フレームレート(Frame rate)とは、動画やゲームで時間あたりに処理できるフレーム数のことです。fps(frames per second/フレーム毎秒)の単位で表される事が多く、数値が高いほど、1秒あたりに表示されるフレーム(コマ)の数が多くなり、映像のクオリティが高く感じられます。YouTubeの動画、PCゲーム、4Kや8Kのテレビ放送など、私たちが普段目にする動画でもこの指標が使われています。今回は、フレームレート(fps)の重要性や確認方法、フレームレート(fps)を上げる方法について解説します。
ライター:CLIP編集部
フレームレート(fps)とは?
フレームレート(fps)の意味や利用シーンなど、基本情報について解説します。
フレームレート(fps)とは?何の単位のこと?
私たちがテレビやスマートフォン、PCで見る動画は、静止画の集合体です。この静止画をフレーム(コマ)と呼び、デジタル映像はフレームをパラパラ漫画のように連続して映すことで成立しています。1秒間に映し出すフレームの数が多ければ多いほど、動きも滑らかになります。
この「1秒間に映し出せるフレームの数」を示すのがフレームレート(fps=frames per second/フレーム毎秒)で、映像のクオリティを示す指標として用いられています。単位の計算方法はシンプルで、1秒間に1枚出力すると1fps、1秒間に5枚出力すると5fps、1秒間に30枚出力すると30fpsと表されます。
ゲームやビデオ通話など、身の回りのフレームレートは?
フレームレート(fps)は以下のようなシーンで利用されています。
ゲーム(PC・据え置き型その他)
PCゲーム・据え置き型ゲーム機など、ゲーム映像のクオリティを示す指標として利用されています。あらゆるデジタル映像の中でもフレームレート(fps)の値が高く、30~240fps程度であることが多いです。フレームレート(fps)ごとの対応ゲーム機と対応ディスプレイは以下です。
- 30fps :Nintendo Switchなどのモバイルゲーム機、対応ディスプレイはテレビ
- 60fps :PS4やSwitchの一部タイトル、対応ディスプレイはテレビ
- 120fps:PS5、対応ディスプレイはゲーミングモニター
- 144fps:ゲーミングPC、対応ディスプレイは144hz対応ゲーミングモニター
- 240fps:ゲーミングPC 対応ディスプレイは240hz対応ゲーミングモニター
Web会議・テレビ会議
ZOOM・Microsoft Teams ・Google Meetなど、Web会議・テレビ会議用サービスの映像クオリティを示す指標として利用されています。Web会議ツールの場合、CPUに余裕がありネット接続が安定している状態では30fps程度でフレームが出力されることが多いです。なおYouTubeなどの動画サービス・テレビ・ドライブレコーダーなども、30fps程度が採用されています。
4Kや8Kテレビ
フレームレート(fps)は、4Kや8Kテレビ放送の映像クオリティを示す指標としても用いられています。これらの高性能なテレビ放送の場合、通常のテレビの倍の約60fpsでフレームが採用されています。
この他、身近な利用シーンとしては監視・防犯カメラがあります。監視・防犯カメラのフレームレート(fps)は、5fps程度とされています。
フレームレート(fps)とリフレッシュレート(Hz)の関係・違いは?
フレームレート(fps)とよく似た指標として、リフレッシュレート(Hz)があります。どのような違いがあるのかについて解説します。
【フレームレート(fps)】
- ゲーム機やパソコン・テレビなど、入力側の能力を示す指標
【リフレッシュレート(Hz)】
- 映像を映し出すモニターなど、出力側の能力を示す数値
どちらも1秒間に出力するフレームの数を示す指標ですが、フレームレート(fps)はゲーム機やパソコン側、リフレッシュレート(Hz=ヘルツ)はモニター側で用いられます。リフレッシュレート(Hz)は、ディスプレイのクオリティを示す指標であると覚えておきましょう。
なお、フレームレート(fps)が高いパソコン・ゲーム機を利用しても、モニターのリフレッシュレート(Hz)が低いと、最終的な映像クオリティも低下します。映像のクオリティを上げるには、入力側と出力側のスペックを合わせる必要があります。
低フレームレート(fps)の問題点と確認方法
フレームレート(fps)が低いと、動きがカクカクと不自然になったり、人物の動きが遅くなったりします。通常の動画視聴ではそこまで大きな不都合はありませんが、ゲームにおいては操作性に大きな影響を及ぼします。
銃などで敵を狙撃するゲームの場合、フレームレート(fps)が低いと正確な操作ができず、「狙撃に失敗する・相手に先に狙撃されてしまう」といったミスにつながります。ストレスなく正確に操作するために、ゲーム機のフレームレート(fps)は高めに設定されているのです。
また、フレームレート(fps)が高いと動きが自然になるため「3D酔い」になりにくいというメリットもあります。
ゲーム中にフレームレート(fps)を確認する方法
ゲーム中にフレームレート(fps)を確認するには、専用のソフトウェアを利用するのがおすすめです。PCゲームに限定されますが、ソフトウェアをダウンロードしてインストールすることで、ゲームのプレイ中に簡単にフレームレート(fps)の数値を把握できるようになります。
フレームレート(fps)を上げる2つの方法
フレームレート(fps)を上げる方法としては以下の2つの方法があります。
画質の設定を下げる
ゲームの画質設定を下げることでフレームレート(fps)を上げることができます。画質を下げて映像を軽くすることで、フレームレート(fps)が上がり、人物の動きがより滑らかになります。ただ、ゲームの種類によっては画質設定ができないため、一度確認してみましょう。
スペックの高いPC・ゲーム機・モニターを選ぶ
フレームレート(fps)は、基本的にPC・ゲーム機・モニターの処理能力によって決まります。そのため、スペックの高いゲーム機・モニターに買い換えることで、フレームレート(fps)を上げることができます。上述した画質を下げる方法では根本的な解決にならないため、「大幅にフレームレート(fps)を上げたい!」という場合は、買い換えを検討しましょう。
なお、入力側(PC・ゲーム機)だけスペックを上げても、出力側(モニター)のスペックが低いと最終的な映像クオリティが低下します。入力側のスペックに合わせて、出力側の買い換えも検討しましょう。
PC・ゲーム機、fpsの問題がないのにカクつくのはインターネット速度が遅くなり、ラグが発生している場合があります。
・関連記事:「ラグい」の意味とは?ゲームのラグの原因と解消法
ラグが続く場合はネット接続状況や回線事業者の障害の確認をし、それでも改善しない場合は回線業者の変更の検討も必要かもしれません。
まとめ
フレームレート(fps)は、PC・ゲーム機などの入力側の映像クオリティを示す指標です。
フレームレート(fps)が高いと映像の動きがスムーズになり、低いと動きがカクカクしたり遅くなったりします。デジタル映像全般に用いられる指標ですが、ゲームにおいては操作性に大きく影響するため、特に重要視されています。より快適に、より正確にゲームを楽しみたいという方は、今回ご紹介した内容を参考に対策・対処方法を検討してみてください。
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