次世代ブラウザーBrave。広告をブロック、暗号資産が手に入る?

2022年現在、世界でのWebブラウザーのシェアはGoogle Chromeが65%を超え、Webブラウザー市場は未だGoogleの一人勝ちといえる状態が続いています。そんな中、便利に利用できるだけではなく、ブラウジングするだけで仮想通貨が獲得できるブラウザーが注目を集めています。
この記事では新興WebブラウザーBraveと、Braveで獲得できる仮想通貨BATについて解説します。

ライター:荒井 啓仁

Braveとは?

Braveは高いセキュリティー性能や広告ブロック機能、ページ読み込み速度の速さが特長のWebブラウザーです。2015年にJavaScriptやFirefoxの開発に携わったブレンダン・アイクらによって開発がスタート。2016年1月にはPC版でのβテストが始まり、同年2月にはiOSとAndroid版がリリースされました。
Google Chromeと同じくChromiumをベースに開発されており、2022年10月現在はWindows、MacOS、Linux、iOS、Android版が配信されています。
世界的なシェアは0.05%と少なく見えますが、全世界での月間アクセスユーザーは5000万人を超えるなど、注目を集めつつあるWebブラウザーです。

ページ読み込み速度が速い

BraveはChromeやSafariと比べてPCでは約2倍、スマートフォンでは最大8倍の読み込み速度を誇ります。角川アスキー総合研究所の調査では、スマートフォンでのWebページ表示速度調査で1位を獲得。第三者機関からもページ読み込み速度の速さを評価されています。

ブロックチェーン技術を取り入れたブラウザー

Braveは「Web3.0へ誰でもアクセスできるように」を目標の1つとして掲げているブラウザー。ブロックチェーン技術を取り入れたことで、広告のブロック機能や、トラッキングブロックをデフォルトで搭載。仮想通貨の導入も行っており、「ブロックチェーンを用いた分散型」といわれるWeb3.0を意識したブラウザーといえるでしょう。

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広告をブロック

Braveは難しい操作や拡張機能を入れずとも自動で広告を非表示にしてくれます。広告ブロック機能はWebサイトによってオンオフの切り替えが可能。スマートフォン版でも広告ブロック機能は標準搭載されています。Braveから閲覧する場合に限りYouTubeなどの動画広告もブロック可能です。

関連記事:見たくない広告をブロック・非表示にする方法。Chrome拡張、iOS、Android別設定

安全性を重視したブラウザー

通常のブラウジングでは、検索結果や閲覧履歴などの情報はビッグデータとして収集され、マーケティングに利用されます。Braveは広告だけではなく、ユーザーの情報を収集するトラッキングもブロック。さらにBrave独自の検索エンジンは検索の痕跡を残さないばかりか、データの収集すら行わないという徹底っぷり。プライベートブラウジング機能も充実しており、履歴を残さず安全にブラウジングが楽しめます。Braveはオープンソースで開発されているので、開発の透明性が高いのも安心できるポイントです。

ブラウジングするだけで仮想通貨がもらえる?仮想通貨BATとは?

仮想通貨

Braveは快適さや安全性以外に、仮想通貨を獲得できるブラウザーとして注目を集めています。仮想通貨を受け取るための設定や、Brave独自の仮想通貨BATについて解説します。

Brave Rewardとは?

Brave Rewardとは、Braveの認証を受けた広告を視聴しトークン(BAT)を受け取る仕組み。広告を視聴することで、Braveが広告主から受け取る広告費の70%をユーザーが受け取れます。表示される広告は1時間に0〜10件の間で設定ができるため、ご自身のブラウジング状況に合わせて設定するのがおすすめです。2022年10月現在、Brave RewardはPCブラウザーのみで提供されているサービス。iOSやAndroid版Braveでは適用されないので注意しましょう。

BAT(Basic Attention Token)とは

BAT

受け取ったBATは新規タブを開いた際のトップサイトや、Brave Rewardの画面から確認できます。所持しているBATはお気に入りのクリエイターやWebサイトにチップとして送れるほか、ギフトカードとの交換、暗号資産サービスへの引き出しも可能です。

BATを利用するには?

未認証をクリック

BATはBrave上のBraveウォレットでしか運用できませんが、bitFlyerとの連係により利用の幅が広がります。暗号資産として運用したい場合や、日本円への換算をしたい場合はBraveとbitFlyerを連係させましょう。
bitFlyeとの連係は、Brave Rewardから所持BATが表示されている小窓の左上にある[未認証]マークをクリック。

続けるを押す

[続ける]をクリックしbitFlyerを選択しアカウント情報を入力しましょう。認証後に、[未認証]マークが[認証済み]に変わっていれば連係は完了です。

Braveを使うには?

Braveをダウンロード

PC版Braveはアプリストアからではなく、公式サイトから直接ダウンロードする必要があります。

Brave公式ダウンロードサイト

Braveトップページ

ダウンロードし、インストールが完了したらBraveが立ち上がります。既存ブラウザーからのインポートや、検索エンジンを選択すればすぐに利用できます。

既存ブラウザーからの移行も簡単!

ブックマークと設定のインポート

ブラウザーの移行で面倒なのが引き継ぎ作業。Braveは使用中のブラウザーから、ブックマークや保存しているパスワード、拡張機能をワンクリックで引き継ぎが可能です。[ブックマークと設定のインポート]画面でプルダウンから使用中のブラウザーかユーザーを選択。インポートするデータ量にもよりますが、1分前後で引き継ぎは完了します。

ブックマークと設定のインポート

インポートするブラウザーを間違えた場合や、スキップしてしまった場合は[環境設定]のトップ画面から[ブックマークと設定のインポート]を選べば、すぐにインポート可能です。

まとめ

インターネット閲覧に欠かせないWebブラウザー。日常的に利用するからこそ、快適さが気になります。広告やトラッキングが気になる方以外にも、新世代のブラウザーを体感してみたい方は一度ダウンロードしてみてはいかがでしょうか?


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • ライター

    荒井啓仁

    映画・アニメ・漫画が大好きで、Web漫画を15年以上ヘビーに毎日読み続ける。俳優として活動中で、演技者の目線からコラムを書く。

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