PC・スマートフォンでの調べもの・買い物などに欠かせないWebブラウザー。そもそもブラウザーとは何か、またビジネスやゲームなど目的に合ったおすすめのブラウザー6つを紹介します。
ライター:CLIP編集部
そもそもブラウザーとは?
Webサイトは、HTMLやCSS(カスケーディングスタイルシート)、JavaScriptなどのコードで書かれています。画像や動画なども含め、Webサイトのデータはサーバーやデータセンターといわれるコンピュータに保管されています。
ブラウザーはサーバーとHTTP(HyperTextTransferProtocol)通信を行い、コードやデータを私たちが見やすいように翻訳・描画してくれるソフトウェア。「立ち読みする人・拾い読みをする人」という意味の英単語「browser」が語源です。
1991年にWeb=WWW(WorldWideWeb)の誕生とともに同名のブラウザーが登場。1995年には「Internet Explorer」がWindows95に搭載され、2002年には世界シェア95%を占めるなど人気を集めました。後続のブラウザーも続々と登場し、たびたび「ブラウザー戦争」とも呼ばれるシェア争いが起こります。
2022年2月現在ではGoogle Chromeが世界シェア63.04%と圧倒的で、次いでSafariが19.8%、Mozilla Firefoxが4.17%、Microsoft Edgeが4.11%となっています(StatCounterより。ソースの情報は更新されていきます)。
おすすめのブラウザーの選び方
ビジネスや日常の調べもの、動画視聴、ゲームなど目的によっておすすめのブラウザーは変わってきます。
ブラウザーを選ぶ際のポイントを解説します。
1.速度
ブラウザーの立ち上がりや、操作のレスポンス、Webページにアクセスするスピードは重要です。
高性能なブラウザーほど、メモリの使用量が多く動作が重くなる傾向があります。回線速度が速くても、ブラウザー自体が重いとページの表示が遅れることも。動画視聴やゲームが目的であれば、動作の軽いブラウザーがおすすめです。
2.操作性・UI
各種ボタンの位置や設定、使えるショートカットなどはブラウザーごとに異なります。日々使うブラウザーだからこそ、見やすく操作しやすいUI((ユーザー・インターフェース)のブラウザーを選びましょう。
3.拡張性
ブラウザーによっては機能拡張が可能です。動画を小さいウィンドウで常に全面に表示したり、特定のサイトをブロックしたりと便利な拡張機能があります。
4.広告・トラッキングブロック
記事の途中に挿入されていたり、前面に飛び出してきたりとブラウジング中に現れるWeb広告。
プライバシー設定の変更や、広告トラッキングをブロックするなどブラウザーごとに違いがあります。
5.スマートフォンやタブレットとの連携
代表的なブラウザーではスマホやタブレットでも同じ設定が引き継げることがほとんどですが、連携に必要な手順やスムーズさは各ブラウザーによって異なります。
使用頻度の高いデバイスに合わせてブラウザーを選べば、日々のブラウジングもより快適になるでしょう。
6.セキュリティー
Webサイトはスパイウェアやウィルスの侵入経路となることがあります。
ブラウザーを選ぶ際はセキュリティー対策がどれほどされているかもチェックしておきましょう。
目的別におすすめブラウザーを6つ紹介
1.ビジネスでの利用におすすめ!Google Chrome
Google Chromeは拡張機能の豊富さと、クラウドソフトとの連係が便利なGoolgle製のブラウザー。
Googleドキュメントやクラウドストレージ「Googleドライブ」などがブラウザー上で利用できます。Googleアカウントで紐付ければデバイス間でのデータ共有も可能。日常的な利用にもおすすめです。
拡張機能も豊富ですが、インストールしすぎるとブラウザーの動きが遅くなってしまうため注意しましょう。
2.軽さ、安全性が気になる方はMozilla Firefoxがおすすめ
Mozilla社のFirefoxは安全性が高く、動作の軽いブラウザー。Firefoxはオープンソースでソフトウェア自体の透明性が高いのが特長です。ハッキング対策やセキュリティーホールの修正も頻繁に行われ、トラッキングのブロック基準も厳しいブラウザーです。
動作も軽く、Chromeと比べてメモリの消費が少ないのもポイント。拡張機能やデバイス間の連携もできます。
快適に作業をしたい、安全なブラウジングをしたい方にはおすすめのブラウザーです。
3.標準ブラウザーながらも高性能!AppleユーザーにはSafariがおすすめ
SafariはiPhoneやMacをお使いの方にはおなじみのApple製ブラウザーです。
電池やメモリの消費はiPhoneやMacに合わせて設計されているため、iPhoneやMacbookなどでの利用に最適です。iCloudによるデバイス間の連携もスムーズ。
4.Microsoft Edgeはカスタマイズ不要なWindows標準ブラウザー
Microsoft EdgeはデバイスやOSを選ばず利用可能で、WindowsPCにはWindows10から標準搭載されています。
EdgeはChromeと同じくGoogleのオープンソース「Chromium」がベースで、タブを縦に並べる、デザインテーマを変更するなどChrome拡張で実現できる多くの機能が最初から利用できます。欲しい機能はアドオンやChrome拡張機能で追加できます。
Microsoft Officeソフトとの連携ができるアドオンもあるので、Office製品をよく使う方や、Internet Explorerをよく使われていた方におすすめ。
EdgeはInternet Explorerの後継ブラウザー
EdgeはInternet Explorer(IE)の後継ブラウザー。IEは長年世界的にも圧倒的なシェアを誇っていましたが、2022年6月にサポート終了を控えています。セキュリティー上の脆弱性が指摘されており、Microsoft社からも利用を推奨しないアナウンスが出ているため、利用し続けるのは危険。
Microsoft EdgeではInternet Explorerでしか見られないWebサイトを表示できる「IEモード」を用意しています。Internet Explorerをまだ利用している方は、Microsoft Edgeへの変更を急ぎましょう。
5.Operaは独自の機能満載!ゲーマー向け別ブラウザーも配信
Operaはお気に入りのサイトに素早くアクセスできたり、省電力モードがあったりと独自性の高さが魅力のブラウザー。
スマートフォン版は片手での操作に特化しており、「ファスト・アクション・ボタン」という大きなメニューからお気に入りのサイトなどにアクセスできます。
足りない機能はOperaアドオン、Chromeの拡張機能から追加でき、カスタマイズ性能が高いのも特長。
ゲーミングブラウザーとして「Opera GX」という別ブラウザーも配信されています。ブラウザーが使用するCPUのリソースを制限できたり、配信サイトとの連係、効果音も設定できたりと、PCでゲームをする方にはおすすめです。
6.広告ブロック機能に長けたBrave
Braveは2019年から配信されている、トラッキング防止や広告ブロック機能に長けた新興ブラウザー。
拡張機能を追加しなくてもGoogleなどのサードパーティの広告を無料でブロックしてくれますが、代わりにBrave自体の収益源として独自の広告が表示されます。
面倒な設定はしたくないけど、スムーズにブラウジング・動画視聴したい方にはおすすめです。
BraveについてはWeb3に絡め、こちらの記事でも解説しています。
・関連記事:Web3とは何か?メタバース、NFT・DAOと合わせ分かりやすく解説
まとめ
インターネットでの調べものなど生活に密着したブラウザーだからこそ、目的に合ったブラウザーを探すことが大切。速度や拡張機能だけでなく、セキュリティーも考慮してぜひブラウザーを選んでみることをおすすめします。
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