲームにかかわる通信を優先する機能が搭載されていることが多いです。

ゲームの通信を優先するQoS機能

QoS(Quality of service)機能は特定の通信の種類を優先させて通信を安定させる機能。QoS機能が搭載されたゲーミングルーターを利用すれば、ストリーミング、ダウンロードなど別の通信で使用する回線が混雑するようになっても、ゲームの通信速度が優先されます。
QoS機能はゲーム以外にも利用でき、例えばビデオ会議や動画・音楽のストリーミング、テレワーク、ブラウジング、ファイル転送などを優先設定が可能です。
ルーター側で設定が必要なので、くわしくは説明書やメーカーのWebサイトを確認しましょう。

有線接続の際、通信速度を確保してくれるゲーミングLANポート

有線接続の際、通信速度を確保してくれるゲーミングLANポート

ゲーミングルーターにゲーミングLANポートが用意されている場合、ゲーム機やゲームをプレイするパソコンを有線LANケーブルで接続すると、その通信を優先してくれます。
通信の種類を判別して優先して速度や品質を保ってくれるQoS機能とは違い、接続されたパソコンやゲーム機の通信全体を安定させてくれるのがゲーミングLANポートのメリット。電波干渉やWi-Fiルーターからの距離などの問題でWi-Fiよりも有線接続の方がオンラインゲームをプレイする上ではラグ(遅延)が少なくなります。他の人が同時にインターネットを利用している場合などは特に有効です。

ゲーミングルーターの選び方

ゲーミングルーターを選ぶときはどんな基準で選べばいいのか解説します。

CPUはマルチコア、2コア以上のものを

ルーターの処理能力を決めるCPU(中央演算装置)。1つのCPUの中にコア(コンピュータの脳みそのようなもの)が複数あると処理速度がより速くなります。
ゲーミングルーターを選ぶ際は2〜4コアのマルチコアのものを選ぶと安定した通信品質が得られやすくなるでしょう。

MU-MIMOに対応しているか

MU-MIMO(Multi-User, Multiple-Input, Multiple-Output/マルチユーザーマイモ)とは複数のデバイスが接続しても効率的に、比較的高速でデータを送信する仕組みのこと。ゲーミングルータだけでなく、Wi-Fiルーターに搭載されており、簡単にいうとスペックが高いほど内蔵アンテナ数が多くなり通信が速くなります。
前身の「MIMO」は最大4×4のアンテナ数でしたが、MU-MIMOは8×8 にも対応しており、Wi-Fiの電波を特定の方向に集中させられる「ビームフォーミング」機能も利用できます。

・関連サイト:MU-MIMOとは?特徴やメリット、注意点やWi-Fiルーターの選び方も解説

Wi-Fiの規格もチェックを

有線LANではなくWi-Fiでゲーミングルーターとデバイスを接続する場合はWi-Fiの規格にも注意が必要です。

世代名 規格名 最大通信速度 周波数
Wi-Fi7 IEEE 802.11be 46Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯
Wi-Fi 6(6E) IEEE 802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯(6E)
Wi-Fi 5 IEEE 802.11ac 6.9Gbps 5GHz帯
Wi-Fi 4 IEEE 802.11n 600Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯

Wi-Fi4だと600Mbpsぐらい、Wi-Fi6Eだと最大9.6Gbpsの通信速度が期待できます。
表記の速度は期待値のため実際にはこの速度を下回り、かつ通信回線の契約内容・プラン、回線の品質や同時接続台数などによっても変わってきます。

前述のMU-MIMOにしても、そもそも通信するデバイスが規格に対応している必要があります。ビームフォーミング機能がない場合は、置き場にも注意が必要です。

・関連記事:【2025年】Wi-Fi規格(最新情報)を一挙紹介!確認方法も解説

デュアルバンドかトライバンドか

Wi-Fiには2.4Ghz帯や5Ghz帯といった周波数帯があります。同時にこの2つの周波数帯が利用できるのが「デュアルバンド」、さらにもう1つ5(6)Ghz帯を利用できるのが「トライバンド」対応ルーターです。
複数の機器を同時にWi-Fiに接続する場合はトライバンドに対応しているゲーミングルーターだとより安定した通信が期待できるでしょう。

まとめ

できるだけ通信の遅延を少なくしたいオンラインゲームをプレイする上で、ゲーミングルーターのQoS機能や専用LANポートは通信を安定させてくれるので有効です。
ただゲーミングルーターにしたからといって、即通信速度が速くなるわけではない点には注意が必要です。また、そもそもの光回線の通信品質が安定していなければ満足できる通信は期待できません。ゲームをプレイしていて遅延が気になる場合は、光回線の契約内容の見直しも視野に入れてみてください。


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