プロキシとは?設定方法やメリット・デメリット、注意点をご紹介!

職場環境や学校で、利用したいWebサイトに、スムーズにアクセスできなかった経験はありませんか?特定のサーバーにアクセスが集中してサイトにアクセスできないときなどに、代理で利用できるサーバーが「プロキシ」です。このようなケースの他にも、プロキシを活用することで快適にインターネット通信を行うことが可能です。

しかし、注意点を理解し正しく使わないと、予期せぬ問題が起きてしまう恐れもあります。

本記事では、プロキシの概要をはじめ、プロキシのメリット・デメリット、利用する手順、そして注意点をご紹介します。

プロキシとは?

プロキシ(Proxy)は日本語で「代理」という意味をもち、一般的に「インターネット上の通信を代理するサーバー」のことを指します。

本来、パソコンやスマートフォンなどのデバイスは「Webサーバー」と直接通信を行うことでインターネットを利用しています。

しかし、企業や学校など、組織の社内LANにはファイアウォール設定があるため、そのままの状態ではWebサイトにアクセスできません。社内LANとインターネットの間にプロキシサーバーを設置すれば、社内コンピューターはプロキシサーバー経由でWebサイトに通信を行うことができます。プロキシサーバーが外部サーバーとアクセスしてデータを受け取り、社内コンピューターのブラウザへ表示するという仕組みです。
一般家庭では通常、プロキシ設定を必要とする機会はほとんどありません。一方、企業や学校などのネット環境では、プロキシサーバーを利用しているケースが多いため設定する機会も多いでしょう。

関連記事:セキュリティー対策の超基本!ファイアウォールとは

プロキシを設定するメリット

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プロキシを介した通信を利用するメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。

匿名でアクセスできるため安全

「匿名でアクセスできる」とは「接続先にIPアドレスなどの情報が伝わらない」ということを指します。

一般家庭用のインターネット接続では、接続のたびにIPアドレスが変更されるので、ほとんどの場合問題とはならないでしょう。しかし、企業の専用回線などを用いた接続では、特定のIPアドレスが接続先のサーバーに記録されているため、何らかの攻撃を受ける危険性はゼロではありません。「攻撃」とは、企業の情報を盗み取られたり、ウイルスを送り込まれたりすることを指します。

一方、プロキシを介した接続では、接続先のサーバーに利用者の情報が伝わらないので、安全性は高いといえるでしょう。

アクセス制限の設定ができる

プロキシサーバーを介した接続では、Webサイトのアクセス制限を行うことができます。

例えば、ビジネスにおいて業務に不要なWebサイトへの接続を制限したり、家庭内で子供が悪意のあるサイトを閲覧するのを防いだりすることが可能です。

Webサイトのアクセス制限を行うことで、安全性の向上が期待できます。

通信記録(アクセスログ)が残る

アクセスログが残ることも、プロキシを利用するメリットといえます。アクセスログとは「誰がどのWebサイトにアクセスしたか」がわかる記録のことです。

例えば、社員が業務に関係のないサイトを閲覧した場合、アクセスログが残ることで、不正が明らかになります。

また、万が一何らかのサイバー攻撃を受けた際も、アクセスログを見ることで被害状況や不正アクセスを確認でき、原因特定が容易になる点もメリットです。

サーバーが混み合っているときに早くアクセスできる

本来はWebサーバーと直接通信することによってインターネットを利用していますが、Webサーバーが混み合っているなどの原因で、うまく通信ができないケースがあります。そのようなとき、プロキシサーバーを使った通信に切り替えることで、応急処置のような形で通信が可能になるのです。

プロキシサーバーでの通信に切り替えると、デバイスはプロキシサーバー経由でWebサーバーと通信する形となります。

また、一度アクセスしたページの情報は「キャッシュ」としてそれぞれのブラウザに一時的に保存されます。そのため、再度同じページにアクセスしようとした際、データが重くなりがちな画像表示もスムーズに行えるのです。

プロキシを設定するデメリット

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プロキシを設定するデメリットとして、主に以下の2つが挙げられます。

通信が安定しないことがある

プロキシサーバーを用いた通信は、通常のWebサーバーを用いた通信よりも安定しない恐れがあります。

特に、プロキシサーバーが海外にある場合、物理的な距離があることから通信速度が落ちてしまうでしょう。さらに、複数のユーザーと使用時間が重なってしまった場合も、通信速度が落ちる原因になります。

さらに最悪の場合、サーバーがダウンする恐れもあります。通常の通信と比べると経由するサーバーが増えることになるため、場合によっては、速度低下どころかサーバーがダウンし通信不可となってしまう恐れもあります。

悪意のあるプロキシサーバーが存在する

プロキシサーバーには、一般的に以下の2種類が存在します。

  • インターネットに公開されていて、誰でも使える「公開プロキシ」
  • 社内や組織の関係者など、限られた人しか使えない「非公開プロキシ」

どのような人でも条件なしで手軽に使える「公開プロキシ」ですが、まれに悪意のあるプロキシが存在することに注意しなければなりません。悪意のあるプロキシを利用すると、個人情報を抜き取られてしまうリスクがあるのです。

プロキシサーバーを使うなら、信頼できる大手企業が提供する公開プロキシか、利用権限のある非公開プロキシを使いましょう。

プロキシを設定する方法

プロキシ設定の方法を、以下の3パターン別にご紹介します。

  • Chrome(Windows版)を利用する場合
  • Microsoft Edgeを利用する場合
  • Safariを利用する場合

Chrome(Windows版)を利用する場合

Windows版のChromeを利用する場合のプロキシの設定手順は以下のとおりです。

  1. 画面右上の「︙」から「設定」をクリック
  2. 設定画面左側の「システム」から「パソコンのプロキシ設定を開く」をクリック
  3. 「プロキシサーバーを使う」欄の「セットアップ」をクリック
  4. 「プロキシサーバーを使う」をオンに
  5. プロキシサーバーのアドレスとポート番号を入力
  6. 「保存」をクリック

Microsoft Edgeを利用する場合

Microsoft Edgeを利用する場合のプロキシの設定手順は以下のとおりです。

  1. ホーム画面右上の「・・・」から「設定」をクリック
  2. 設定画面左側の「システムとパフォーマンス」から「コンピューターのプロキシ設定を開く」をクリック
  3. 「プロキシサーバーを使う」欄の「セットアップ」をクリック
  4. 「プロキシサーバーを使う」をオンに
  5. プロキシサーバーのアドレスとポート番号を入力
  6. 「保存」をクリック

Safariを利用する場合

Macで「Safari」を利用する場合のプロキシの設定手順は以下のとおりです。

  1. 画面上部のメニューバーから「アップルマーク」をクリック
  2. 「システム設定」をクリック
  3. 設定画面左側の「ネットワーク」から、現在使用中の通信を選択し「>」をクリック
  4. 「詳細」をクリック
  5. 画面左側の「プロキシ」から、プロキシサーバーのアドレスとポート番号を入力
  6. 「OK」をクリック

プロキシを利用する際の注意点

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プロキシを利用する際は、以下の3つの点に注意しましょう。

信頼できるプロキシを利用する

プロキシを利用する際は、可能であれば信頼できる「非公開プロキシ」を利用しましょう。公開プロキシを利用する際は、信頼できる大手企業が提供するものを利用するようにしましょう。公開プロキシはいつでも・誰でも利用できて便利である一方、まれに悪意のあるプロキシが紛れ込んでいるためです。

悪意のあるプロキシにアクセスしてしまうと、フィッシングサイトへ誘導されたり、個人情報を抜き取られてしまったりするリスクがあります。

一般家庭ではプロキシを必要以上に利用しない

プロキシサーバーは、組織でのインターネット利用においてはさまざまなメリットがありますが、Webサーバーに直接通信する場合と比べると、やや不安定な傾向にあります。

スムーズな通信を求める方はストレスを感じてしまう恐れがあるため、一般家庭においては、普段は使用しないのがおすすめです。

利用する際は、いつも快適に利用できているサーバーが不安定なときに利用する、という意識で活用しましょう。

アドレスは誤りのないよう管理する

プロキシサーバーを利用する際、アドレスは誤りのないよう入力しなければなりません。アドレスの入力ミスなどがあると、意図しないプロキシサーバーに接続されてしまう恐れがあります。

万が一、意図しないプロキシサーバーが悪意のあるものだった場合、個人情報の漏えいやフィッシングサイトへの誘導といったリスクがあるので十分注意しましょう。

プロキシに関するよくある質問

プロキシに関する、よくある3つの質問をまとめました。

プロキシはどのようなタイミングで使う?

プロキシは主に、以下のようなケースで重宝します。

  • 通常のWebサーバーでうまく通信ができないとき
  • IPアドレスを知られず、匿名でアクセスしたいとき

通常のWebサーバーでうまく通信ができないとき、プロキシサーバーを用いた通信に切り替えることで、つながることがあります。

また、プロキシを利用すると接続先にIPアドレスが残らないため、匿名でアクセスしたいときにも有効です。例えば「日本国内からのアクセスが遮断される海外サイト」も、海外のプロキシサーバーを経由することによってアクセス可能になります。

さらに、社内からの外部アクセスの際にプロキシを介せば、安全性を高められるほか、実務と無関係のサイトへのアクセスを制限することも可能です。

iPhoneでプロキシを設定する方法は?

iPhoneでプロキシを設定する手順は、以下のとおりです。

  1. ホーム画面から「設定」アイコンをタップ
  2. 設定画面から「Wi-Fi」をタップ
  3. 現在接続中のネットワークをタップ
  4. 画面下部の「プロキシを構成」をタップ
  5. 「手動」をタップし、プロキシサーバーのアドレスとポート番号を入力

Androidでプロキシを設定する方法は?

Androidでプロキシを設定する手順は、以下のとおりです。

  1. 「設定」アイコンをタップ
  2. 設定画面から「ネットワークとインターネット」をタップ
  3. 「プロキシ設定」をタップ
  4. 「プロキシ」にプロキシサーバーのアドレスとポート番号を入力
  5. 「OK」をタップ

なお、端末によっては設定画面のより深い場所にプロキシ設定が置かれている場合があります。Googleのヘルプなども参考にしてください。

まとめ

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プロキシ(プロキシサーバー)は主に、企業や学校など組織でのインターネット利用において用いられるサーバーです。安全性が担保されていたり、アクセス制御によって閲覧履歴を残せたりとさまざまなメリットが存在します。

一般家庭で使用する際には、通常のWebサーバーでの通信が不安定なときや、接続先のサイトにIPアドレスを知られたくないときに活用する「代理サーバー」という認識で利用されます。通信が安定しなかったり、悪意のあるプロキシサーバーを利用してしまうことで個人情報が抜き取られたりといったリスクも併せ持つため、個人で利用するには十分な知識と注意が必要です。

利用の際には、メリットとデメリットをそれぞれ把握し、安全に活用しましょう。


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