いくつか種類があるインターネットブラウザですが、シェア率が高いといわれているのが「Microsoft Edge」と「Google Chrome」です。この記事ではこの2つのブラウザの特徴と代表的なメリット・デメリット、そしてそれぞれどんな人におすすめかを紹介します。
ライター:CLIP編集部
Microsoft EdgeとGoogle Chromeの違いは?
Microsoft Edgeとは?
「Microsoft Edge」はマイクロソフト社が提供するインターネットブラウザで、現在はサポートが終了した「Internet Explorer」の後継アプリです。「Edge」はWindows10から標準搭載され、現在ではほとんどのWindowsパソコンで採用されています。「Internet Explorer」に比べて、各段にページの読み込み速度が上がり、ネットサーフィンの快適さが向上。
ブラウザエンジンは、Googleが開発したオープンソースソフトウェア「Chromium」を使用しています。またMicrosoft Edgeの現在国内シェア率は約21%となっています(2024年9月時点)(※)。
※:参考「Statcounter Global Stats Browser Market Share」
ブラウザのシェア数・シェア率については以降もこちらを参照
Google Chromeとは?
「Google Chrome」は、Googleが開発したインターネットブラウザ。「必要最低限の機能」をコンセプトに、初期設定では一切の無駄を排除したUIを採用しており、使用者が自由にカスタマイズできる拡張機能の多さが魅力です。
ブラウザエンジンは、今ではさまざまなブラウザで使用されている「Chromium」の開発元です。そして国内シェア率は約65%(2024年9月時点)で、最も使用されているブラウザといえます。
メリット·デメリットを比較
Microsoft EdgeとGoogle Chromeについて、代表的なメリットとデメリットを比較していきます。
Microsoft Edgeのメリット
Windows OS(Windows10 以上)に標準搭載
Microsoft Edgeは「Windows 10」以降のWindowsOSに標準装備されているため、Windows10以上を使用している方であれば、アプリのダウンロードや追加設定が必要ありません。
サイドバーで、マルチタスクが快適に
Microsoft Edgeの右側に表示可能なサイドバーは、Webサイトの閲覧時に他のアプリを表示して使用できる便利な機能。Officeアプリや電卓などはもちろん、InstagramやFacebookなどの各種SNSも起動できるので、マルチタスクを快適にしてくれるはず。
AIアシスタント(検索)「Copilot 」の利用がスムーズ
マイクロソフトが提供しているAIツール「Microsoft Copilot(旧Bing AI)」。従来の検索サポートはもちろん、対話形式での検索が可能になり、画像生成や動画解析なども行ってくれるようになりました。
Copilotはブラウザ右上に常設されているため、利用したいときスムーズに利用ができます。ただし使用には一日に可能な回数の制限があるので、注意しておきましょう。
分かりやすい操作性でプライバシーを尊重
Microsoft Edgeの設定では、プライバシーを守るため「トラッキングの防止」を、「基本」「バランス」「厳重」の3段階で設定が可能。ユーザーに分かりやすいUIで、簡単に設定できます。
Microsoft Edgeのデメリット
拡張機能が少ない
Microsoft Edgeにも独自の拡張機能のウェブストアがありますが、数はGoogle Chromeに比べるとまだまだ多くはありません。
Edgeを十全に扱うにはMicrosoftアカウントが必要
Microsoft Edgeの利用自体はMicrosoftアカウントがなくても可能ですが、十全に活用するためにはアカウントが必須です。デバイス間のデータ同期や支払い情報など、Microsoftアカウントでプロファイルを登録している場合は、サインインしてからの利用をおすすめします。
Google Chromeのメリット
Googleアカウントと同期して、デバイスに縛られず便利に利用
Google Chromeでは、Googleアカウントにログインすることで履歴やブックマークなどの設定を引き継ぐことができます。そのためログインしていれば、任意のデバイス上のGoogle Chromeで、履歴やブックマークなど同じ情報が表示されます。また、アカウントに紐づくGoogleの各種サービス(Gmail、Googleドライブなど)へもスピーディーにアクセスでき便利です。
拡張機能が豊富
Google Chromeの拡張機能の多さはブラウザでトップレベル。Chromeウェブストアには13万件以上の拡張機能が配信されており、自分に必要な機能をカスタマイズできます。
豊富なGoogleのサービスにスムーズにアクセスできる
Google Chromeでホーム右上にある「Googleアプリ」からGoogleが提供するGmail、Meet、Googleドライブなどのさまざまなサービスに、スムーズにアクセスができ便利です。いずれのサービスもアカウントに紐づいているため、ログイン状態下ではどのデバイスからでも同じ情報が閲覧可能。
AIアシスタント「Gemini」をスムーズに利用できる
Googleの生成AI「Gemini」。チャット形式で対話のようにさまざまなことを聞くことができ、文章や画像の生成に加えて、アイデアの種をもらうこともできます。ホーム右上の「Googleアプリ」に常設されているのでアクセスが手軽。またアプリを開く以外にも、上部アドレスバーに「@gemini」と入れてから聞きたいことを記入しても、Geminiを利用することができます。
自動アップデートでセキュリティ対策
Google Chromeは、自動でアップデートを行います。その頻度も多く、マルウェアや詐欺に対するパッチを定期的に行っています。
Google Chromeのデメリット
利用するにはアプリダウンロードが必要
Google Chromeは、標準ブラウザではないため、WindowsでもMacOSでも必ずアプリのダウンロードが必要です。
メモリ使用量が大きい
Google Chromeはメモリの使用量が大きく、動作が遅くなるといわれています。2020年に行われたアップデートによってメモリ使用量が大幅に改善されていますが、サードパーティ拡張機能が多いため、動作が重く感じる方もいるかもしれません。タブを使いすぎたり、キャッシュを残したりしたままだと、さらにブラウザが重たくなるので注意しましょう。
Microsoft Edge/Google Chrome。それぞれどんな人におすすめ?
Microsoft Edge、Google Chrome、どちらにもメリット・デメリットがあります。それぞれのブラウザがどんな方におすすめなのか紹介します。
Microsoft Edgeは、Office製品を使用するビジネスマンや、インターネット上でマルチタスクをする方におすすめ
WordやExcelなどのOffice製品を使用している場合、Microsoft Edgeとの互換性が高く、サイドバーでのマルチタスクが可能です。そのため、調べ物をしながら内容をまとめたり、資料を見ながら都度ネットで確認したりと、資料の精度を高めることができるでしょう。
同様に、普段ブログ作成・画像作成・ウェブ制作などウェブ上で各種活動をする方にとっても、サイドバーで各種SNS(X・Instagram・Facebookなど)やウェブサイトなどを開いてウェブ検索をしながら快適にマルチタスクできるので、おすすめです。
Google Chromeは、Googleアカウントで端末を管理する人におすすめ
パソコン、スマホなど複数のデバイスでGoogleアカウントを共有している方には、Google Chromeがおすすめです。ブックマークやパスワードマネージャーなど、あらゆる部分でGoogle Chromeがサポートしてくれることでしょう。
まとめ
Microsoft EdgeとGoogle Chrome。2大巨頭でもあるこのインターネットブラウザは、どちらが良くて、どちらが悪い、というものではありません。それぞれ一長一短なので、自分のスタイルに合わせて選びましょう。またどちらのブラウザであっても、快適にネットサーフィンを楽しむのであれば、安定して高速なインターネット環境が重要です。もしブラウザの動作が遅いなど、インターネット環境に不安や不満がある場合は、ネット回線の見直しするのはいかがでしょうか?
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