2022年よりインターネットユーザーの間で話題になっている「Midjourney(ミッドジャーニー)」という人工知能プログラム。 今回はこの「Midjourney」とは何か、使い方や問題点を知ることでなぜ話題になるのか解説します。
ライター:CLIP編集部
Midjourney(ミッドジャーニー) とは?
MidjourneyとはDavid Holz氏が代表を務めるAI研究チームが開発した画像生成AIです。
主な使い方は描いてほしい絵のイメージを単語や文章で入力するだけ。しかし、日本語対応はされていないので、イメージの入力は基本的に英語で行う必要があります。25回までは無料で画像生成が可能ですが、商用利用が許可されているのは月額10ドルからの有料プランのみなのでご注意を。
Midjourneyの使用方法
Midjourneyの始め方
Midjourneyは単体ではなく、グループウェア「Discord」上で動くためDiscordのアカウントが必須です。Discordについて紹介しているこちらの記事もご確認ください。
Discordのアカウントをすでにお持ちの方はMidjourneyのトップページより、右側の「Sign In」を。アカウントをお持ちでない方は左側「Join The Beta」をクリック。
どちらかをクリックすると「あなたに招待が来ています」という画面が表示されるので「招待を受ける」を選択し、必要情報を入力していきましょう。
必要情報入力後、以下の画面が表示されればログイン完了です。
画像の生成方法
Discordにログイン後Midjourneyのサーバー(スペース)で「newbies-〇」をクリックし、NEWCOMER ROOMSに入ります。「newbies-〇」は複数存在しますが機能は同じなのでどこを選んでも問題ありません。
NEWCOMER ROOMSに入室すると、画面下部にメッセージを入力できるので、そこに「/imagine」と打ち込み、SpaceまたはEnter。するとすぐ上に「prompt」と表示されるのでそれをクリックします。
「prompt」の後ろのボックスに作成したい画像のイメージを英語で入力すれば画像の生成が行われます。
完成した絵の精度を高める
生成された画像はその下の7つのアイコンでさらに細かい指示が可能。
「U」や「V」の後に続く1~4の数字は、1なら左上、2なら右上といったように作成された画像を指しています。
- U1~4……指定した番号の絵を高解像度化する
- V1~4……指定した番号の絵と似たデザインのものを新たに4枚作成する
- 更新ボタン……もう一度新しく4枚の絵を作り直す
Midjourneyにまつわるトラブル
自動で画像を生成してくれるので一見便利そうですが、Midjourneyについては賛否両論あります。
「AIによる成果物の権利はだれに属するのか」という議論はさまざまなところで行われています。AIが作成した画像はあくまでもコラージュ作品だという反対意見を持つ人が多くいることなどがその原因です。
2023年1月にはアメリカ在住のライター/デザイナー/プログラマー兼弁護士のMatthew Butterick氏ら数人が代表となり、Midjourneyを含む複数のAIサービスに対して集団訴訟を起こしました。この集団訴訟では画像生成AIの開発およびサービス提供を行う会社などに対し、著作権侵害やデジタルミレニアム著作権法違反を申し立てています。
日本のSNS上でもMidjourney以外にもStable Diffusionやmimicなど画像生成AIに対して反対意見は多く、理由としてはイラストレーターのイラストなど著作権を有する画像を収集・利用して生成される場合があることや、そうして生成された画像が元の絵に大きく似ている場合(著作権侵害と思われる)もあるようです。
新たな技術の実用化と運用のためには、その技術を問題なく使用できる環境の整備が必須です。MidjourneyをはじめとしたAI技術に関しては便利さを期待させる一方で今回取り上げたような問題点を含めクリアすべき課題が多くあります。
まとめ
「Midjourney」は注目のAIサービスですが、課題もまだ多く、しばらくは今後の展開が待たれます。もし「使ってみたい」と思われているならば、個人で試して楽しむだけに留めておくと良いでしょう。
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