4K放送を見るために必要なテレビ・チューナー・アンテナはどれ?

2Kから4K放送へと、テレビ放送はより高画質になっていますよね。ただしハイクオリティな4K放送を見るためには、テレビや周辺機器など設備が必要になることを知っていますか?この記事では4K放送とは何か、4K放送視聴に必要な設備について解説します。

4K放送とは

テレビ

4K放送の「K」とは、「1000」を表す言葉です。「4K」とは、水平(横)放送の画素数が約4000画素であることを意味しています。地上波デジタル放送は2K(ハイビジョン)ですが、4K放送では画素数が約4倍になりました。

2K放送(地上波デジタル放送)

水平(横)1920画素×垂直1080画素=約207万画素

4K放送

水平(横)3840画素×垂直2160画素=約829万画素

映像は、画素数が多くなるほど画面の繊細さが増し、表現力が豊かになります。従来の放送と比べると、4K放送はより高画質で色彩豊かであり、臨場感たっぷりの映像を提供できるのです。

4K放送は、2018年12月1日からスタートしました。地上波デジタル放送は2K放送が続けられていますが、BS、CS、ケーブルテレビ、IPTVでは、ハイクオリティ画質の4K放送を楽しむことができます。

4K放送視聴のための4Kテレビ・4Kチューナーって?

視聴

4K放送の視聴には、4K放送の電波を受信するための設備が必要です。2Kのハイビジョン放送と4K放送とでは、送信される電波の種類が異なるからです。

2K(地上波デジタル放送)の周波数帯域

470~710MHz

4K(BS・CS放送)の周波数帯域

1032~3224MHz

BS・CS放送では高度広帯域伝送方式が使用されています。4K放送を視聴する場合は、高度広帯域伝送方式に対応可能な「4Kテレビ」や「4Kチューナー」などの設備を準備しましょう。

「4Kテレビ」と「4K対応テレビ」の違い

4K放送を視聴できるテレビは、「4Kテレビ」と「4K対応テレビ」に分かれています。4Kテレビとは、4Kチューナーが内蔵されているテレビです。4K対応テレビとは、4K放送の映像を視聴するための機能を備えているものの、4Kチューナーを内蔵しておらず、4K放送の電波を変換して画面に映し出すことができないテレビを指します。

4K対応テレビには4Kチューナーが必要?

4K対応テレビをお持ちの場合、4K放送を視聴するには外付けタイプの「4Kチューナー」が必要です。4Kチューナーは、アンテナで受信した4K放送の電波を信号変換し、テレビ画面に映像として映し出すことができます。

4K放送はアンテナも必要?右旋・左旋の違いとは

アンテナ

4K放送を視聴するためには、「4Kアンテナ」が必要となる場合があります。4K放送には「右旋(うせん)」と、「BS左旋(させん)」「CS左旋(させん)」の3種類があり、対応する設備が異なるからです。

右旋・左旋とは、衛星から発信される電波(円偏波)の回り方の種類です。電波の回り方が進行方向に向かって右回りのものが右旋、左回りのものが左旋と呼ばれています。右旋は従来から存在していましたが、BS左旋とCS左旋は新しい電波です。

右旋で視聴できるチャンネル

  • NHK BS4K
  • BS朝日 4K
  • BSテレ東 4K
  • BS日テレ 4K
  • BSフジ 4K
  • BS TBS 4K

左旋で視聴できるチャンネル

  • ショップチャンネル 4K
  • 4K QVC
  • ザ・シネマ 4K
  • WOWWOW
  • NHK BS8K

110度CS左旋で視聴できるチャンネル

  • J SPORTS 1
  • J SPORTS 2
  • J SPORTS 3
  • J SPORTS 4
  • 日本映画+時代劇 4K
  • スターチャンネル 4K
  • スカチャン1 4K
  • スカチャン2 4K

上記のチャンネルのうち4Kチューナーで視聴できるのは、右旋で視聴できるチャンネルに限られます。より多くの4Kチャンネルを視聴したい場合は、「4K対応アンテナ」を準備してください。

左旋の4K放送を見るために必要な設備機器って?

4K放送視聴のためには、屋内配線の状況によっては、ケーブルやブースター、分波器などの設備機器も必要です。右旋・左旋両方の電波を受信するためには、高度広帯域伝送方式(1032~3224MHz)に対応した設備機器を準備しなくてはいけません。

4K放送を視聴するために購入や交換、改修が必要となる設備機器を紹介しますので、参考にしてくださいね。

4K放送を視聴するために購入や交換、改修が必要となる設備機器を紹介

※接続イメージ図 eo光テレビの場合。
アンテナでの受信の場合、上図以外にアンテナ、混合器、ブースターなどの機器が必要になります。

同軸ケーブル

使用している同軸ケーブルが右旋にのみ対応している場合は、左旋放送を視聴することができません。右旋・左旋の両方に対応できる同軸ケーブルを準備しましょう。

また、同軸ケーブルがむき出しになって配線されていると、電波が外部に漏れてしまいます。すると無線LANの通信を妨害したり、周囲の電波が4K放送の受信に干渉したりすることがあります。この場合は配線を改修し、電波が外部に漏れないようにしてください。

ブースター

ブースターとは、受信した電波が弱いときに電波を増幅する機器です。ブースターも右旋対応・左旋対応に分かれていることがあります。近年は、右旋・左旋両方に対応している製品が増えてきました。左旋の4K放送も視聴したい場合は、右旋・左旋両方に対応しているブースターを準備しましょう。

分配器・分波器・分岐器

分配器があると、1台のアンテナから複数のテレビに電波を届けることができます。分波器とは、アンテナが受信した電波を周波数ごとに分けてテレビに出力させる機器です。分岐器とは距離による信号損失をなくすことができる機器で、アンテナからの距離が近くても遠くても、受信する電波の強さを等しくすることができます。

分配器・分波器・分岐器も左旋に対応していないことがあります。ご自宅にある機器が右旋・左旋両方に対応しているか確認しましょう。

4K放送を視聴するためには、4Kテレビ、または4K対応テレビと4Kチューナーが必要です。視聴したいチャンネルやご自宅の設備によっては、4K対応アンテナや各機器も準備しなくてはいけません。

ただし4K放送を提供するサービスによっては、4Kテレビや4Kチューナーを購入しなくても4K放送を視聴できたり、アンテナ不要で4K放送を楽しめることがあります。

関西一円で提供されているeo光テレビでは、テレビの信号を光ファイバーケーブルで受信するのでアンテナは不要です。またややこしい機器の接続も工事の際に業者へお任せすることが可能。
4Kテレビの月額利用や4Kチューナーのレンタルサービスも用意されています。詳しくは公式サイトをご覧ください。

アンテナ不要で4K放送を視聴できる「eo光テレビ」はこちら

まとめ

必要となる設備を揃えて4K放送を楽しもう

4K放送は地デジ放送と比べると、高画質でコンテンツを楽しめるのが魅力です。しかし4K放送を視聴するためにはテレビやチューナー、アンテナ、各設備を揃えなくてはいけません。4K放送を楽しみたい人は、ご自宅の設備が4Kに対応しているか確認しましょう。もっと手軽に4K放送を視聴したい人は、4Kチューナーやアンテナを自分で用意しなくて済むサービスを検討するのもおすすめですよ。


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