メールアプリMicrosoft Outlookは2024年末に新しいOutlookに完全移行しましたが、すでに最新型をお使いの方もいれば、「使い勝手が変わるのが不安」などの理由で、アップデートを躊躇している方もいるかもしれません。この記事では、新旧の違いや最新の新機能、旧版に戻す方法などについて紹介します。
ライター: CLIP編集部
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新しいOutlookとは。変更点は?

新しいOutlookの特徴や変更点を紹介します。
新しいOutlookの特徴
Outlookは、Windows標準アプリである「カレンダー」「メール」を結合したアプリです。2024年から随時アップデートが行われ、デスクトップ版のUIがWeb版に統一されたほか、利便性の高いさまざまな機能が追加されました。
Windows11の最新バージョンをお使いのユーザーは、「すべてのアプリ」にある「Outlook(NEW)」をクリックすれば、簡単に切り替えられます。ただしOffice 製品(Office スイートや Microsoft 365)の加入、または単体製品の Outlook の購入が必要なため注意してください。
新しいOutlookはWindows11向けに開発されていますが、メール・予定表アプリの右上にある「Try the New Outlook」のトグルをオンにすれば、Windows10のユーザーでも使用できます。
ただし、Windows10のサポートは2025年の10月に終了するため、11へのアップグレードを検討してもよいでしょう。
関連記事:2025年10月14日にWindows10のサポートが終了!11へのアップグレード方法と注意点
参考記事:Microsoft 365「Outlook Classic Support Until At Least 2029」
新しいOutlookの主な変更点
新しいOutlookへの移行は、2024年から進んでおり、これまでにさまざまな変更が施されました。代表的な変更点としては以下があります。
【主な変更点】
- デスクトップ版のUIがweb版のOutlook on the webに統一され、デザインがシンプルに
- Outlook(classic)のメニューバーにあった「ファイル」タブの廃止
- メニューバーのタブが「ホーム」「表示」「ヘルプ」と3つになり、アカウントや署名は「設定」に統合
この他、さまざまな機能追加や仕様変更によって、利便性や機能性が向上しています。新しいOutlookの新機能について詳細な情報が気になる方は、以下のサイトから確認してみてください。
新しいOutlookへの切り替え
Outlook(classic)をお使いの方は、トグルを操作することで簡単に切り替えが行えます。以下のステップを参考にしましょう。
1.Outlook(classic)の右上にある 「新しい Outlook を試す」のトグルをオンに
2.新しいアプリがダウンロードされる
3.自動でサインインされ、使用をスタートする
アプリのダウンロード後に、サインインされていない場合は、アカウントを手動で入力します。切り替えが初めての場合は、設定の引継ぎを選択できるので、Outlook(classic)の設定を引き継いで使用しましょう。
Outlookの使用がはじめての場合は、Windows10のメール・予定表アプリの右上に、「新しい Outlook を試す」のトグルが表示されるので、これをオンにしましょう。以降は、上記と同じステップで切り替えが行えます。
新しいOutlookの便利機能は?

新しいOutlookの便利機能について紹介します。用途に合わせて、使ってみたい機能を選んでみてください。
Teams にメールを共有する
資格のある Microsoft 365 サブスクリプションを持つ職場または学校アカウントを使用している場合にのみ使用可能な機能です。Outlook から Teams のチャットまたはチャネルにメール(添付ファイルを含む)を共有することができます。
1.共有するメールを見つけて選択し、閲覧ウィンドウで開く
2.リボンから「Teams」のアイコンを選択するとTeamsのウィンドウが開く

3.共有先を設定、保存する
くわしい使い方はこちら
バックグラウンドカレンダーイベント通知
Outlook(new)が起動、または開かれていない状態でも、予定表のイベント通知を受信する機能です。以下の3つの手順をすべて実行することで、パソコンのバックグラウンドに予定表の通知を表示できます。
1.Outlook (new)で「設定メニュー」→「全般」→「通知」を選択し、「Outlookの通知」をオンにし、「Outlook が閉じられたときに通知を送信する」設定を有効にする
2.「次について通知を受け取る」の「メール」、「予定表」、「ドキュメント」の各項目において通知時のスタイルやメンションなど詳細を設定する
3.Windows 11設定でOutlook のアクセス許可をバックグラウンドで実行できるようにする(Outlookがオフになっていたらオンにする)
メールから Teams チャットを開始する
送信されたメールから、Teams内で送信者との個別チャットやグループチャットが行える機能です。また、連絡先から名前を選択して、Teams 通話を開始できます。
1.任意のメールを閲覧ウィンドウで開く
2.リボン メニューの 「Teams グループ」から、「チャット」を選択する
3.ドロップダウンメニューから送信者か受信者全員かを選ぶ
4.新しいTeamsチャットウィンドウが開き、会話を開始する
Teamsで電話がしたい場合は、メールを閲覧ウィンドウで開き、受信者の名前を選択して連絡先カードを開き、「通話」のドロップダウンから「音声通話」か「ビデオ通話」を選ぶことができます。
くわしい使い方はこちら
オフラインでメール、予定表、設定を実行できる
Outlook(new)の設定を変更することで、オフラインでのメール・予定表・設定の変更を表示できます。「メッセージのフラグ付け、移動、削除、作成」などのアクションも実行できます。
1.Outlookを開き、「設定」→「全般」→「オフライン」に進み、フォルダを選択して保存
2.ドロップダウンメニューから、オフラインで使用したいカテゴリ(既定、お気に入り、最近使用したなど)を選択
3.「設定」→「全般」→「オフライン」に進み、メール日数を選択して保存
4.ドロップダウンから保存したい日数を選択する
この手順で設定を行うことで、オフライン時でもOutlook上で作業ができるようになります。
くわしい使い方はこちら
メールの送信予約
「スケジュール送信」を使って、メールの送信予約が行える機能です。締め切りを通知するためのリマインドメールや、顧客への資料送付を行うステップメールなど、決まった日にメールを送信したい時に便利な機能です。
1.メールを作成し、送信ボタンの右にあるドロップダウンメニューをクリック

2.「スケジュール送信」を選択
3.送信したい日時を設定し保存する
メールの再通知
受信したメールを、設定した日時に再度受信できる機能です。「退勤後に受け取ったメール」「休日の直前に受け取ったメール」などを次の出勤で確認したいときに活用できます。
1.メールを選択する
2.リボンにある時計のアイコンをクリック

3.日付を選択して保存する
ピン留め
ピン留めは、重要なメールを常にフォルダの先頭に置くことができる機能です。「メールの受信数が多く、重要なメールを見逃してしまう」といったケースで便利に活用できます。
方法は、ピン留めしたいメールにアイコンを合わせ、右側に表示されるピンのアイコンをクリックするだけです。簡単に行えるのでぜひ試してみてください。

今回紹介した機能に限らず、Outlook (new)の機能追加は今後も行われます。最新情報が知りたい方は以下から確認しましょう。
Outlook(classic)に戻す方法
新しいOutlookを使用したものの、「旧バージョンの方が使いやすい」と感じた方もいるかもしれません。そんなときは以下の方法でOutlook(classic)に戻すことが可能です。
1.新しいOutlookの右上にある「新しいOutlook」のトグルをオフに
2.「Microsoftへのフィードバック」に回答する、もしくはスキップする
3.フィードバックを送信またはスキップすると、旧UIのOutlook(classic)に切り替わる
新しいOutlookに切り替えたいときは、「新しいOutlook」のトグルをオンにするだけで切り替わります。新旧への切り替えは簡単に行えるので、どちらが自分に合うか試してみてください。
まとめ
2024年から段階的にアップグレードが進められていたOutlookは、2024年末に完全移行が完了し、より使いやすく、利便性の高いアプリに進化しました。旧バージョンに戻すのも簡単に行えるので、まだOutlook (NEW)を使ったことがない方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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