オンラインで、ハーフマラソンを走る！　いよいよマラソンもバーチャルな時代へ？

マラソン×オンライン、と聞いてどうやるのか、まずはその方法に疑問を持つだろう。コロナ禍でさまざまなものがオンライン化されてきているけれど、いよいよマラソンまでオンライン化された！？　しかも、これがコロナ禍の中、流行っている！？ということで、今回はそのオンラインマラソンにチャレンジ！　CLIP編集部から日頃から走り慣れている部員から全く走ったことのない部員まで4名で参加してみた。さてさて、オンラインマラソンとは如何なるものか⁉︎

ライター：CLIP編集部

和歌山×ジャズ×マラソン

和歌山ジャズマラソン以前の様子。

今回参加したのは日本初のミュージックマラソンとして、古くから親しまれている和歌山ジャズマラソン。例年11月第2日曜日に和歌山マリーナシティ近くの美しい和歌浦の沿岸をジャズの生演奏を聴きながら走るというなかなか華やかな大会で、和歌山市に訪ねてみたところ日本遺産を巡る風光明媚な海岸沿いを走るコースになっているのだそう。本来ならば記念すべき20回大会だったが、コロナ禍の中、オンライン開催となった。初のオンラインにもかかわらず、申し込み開始早々から上限2000人があっという間に到達する人気ぶり。気になるルールは、TATTAという専用のアプリをダウンロードして、RUNNETにエントリー。あとはアプリを起動し決められた大会期間中に決められた距離（※今回はハーフマラソン）以上の距離をどれだけ走るかを競うというシンプルなルールだ。速さは関係なくあくまで距離を競うというのが、なかなか面白い。アプリには日々、参加者たちの最新順位が表示され、レースを楽しみたい人は、それをみていつ走ろうか、どのくらい走ろうかなどを決めつつ、毎日を過ごしていたのではないだろうか。　大会期間は、2020年11月8日（日）から11月21日（土）の14日間。思い思いの走りを楽しんだ。

それぞれの楽しみ方ができるオンラインマラソン

今回4人で参加してさまざまな楽しみ方にチャレンジ。もちろん2000人の中でどれだけたくさん走れるのかが順位の基準になるわけだが、オンラインマラソンは、それぞれ別々の場所を走るため、各自の楽しみ方が可能。例えば、京都の名所巡りを取り入れてみる。または、大阪の街を散策しながらのマラソン。さらには、毎回のゴールを銭湯に定めて、そこまでを走り切ってみる、など。自分内ルールで楽しむとさらに、オンラインならではの楽しみが増えるのでは⁉︎

TATTAの画面。ランニングスタート時にスタートを押すだけ。終了する際は、スタートボタンの代わりに終了ボタンが現れるので、それを押すだけ。そうするだけで自動的に集計などが行われる。なんともお手軽。

ここで少し、CLIP編集部のオリジナルなオンラインマラソンの楽しみ方をご紹介

１、観光名所を走ってみる

和歌山ジャズマラソンだけれども、自由に自分の好きに走れるのがこの大会のいいところ。というわけで、京都の名所を廻り走ってみた。その感想はというと、「大会期間が長めに設定されていたり走った分の累積で走行距離を貯められたりと自分の都合に合わせて走れるというのもよかったです。遠方のレースだと移動や宿泊のことを考えたりと躊躇することもあったのですが簡単に参加できることで久しぶりに走るきっかけになってよかった」。

京都の紅葉シーズンの観光地もレース会場に！　オンラインだからこその自由ルート。

２、とにかく毎日短い距離を走ってみる

トレーニングなのか大会なのか、というくらい気軽な気持ちで参加できるのも◎。コロナ禍における新しい通勤スタイルとしてのラン。毎日の行き帰りに街散歩を楽しみつつ、タイムと距離を計測する楽しみがあるのもよかった。

大阪の冬の風物詩となった御堂筋のイルミネーションから、大阪城公園周辺など近隣を走る時でも心持ち気分はレース。

３、目的地が楽しみな場所に、あらかじめ決めておく

最近何かと流行っている銭湯。そんな銭湯を目的地にセットして、お風呂の用意を背負って走りに行くのも楽しい。走り終わりにさっぱりできて、走ることとその後も全てが一つのイベント事になっているのも、このオンライン大会だからこそ!?　また、「日頃駅と家の往復でしか街を見ていなかったのが、別の目的地まで少しの距離を走るだけでも、街の見え方が変わることに気づいた」と街の再発見という楽しみも！

走り終わりのお風呂×珈琲牛乳。これも格別。好きに大会を楽しめるという点で、マラソン大会のイメージが大幅に変わる。

記念品とそのほかの大会

気になる大会結果だが、運営本部によると最高距離はなんと456.49km。和歌山城を出発しひたすら東に向かったとするとおおよそだが、箱根の手前くらいまで到達する距離となる。ちなみに、CLIP編集部は、４９２位、１３４０位、１４５９位、１７８６位と微妙な結果。とはいえ、抽選ではあるものの記念品も見逃せない。オンライン和歌山ジャズマラソンの場合は、和歌山の特産品（熊平の梅、和歌浦せんべい、和歌山ジンジャーエール、グリーンソフト飴、みかんゼリー、和歌山ラーメン）の詰め合わせが100名に当たる。これらが当たらずとも完走賞として、ランナー用のマスク、痛みをケアしてくれるシールなどが贈られる。他にも実際走るコースにある名所などを知らせてくれるフィニッシャー用の動画などもあり！　オンラインだからこそ、普段だとスケジュールや費用的にいけないいろいろな大会に参加してみるのも楽しみの一つになるのかも。そして、コロナ収束後の年には、ぜひ実際の大会にもエントリーしてみたい！

ジャズマラソンのフィニッシャーに送られてくる動画。実際のコースを上空から案内してくれる。

オンラインマラソン大会は他にも開催されていますので、皆さんも楽しんでみてはいかがでしょう。

大阪マラソンVIRTUAL
http://www.osaka-marathon.com/2020/event/second_enter/
第12回びわ湖レイクサイドマラソン2021 -ONLINE-
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/bunakasports/sports/314882.html
第41回丹波篠山ABCマラソン・オンライン
https://tambasasayama-abc-marathon.jp
KIX泉州国際マラソン
http://www.senshu-marathon.jp