セキュリティー対策の超基本!ファイアウォールとは

インターネット利用時には、悪意のある第三者によって情報流出やハッキングをされないよう、セキュリティー対策が必須です。今回はほとんどの最新パソコンに搭載されており、誰でもすぐに利用できるファイアウォールについて解説します。

ライター:CLIP編集部

ファイアウォールとは

インターネットに接続している端末には、そのネットを利用する第三者によって重要なデータを盗まれたり、壊されたりするリスクがあります。それを防いでくれるセキュリティー機能がファイアウォールです。

ファイアウォールという名称は、火災による延焼を防ぐ「防火壁(Fire wall)」が由来。それと同じように不正アクセスなどネットワークの「外から中」への攻撃を防ぎます。
ファイアウォールは基本的に最新パソコンやルーターなどに標準搭載されており、自由に設定可能。セキュリティー対策ソフトにも搭載されていることがあるため、インターネット利用者であれば、ほとんどの方が使用できます。

参考記事:ファイアウォールやルーターだけでは防ぎきれない! サイバー攻撃の脅威から身を守るには

ファイアウォールの必要性

インターネットを利用する場合、ファイアウォールを導入しないと、悪意ある第三者の接触を簡単に許してしまいかねません。そのようなリスクを防ぐためにも、ファイアウォールは積極的に活用しましょう。

ファイアウォールの種類

ファイアウォールの種類

一括りにファイアウォールといっても、機能によってその種類はさまざまです。

ひとつのコンピューターを守るものとネットワーク全体を守るもの

パーソナルファイアウォール

パーソナルファイアウォールとは、ひとつのコンピューターを守るもので、セキュリティー対策ソフトなどに組み込まれています。
インターネットからの不正アクセスやウイルスの侵入を防ぐだけでなく、自分のコンピューターが外部から認識されません。

ネットワーク用ファイアウォール

インターネットとLANとの間に設置し、企業や家庭のネットワーク全体を防御するファイアウォールも存在します。これは主に企業などで用いられ、外部からの不正なアクセスを遮断し、許可されたパケットだけを通過させることで、第三者を社内のネットワークに侵入させない機能です。

通信解析と制御方法による種類

ファイアウォールは通信解析と制御方法によって以下の種類に分けられます。

パケットフィルタリング型

ファイアウォールとして最も主流なのがパケットフィルタリング型です。このタイプは通信を許可するソフトウェアやサービスのIPアドレスを事前に設定し、登録されていないIPアドレスからのアクセスを制御します。柔軟な設定ができる反面、設定ミスによるセキュリティーホールが生まれるリスクがあるので注意しましょう。

アプリケーションゲートウェイ型

アプリケーションゲートウェイ型は、メールやWebサイトに含まれるURLなどに問題があるか確認し、問題がある場合に遮断。そのため、パケットフィルタリング型よりも厳しい通信制御ができる反面、処理が遅いというデメリットがあります。

サーキットレベルゲートウェイ型

パケットフィルタリング型の機能に加え、ポート指定による制御もできるのがサーキットレベルゲートウェイ型。特定のシステムやソフトにだけ通信を制御するという使い方もできます。

・関連記事:パソコンのセキュリティ対策の必要性とは?すぐに始められる対策も

ファイアウォールの機能

ファイアウォールの機能

ファイアウォールの主な働きは以下の3つです。

  1. フィルタリング機能:発信元や通信情報を解析し、許可したもののみをアクセスさせる
  2. アドレス変換機能:ホームネットワークなどのIPアドレスを外部に識別されないように変換
  3. 監視機能:不正アクセスを検知するとパソコン管理者やサーバ管理者へ通知、履歴を監視・調査

ファイアウォールの注意点

ファイアウォールはセキュリティー対策ソフトにも付属していることがあります。そのため、セキュリティー対策ソフトをパソコンにインストールした際に、ファイアウォール機能が二重に設定されてしまうことがあります。この場合、パソコンとセキュリティー対策ソフトのファイアウォールがお互いに干渉してしまい、セキュリティーレベルが低下する可能性があるので、どちらかの設定は必ずオフにしましょう。

パソコンごとのパーソナルファイアウォールではなく、社内ネットワーク上などに設置したファイアウォールであれば、パソコンのものとは干渉しないので、どちらも有効にしたままで問題ありません。

また外部からの不正アクセスを防ぐファイアウォールは、悪意のあるWebサイトなどで、クリックをきっかけにウイルス感染させるような受動的な攻撃には対応できないため注意が必要です。

・関連記事:パソコンがウイルスに感染しないための予防と対処法を専門家に聞いた

まとめ

ファイアウォールはすぐに実施できるセキュリティー対策のひとつですが、その働きは外部からの侵入を防ぐことに限られています。安全で快適なインターネット利用を行うためには、必ずファイアウォール以外のセキュリティー対策ソフトも導入しましょう。

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