マインドマップは何に役立つ?基本の活用方法とおすすめの無料ツール10選

マインドマップとは、情報の因果関係を視覚的に整理したり関係性を把握したりする手法のことです。業務フロー・思考・アイデアなどの可視化に役立つ方法として、さまざまなビジネスシーンで活用されています。「作り方が難しそう……」と感じている方もいるかもしれませんが、ツールを活用すれば誰でも簡単に情報のつながりを可視化できます。

この記事では、マインドマップの活用方法や作り方、おすすめツール10選を紹介します。マインドマップに興味がある方は、是非参考にしてみてください。

ライター: CLIP編集部

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マインドマップとは?活用シーンは?

マインドマップとは?活用シーンは?

まずは、マインドマップの概要や活用シーンについて紹介します。

マインドマップとは?

マインドマップは、アイデアや情報を視覚的に整理する手法のひとつです。ツリー構造を使って、脳の思考プロセスを書きだし、情報と情報を結びつけて関連性を明確に示します。

頭の中だけで思考プロセスを考えると、「関連性が不明確になり、適切な結論を導けない」「情報と情報のつながりが見えなくなり思考を途中で放棄してしまう」といった現象が起こりがち。マインドマップに可視化することで、これらを防ぐことができます。

結果、アイデアを効果的に発展させることができたり、具体的な問題解決の手法を導き出すことができたり、情報整理のクオリティを高められます。また、複数人でアイデアを出すときにも有効活用できます。

マインドマップの活用シーンは?

マインドマップの活用シーンとしては以下があります。

・自己分析
マインドマップを活用して自己分析を行うことで、自分の思考・言動・行動などを俯瞰(ふかん)的に捉えることができ、主観では気づけなかった自分の特性を導き出せることがあります。

・会議のブレインストーミング
ブレインストーミングとは、複数人でアイデアを出し合い、新たな発想を生む方法です。アイデアのひとつひとつを書きだし、関連するもの同士をまとめ、分類しなおすといった手法によって情報整理をすることで、アイデアを漏れなくまとめることができます。また、ツリー構造を見ることで思考経路をたどることができ、アイデアの根拠を示すときにも役立ちます。

・業務フローの整理・改善
マインドマップのツリー構造を活用して、業務フローを書き出すことで、業務のはじまりから終わりまでの流れを可視化することができます。業務フローのどこで問題が発生しているのか、どこでムダが発生しているのか、といった課題の発見やフローの整理・改善がしやすくなります。

・プレゼンテーション資料
プレゼンテーション資料にマインドマップを活用することで、ストーリーのアウトラインを簡単に作成できます。また、口頭での説明が難しい「アイデア・企画・業務フロー」などの論理構造を可視化することができ、分かりやすく解説することができます。

マインドマップの作り方とツール活用のメリット

マインドマップの作り方とツール活用のメリット

「作り方が難しい」といったイメージがある方もいるかもしれませんが、マインドマップは、以下の方法で意外と簡単に作成できます。

マインドマップの作り方

マインドマップの基本的な作り方について解説します。

・中心テーマを中央に配置し、周囲に主要なトピックを線で分岐させる
用紙やツールの中央に、マインドマップのメインテーマを記載します。テーマが明確になるように、文字を大きくする、イラストや色を使って目立たせたるといった工夫をしましょう。

・各トピックに関連したサブトピックスを追加する
メインテーマから線を引き、テーマに関連するサブトピックやアイデアを枝分かれさせていきます。サブトピックに関連するアイデアをさらに枝分かれさせていき、アイデアが出なくなるまで続けます。このような、メイントピックを中心にアイデアの枝葉を広げることをツリー構造と呼び、これによってアイデアに関連する思考回路を可視化できます。

・手書きでも行えるが、ツールを活用してより簡単に作成できる
マインドマップは手書きでも作成できますが、ツールを活用するのもおすすめです。より手軽にマインドマップを作成できます。

マインドマップを作るときの注意点

マインドマップを作るときの注意点には以下があります。

・テーマを明確に設定する
中心テーマを曖昧にすると、全体の方向性がぼやけてしまいます。メインテーマは、シンプルで分かりやすいものを設定しましょう。

・見やすいように装飾する
複数の色やアイコンを活用して整理することで、情報の関連性が分かりやすいマインドマップを作成できます。単色だと単調で見にくいと感じる場合は、情報を装飾して分かりやすくしてみてください。

・情報の過剰な追加や枝の乱立を避ける
思いついたものをすべて追加していくと、マインドマップの全体像が見えにくくなります。似た情報やアイデアはその都度結合してひとつにまとめるなど、情報の過剰な追加や乱立は避けたほうがよいでしょう。

マインドマップツールを活用するメリット

マインドマップツールを活用するメリットを紹介します。

・手書きに比べて、削除・移動・変更などの編集作業が楽
ツールを活用すると、削除・移動・変更などの編集作業が容易で、より簡単にマインドマップが作成できます。手書きでは上手くできるか分からないと思う方や、手書きが面倒だと思う方は、ツールを活用するといいでしょう。

・画像・アイコン・色などを使って、誰でも簡単に見やすいマインドマップが作れる
マインドマップツールには、画像・アイコン・色などの追加機能があり、装飾が簡単に行えます。手書きでの装飾が面倒だと思う方は、ツールを活用しましょう。

・データを共有できたり、複数人で一緒に編集できたり、コラボレーションがしやすい
マインドマップツールには、データを共有したり、複数人で一緒に編集したりする機能がついています。オンライン上・複数人で作業がしたいときに便利に活用できます。

無料で使える!おすすめのマインドマップツール10選

無料で使える!おすすめのマインドマップツール10選

無料で使えるおすすめのマインドマップツール10選を紹介します。初心者でも簡単に使えるものが多いので、マインドマップの作成を検討している方はぜひチェックしてみてください。

1.MindMup(※英語版のみ)

MindMupはWebブラウザで使用できる、シンプルで使いやすいマインドマップツールです。マインドマップ作成中に気を散らすものを取り除き、アイデアに集中できるように設計されているのが特徴です。無料で無制限に作成でき、好みの形式でGoogleドライブに保存することもできます。無料版の場合は保存期間が6か月に設定されている他、作成したものは一般公開されてしまいます。保存期間を延長したい、非公開で保存したい場合は有料版を検討しましょう。

・公式サイト:https://www.mindmup.com/

2.Lucidchart

Lucidchartは資料作成・情報共有・アイデア・業務フロー可視化などが簡単に作成できるマインドマップツールです。アカウントを作成するだけですぐに利用を開始できます。複数人でのコラボレーションやAI機能などを活用するには有料版が必要ですが、基本的なマインドマップを作成するには無料版で十分でしょう。作成したマインドマップの共有などは無料版でも行えます。

・公式サイト:https://www.lucidchart.com/pages/ja

3.XMind

XMindはデスクトップアプリ・モバイルアプリ・Webブラウザ版の3通りの使い方ができるマインドマップツールです。マインドマップ作成とブレインストーミング機能を備えており、履歴書の作成・学習ノートの作成・アイデアの整理・議事録の作成などなど、あらゆるシーンで思考整理をサポートしてくれるツールです。
無料版と有料版があり、無料版では使える機能が制限されています。必要な機能が使えるかどうかを事前に確認しましょう。

・公式サイト:https://jp.xmind.net/

4.Miro

Miroは8,000 万人以上のユーザーと 25 万社以上の企業が活用するオンラインホワイトボードアプリ。マインドマップツールとしても活用できます。Webサイトにアクセスし、アカウントを作成するだけで、Freeプランが利用可能に。多種多様なテンプレートを活用してマインドマップを作成できる他、複数人でのコラボレーションにも対応しています。Google ドライブやSlackとも連携ができ、作成したマインドマップを共有したり保存したりすることも可能です。また、アイデアを迅速に変換するAI機能の一部も使用できます。

・公式サイト:https://miro.com/ja/

5.Mindmeister

Mindmeisterは多様な機能を搭載したマインドマップツール。作成したマインドマップをさまざまなレイアウトで表示したり、視覚的なマップから過剰書きに切り替えたりすることができます。パソコンからブラウザで手軽に利用できる他、スマホアプリでも使用可能。ファイルを添付したり、Google Workplaceと連携したり、高度な機能を使うには有料版が必要ですが、無料版でも十分に活用できます。

・公式サイト:https://www.mindmeister.com/ja

6.Cacoo(※無料版はトライアルのみ)

Cacooは世界中で300万人が使用する、かんたんに図が描けるオンライン作図ツールです。アカウントを作成するだけで使用できます。システム構成図が簡単に描けるテンプレートやアイコンが豊富に揃っている他、リアルタイム同時編集などのオンラインコラボレーションが可能。これらの機能を活用して、フローチャート・ワイヤーフレーム・AWS構成図・組織図などを、誰でも簡単に作成できます。ただ、無料版はトライアル専用となっており、30日間以降は、月額660円のプロプラン、もしくは1,980円のチームプランへの切り替えが必要になります。

・公式サイト:https://cacoo.com/ja/home

7.FreeMind(※英語版のみ)

FreeMindは年間250万ダウンロードを誇る、完全無料のマインドマップツールです。ソフトウェアをダウンロード、パソコンにインストールすることで使用できます。マインドマップの他、ロジックツリーの作成にも対応しており、簡単な操作と軽快な動作でストレスなく思考を整理できます。日本語対応はしていませんが、ブログなどで使い方がまとまっているので、英語ができない方でも使用できるでしょう。

・公式サイト:https://freemind.sourceforge.io/wiki/index.php/Main_Page

8.Coggle

Coggleは、無制限のファイルアップロード、1,600以上のアイコンなどを活用して、見やすいマインドマップが作成できるツールです。アカウントを作成するだけで簡単に使用可能。無料版にもリアルタイム・コラボレーション機能が搭載されており、複数人の作業にも対応しています。メモの作成・企画や計画の作成・ブレインストーミングなど、さまざまなシーンで活用して、頭の中にあるアイデアを簡単に可視化できます。

・公式サイト:https://coggle.it/

9.EdrawMind(※無料版はトライアルのみ)

EdrawMindは2,500万以上のユーザーと企業が使用する、マインドマップの作成に適したソフトウェアです。公式サイトからダウンロードし、パソコンにインストールすることで使用できます。マインドマップのほか、文書のアウトライン作成やプレゼン資料を自動作成できる機能も搭載されており、書類作成といったシーンでも重宝します。ただ、無料版はトライアル専用となっており、すべての機能を活用するためには有料版への切り替えが必要です。

・公式サイト:https://www.edrawsoft.com/jp/edrawmind/

10.Text2MindMap(※英語版のみ)

Text2MindMapはブラウザ上で使用できる無料のマインドマップツールです。入力欄にテキストを記載し、改行するだけで、自動で情報の構造をマインドマップとして表すことができます。使いやすくシンプルなのが特徴で、「難しいことを考えず、とにかく簡単にマインドマップを作りたい」という方におすすめ。英語版のみですが、使い方の解説ブログなどを確認すれば、問題なく使用できるでしょう。

・公式サイト:https://tobloef.com/text2mindmap/

まとめ

マインドマップは、アイデアや思考などの情報を視覚的に整理する手法のひとつです。自己分析・会議のブレインストーミング・業務フローの整理・改善など、情報整理が必要なあらゆるシーンで活用でき、思考プロセスの可視化に役立てることができます。「手書きは難易度が高い……」「手書きは面倒くさい」と思う方は、今回紹介した内容を参考に、ぜひマインドマップツールを活用してみてください。


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