Windows11を利用し続けていると、動作が遅く感じることがあります。これはバックグラウンドで不要なシステムが働いていたり、容量が圧迫されていたりすることが原因。今回はそんなトラブルを解決するために、Windows11高速化方法を9つ紹介します。
ライター:CLIP編集部
1.ウイルスに感染していないか確認
Windowsの動作が突然遅くなったときは、ウイルス感染が原因かもしれません。ウイルスに感染していないかどうかは以下の手順で確認できます。
「Windowsキー」と「I」を同時に押し、設定の「プライバシーとセキュリティ」から「Windowsセキュリティ」を開く。
その時の画面で「処置は不要です」と表示されていれば問題ありません。
異常が発見された場合は、セキュリティソフトの導入や修理を検討しましょう。
2.Windowsを最新の状態にアップデート
Windowsのアップデートを適宜行っていないと、システムがうまく働かず、動作に影響を及ぼすことがあります。
使用しているWindowsが最新の状態かを確認するには、「設定」を開き「Windows Update」ページに移動。「更新プログラムのチェック」をクリックして利用可能な更新プログラムがあるかどうかを確認します。更新プログラムがある場合は、アップデートを。
3.スタートアップアプリの設定
パソコンの利用中に不要なアプリが動いているとメモリが圧迫され動作が遅くなります。
電源を入れた際の無駄なアプリの立ち上げを止めるには、「設定」「アプリ」「スタートアップ」の順で操作。
次の画面から、必要のないアプリをオフにすれば今後スタートアップ時にそのアプリは立ち上がりません。ただしオフにする時は、そのアプリがパソコンのシステムに影響を与えないものか確認が必要です。
4.バックグラウンドの設定
スタートアップ時以外でもバックグラウンドで起動するアプリは数多く存在します。そのようなアプリを起動させないためには、先ほどと同様に「設定」「アプリ」と操作し、「インストールされているアプリ」をクリック。
バックグラウンドでの起動を許可したくないアプリの「…」をクリックし、「詳細オプション」。
※バックグラウンドで稼働しないアプリには「詳細オプション」が表示されません。
次の画面内「バックグラウンド アプリのアクセス許可」を「オフ」に。
また、この画面内に「アンインストール」のオプションもあるので、不要なアプリは削除しておきましょう。
プライバシー関連のバックグラウンド
ダウンロードしたアプリ以外にもバックグラウンドで稼働する機能が存在します。
Windows11ではデフォルト設定で、パソコンの利用状況をMicrosoftに送信しているので、これをオフにすればメモリに余裕ができ、パソコンの動作が改善される可能性があります。Microsoftへの送信設定は以下の方法で変更できます。
- 「設定」「プライバシーとセキュリティ」「全般」の上位4項目をオフ
- 「設定」「プライバシーとセキュリティ」「診断とフィードバック」の項目をオフ
- 「設定」「プライバシーとセキュリティ」「アクティビティの履歴」をオフ
- 「設定」「プライバシーとセキュリティ」「アプリの診断」をオフ
これらの機能のほとんどは消費者のマーケティング情報の分析に用いられており、オフにしたことがきっかけでパソコンの動作性能が落ちるということはほとんどありません。
ただし、オフにする時はそれがどのような役割を持っているのかをよく確認してから実行しましょう。
5.電力モードの変更
電力モードを変更することでもパソコンのパフォーマンス改善が期待できます。
「設定」「システム」「電源とバッテリー」の順で進み、電源モードを「最適なパフォーマンス」に変更しましょう。
ただしこの設定にすると、パフォーマンスは改善されますが電力消費が増える点には注意が必要です。
電源が近くにない場合など、電力消費を抑えたい時は「トップクラスの電力効率」にしておくと充電が長持ちします。
6.ビジュアルの設定変更
パソコンのビジュアル効果を抑えることもWindowsの処理速度向上に効果的です。
透明効果をオフに
Windows11の場合、特に設定をしていなければスタートメニューやウィンドウが少し透けているはず。この意匠性に関して特にこだわりがなければ、こちらの機能をオフにしましょう。
デスクトップ上で右クリックし、「個人用設定」を選択。「色」にある「透明効果」をオフにすれば完了です。
パフォーマンス効果の変更
ビジュアル効果をオフにし、パフォーマンス優先の設定を行えば操作性が上がります。
他の設定変更時と同様に「設定」を開き、「システム」「バージョン情報」をクリック。
「システムの詳細設定」をクリックし、ポップアップ画面内にあるパフォーマンスの「設定」をクリック。
「パフォーマンスを優先する」を選択すれば設定完了。
この設定をすると文字に滑らかさがなくなるなど、意匠性が大きく低下します。変更前に「適応」をクリックし、どのような変化が生じるのか必ず確認しておきましょう。
7.ストレージセンサーの設定
ストレージセンサーとはゴミ箱内のデータなど、一時保存データを適宜削除してくれる機能です。
「設定」「システム」「ストレージ」と進み、「ストレージセンサー」をクリック。開かれた画面から機能をオンにし、実行するタイミングなどを自由に設定しましょう。
8.デフラグの実行とドライブの最適化
長期間利用しているファイルはその利用過程で細かく断片化されてしまい、断片化されたファイルは通常よりもアクセスに時間がかかります。
そのようなファイルを綺麗に整えることを「デフラグ」と呼び、その実行方法は以下の通り。
Windowアイコンをクリックし、メニューから「すべてのアプリ」を選択。
「Windowsツール」を選択。
「ドライブのデフラグと最適化」をクリックし、ポップアップ画面を表示。最適化したいドライブを選択して「最適化」をクリックすればデフラグが実行できます。
9.Windowsのインストール先をSSDに
対応のハードルは高いですが、HDDよりも処理速度の速いSSDを用意し、そこにWindowsをインストールすれば動作改善が期待できます。
ただしSSDが購入時から搭載されていない場合、SSDを後から換装・追加できるのはデスクトップパソコンだけなのでノートパソコンの場合は別の方法が必要になります。
・関連記事:小さなスティック型SSD「M.2 SSD」とは
まとめ
今回紹介したようにWindows11の高速化方法はたくさん存在しますが、高速化を目的にすべて取り入れてしまうと、扱いづらくなるかもしれません。使いやすさに支障をきたさないよう、自身の利用スタイルに応じた方法を試してみてはいかがでしょう。
動作が遅くなる原因について知りたい方は以下の関連記事をご確認下さい。
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