ジワジワと利用者が増えている食のマッチングサービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」。お昼どきに、大きな緑のバッグを背負った配達スタッフを見ることも珍しくなくなりました。配達パートナーはどんな人たちなのか? 報酬や働きがいはどうなんでしょう? 今回はUber Eatsの配達パートナーとして働く3名の皆さんにインタビュー。実際の働き方や“Uber Eatsあるある”まで、注文する立場では分からない、様々な疑問をぶつけました。3名はTwitterで情報交換や交流をしていることもあり、ハンドルネームも公開していただきました。
ライター:CLIP編集部
配達パートナーになったきっかけ
――よろしくお願いします。早速ですが、皆さんが配達パートナーになったきっかけはなんだったんでしょうか?
UberEats大阪配達員@研究生さん(以降研究生):僕は別の仕事もやっているんですが、少しでもその足しになればと思って始めました。Uber Eatsのメリットって請負型なので、僕みたいな個人事業主でもやり易いんですよね。
大阪ふじおUVBEReatswordさん(以降ふじお):僕は会社を昨年辞めたんですが、久しぶりの自由な時間だからと思ってギャンブルにハマってしまって。でもこれじゃダメだと思って始めました。最初はガッツリやる気はなかったんですが、なんか中毒性があって。今は週5~6で働いています。体重も5~6キロ落ちましたし、食生活も気を遣うようになってかなり健康的になりましたね。アスリート的な(笑)。だからクエストもどんどんクリアしています。
――クエストって何ですか?
研究生:週の初めと終わりに設定される配達回数の目標ですね。クリアするとインセンティブがもらえるんですが、だんだん回数が上がって行くんですよ。で、絶妙にしんどい回数なんですよね。クリアしようとすると週5は働かないと無理なんです。
ふじお:そうそう。気軽に始めたつもりがいつしかクエストに追われるようになっていました。クエストを一回クリアしたら、上がったインセンティブをキープしたいので、またクリアしなきゃって縛られるんですよね。
UBERnao大阪@配達パートナーさんと繋がりたいさん(以降nao):私は今年の4月から始めました。週4くらいで働いています。朝9時から15時くらいまでですね。
――体力的にしんどくないんですか?
nao:まだ始めたばかりだからなのかもしれませんが、正直ヒーヒーです(笑)。1日6軒くらいが限界ですね。
――ちなみに男性の皆さんは1日最高で何軒配達されたことありますか?
ふじお:今は自転車なんですが、昔バイクで配達していたときは1日最高57軒ですね。1日で15,000円以上稼げました。
研究生:僕は44軒ですね。自転車の走行距離でいうと150㎞くらいはありました。150㎞っていうと凄いと思われがちですが、大体同じスピードで休憩もしながらなんで、数字ほどツラくはないんですよ。どちらかと気力ですね。
――基本的なことなんですが、注文が入ってからはどういう流れなんですか?
nao:配達スタッフ専用のアプリがあって、注文が入ったお店の近くにいるスタッフ1人に依頼が来ます。もし断れば別のスタッフに依頼が行くんです。だから、注文の取り合いみたいなことにはならないんですよ。
配達の仕組み
基本料金
(a) 受け取り料金: 300円
(b) 受け渡し料金: 170円
(c) 距離料金: 150円/km
※(a)受け取り料金は商品を受け取った際にお店から支払われる料金、(b)受け渡し料金はお客様に商品を渡した際にUber Eatsから支払われる報酬
(a) +(b)+ (c)
470円+(150円×㎞)が1軒当たりの基本的な金額
――皆さんどこで待機しているんですか?
ふじお:このあたり(大阪の本町)ですね。というのもマクドナルドやすき家などもあって、注文を受けやすいんですよ。ファーストフードがあって、配達エリアが近いところが狙い目ですね。
研究生:僕もこの周辺です。その辺の情報はみんなTwitterで情報交換しているんですよ。
※ここでTwitterアカウントを互いに公開
ふじお:あ、研究生さんだったんですね、想像通りの方でした(笑)。
――naoさんも含めて、実はTwitterでは皆さんお互いのことを知っていたんですね。やはり情報交換は大切なんですか?
研究生:そうですね。一人で走っているだけだと、情報が全くないから不利だと思います。例えば雨の日は配達を受けない店舗もオンタイムで出たりしますので、そういった情報はTwitterにすぐ流れます。あとは、走るモチベーションですかね。面白い注文があったらネタとしてツイートしたりします。最近でいえば1回でタピオカミルクティー24本注文が入ったこととか(笑)。
――そのバッグに入ったんですか?
研究生:入らなくて、2回に分けました。でも1回分の配達料しかもらえないので、実際は損なんですけど、ネタになったので楽しかったですね。
――そうなんですね。そのバッグって皆さん微妙に違いますけど、何か違いはあるんですか?
nao:リース品ということもあって、あまり違いはないんですが私の黒は底を拡張できるようになっていたりします。あとは皆さんやっているとは思いますが、なかに緩衝材を入れて安定するようにしています。
ふじお:大きいバッグなので料理を固定させることが結構大事なんですよね。
スピードも出したいですし。
――なるほど。最近は現金でも決済できるんですよね。そのあたりはどうですか?
ふじお:僕は小銭を小分けにして持ち歩くようにしています。
研究生:僕もです。大阪から始まったサービスらしいので、全国的に見れば多いとは思うんですが使うことはまだまだ少ないですね。
nao:そうですね。あまり使わないかなぁ。
――何か怖い思いをしたことはないですか? あと体力的に続きそうですか?
nao:別に今のところないですね。タワマン行ったら無言で受け取ってガチャって閉められたくらい(笑)。
研究生、ふじお:あるある(笑)。
nao:電動のシェアサイクル会社とUber Eatsが提携していて、割安で使えるので使っています。これから頑張りたいですね!
――皆さんありがとうございました。
[2019年6月7日 Zing!掲載]
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