Microsoft社製のWebブラウザ「Microsoft Edge」。Windowsでは標準搭載されており、「Internet Explorer」の後継アプリということもあり利用している方も多いのではないでしょうか?
この記事では「Microsoft Edge」を使い始めた方から使い慣れている方まで、知っておくと便利な機能を18選紹介します。
まず確認したい便利な設定項目4選
アカウントの紐づけや以前使用していたブラウザからのインポート、パスワード、支払い情報など、Edgeを利用する際にまず確認したい設定を紹介します。
1.Microsoftアカウントへのログイン
Edgeを利用する場合、Microsoftアカウントへのログインを済ませておけば、パスワードやWebサイトの閲覧履歴、お気に入りの保存などをさまざまなデバイスで同期できます。
Edgeにサインインするにはブラウザ画面左上の人型アイコンか、[新しいタブ]の画面右上にある[サインイン]からPCに保存されているMicrosoftアカウントを選べます。
Microsoftアカウントが無い場合は、メールアドレスがあればEdge上でアカウントも作成可能です。
2.以前の使用ブラウザからブックマークや履歴をインポート
Edgeの前に使用していたWebブラウザがある場合、ブックマークやパスワード、履歴などのデータをインポートできます。
ブラウザ画面左上の人型アイコンをクリックし、ポップアップしたメニューから歯車マークの[設定]へ進みましょう。設定に進んだら[プロファイル設定]の項目から[ブラウザー データのインポート]を開きます。
使っていたブラウザから[インポート]をクリックし、インポート元とインポート先のプロファイル、インポートする各項目を選び[インポート]ボタンを押せばデータのインポートは完了です。
3.パスワードの保存方法
Edgeでは、Webサイトで入力するパスワードの保存も可能です。
パスワードの保存はWebサイトでパスワードを入力した際に出てくる確認画面で[保存]を押すだけ。
確認画面が出てこない、パスワードを保存したくない、パスワードを確認したいという場合は設定画面で変更や確認が行なえます。
[設定]へ進み、[Microsoft ウォレット]の項目から[パスワード]へ進みましょう。[◯個のサイトとアプリ]の下に保存されているサイトとアプリ、対応するパスワードが保存されています。パスワードの保存設定を変更する場合は、右上にある歯車マークをクリックし、[パスワード] の項目から確認・変更しましょう。
4.クレジットカード情報の保存
Edgeにクレジットカード情報を保存しておけば、Edgeにサインインしているすべてのデバイスで、カード番号や期限などの入力の手間が省けます。クレジットカード情報を保存するには、[設定]の[Microsoft ウォレット]から[お支払い情報]をクリックします。
「新しいカード」をクリックし、記入欄にカード情報を入力すれば保存完了です。
便利な反面、情報漏洩のリスクがゼロではないため利用には十分注意しましょう。接続しているWebサイトが安全かどうかをしっかりと確認することも大切です。
「タブ」機能を使いこなす設定4選
ブラウジングを快適に行うためには、「タブ」機能の設定を変更することも大切です。この項では、タブ機能を使いこなすための設定を紹介します。
5.タブバーの垂直化
デフォルトの設定では、ブラウザ画面上部に横並びで表示されるタブ。設定を変更すればタブを縦に並べることができます。
タブが並んでいるブラウザ画面上部の左端、アイコンとタブの間のスペースにある[タブ操作メニュー]をクリックします。開いたメニューから、[垂直タブバーをオンにする]を選べば、タブ列が縦に設定されます。
6.タブのピン留め
アクセスする頻度の高いページは[ピン留め]すると、Edgeを開く際に自動で開いてくれます。
ピン留めしたいタブを右クリックし、[タブのピン留め]をクリックすれば、設定完了です。ピン留めされたタブは、名前が省略されアイコンのみの表示になります。
7.タブのグループ化
タブを開きすぎて整理がつかなくなった場合は、[タブのグループ化]機能を使いましょう。Webサイトの種別をAIが判別しグループにまとめてくれます。分類されたタブはドラッグ&ドロップで手動移動もできるので覚えておくと良いでしょう。
グループ化したタブは、グループごとに管理できるので、[仕事]や[プライベート]などでグループ分けしておくと便利です。
8.スマホで開いていたタブをPCで見るには
PCとスマートフォンなど、同じアカウントでEdgeにサインインしている場合は、他の端末で見ていたタブを別の端末で開くことも可能です。タブバーの左端にある[タブ操作メニュー]から[その他のデバイスのタブ]をクリックすれば他の端末で開いていたタブが表示されます。
使いこなすと便利な機能10選
Edgeを効率的に使いこなすための便利な機能10選を紹介します。
9.「ホームページ」のカスタマイズ
Edge では、[新しいタブ]を開いた際や起動時にはニュースや天気などの情報が表示されます。このページは「ホームページ」という名称で、画面右上にある歯車マークの[ページ設定]からカスタマイズ可能です。
「ホームページ」の[ページ設定]では、ホームページに表示される内容が変更できます。ホームページ全体のレイアウトやよく訪れるWebサイトへのクイックリンク、背景画像、テーマの変更も可能です。ホームページに表示されるニュースのトピックを変更したい場合は、トピック列の右端にある[個人用設定]から、[株式][レストラン][アニメ]など、好みのトピックをフォローできます。
10.検索エンジンの変更方法
Edgeの検索エンジンはデフォルトでMicrosoftのBingが既定になっています。検索エンジンを変えたい場合は[設定]から変更可能です。
[設定]画面左上にあるハンバーガーボタンを押し[プライバシー、検索、サービス]を開きます。画面最下部までスクロールし、[アドレスバーと検索]の項目に進みましょう。
[検索エンジンの管理]から既定にしたい検索エンジンを探し、[・・・]マークをクリック。[既定に設定する]をクリックすれば設定完了です。既定に設定すれば、アドレスバーでの検索エンジンも自動で変わります。
11.コレクション機能
買い物のメモや旅行の計画、資料集めなど、ブックマークするまでもないWebサイトを保存したい場合は「コレクション」機能がおすすめです。
ブラウザ画面右上にある[コレクション]アイコンをクリックすると、コレクションのリストが表示されます。登録したいWebサイトを開き、追加したいコレクションをクリックし[現在のページを追加]ボタンをクリックすればWebサイトが登録されます。
保存されたWebサイトにカーソルを合わせると表示される[・・・]ボタンから、削除や名前の編集、メモの追加も可能です。
12.Webキャプチャ機能
表示しているWebページ全体を画像で保存したい場合はEdge搭載のスクリーンショット機能が便利です。
スクリーンショットを撮りたいWebサイトを開き、ブラウザ画面右上の[・・・]ボタンを押し、[スクリーンショット]を開きます。[ページ全体をキャプチャ]を押すと、表示しているWebページの最下部まで1枚の画像として保存してくれます。
13.サイドバー
サイドバーとは、ブラウザの右端に並んでいるアイコン群。検索機能や電卓機能、メーラー、SNSなど「ながら作業」に適したツールが多く揃っています。使うときだけ表示したい場合は、ブラウザ画面右下の歯車マークの上にあるアイコンを押せば非表示になります。サイドバーを表示したい場合は、画面右上にある青い輪っかのような「Copilot」アイコンにマウスを重ねましょう。
サイドバーにツールを追加したい場合は、アイコン群の下にある[+]マークを押せばアプリやニュースサイトが追加可能です。
14.AIアシスタント「Copilot」
サイドバー上部にある青い輪っかのマークはEdgeに搭載されたAIアシスタント「Copilot」のアイコンです。Webサイトの要約や検索などを会話形式で行ってくれます。
[作成]タブからは、執筆する分野や回答のトーン、回答形式や回答の長さなどを細かく指定したうえで答えの生成も可能です。
15.効率モード
効率モードは、バッテリーの持ちがよくなるものの、パフォーマンスが落ちるとの声も見られるため、気になる場合は設定で変更しましょう。
[設定]から[設定メニュー]、[システムとパフォーマンス]を開きます。[パフォーマンスの最適化]から[効率モード]のスイッチを切り替えれば設定完了です。
16.Webサイトのアプリ化
Edgeの「Webサイトのアプリ化」機能は、Webサイトへのショートカットを作成するのではなく、1つのアプリケーションのように表示されるのが特徴です。
ブラウザ画面右上の[・・・]メニューから[アプリ]を押し、[このサイトをアプリとしてインストール]をクリックします。アプリ化したWebサイトは、デスクトップではなくスタートメニューに追加されるので注意しましょう。
17.音声の読み上げ機能
Edgeは、Webページを読み上げてくれる機能も搭載しています。読み上げて欲しいWebサイト上で右クリックをし、[音声で読み上げる]を押せば合成音声による読み上げが開始されます。読み上げの速度や読み上げる音声の変更も可能です。
18.画面分割
Google Chromeなどで複数のタブを見ようとした場合、タブごとに新しいウィンドウを開く必要があります。しかしEdgeでは、1つのウィンドウ内で別々のWebサイトを分割して表示することが可能です。
アドレスバーの横にある四角を分割しているようなアイコンを押すだけで、分割表示ができます。開いている他のタブから選ぶか、新しく検索する、よくアクセスするサイトなどから分割表示するサイトを選びましょう。
まとめ
Windows標準ブラウザの「Microsoft Edge」。Google Chromeにシェアは劣るものの、AIアシスタントや画面分割など、他のブラウザには無い機能も多く搭載しており注目が集まっています。
快適なインターネット利用には、最適なブラウザ設定も大切ですが、大元であるインターネット回線の品質は何よりも大切です。利用している回線が不安定、速度が出ないという場合は回線契約の見直しもおすすめです。
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