Windows11のPINとは？パスワードとの違いや設定方法

Windows11から、標準でWindows Helloというサインインシステムが導入されました。Windows Helloには、「顔認識・指紋認証・PIN」の3つがあり、サインイン時の手軽さや安全性が向上しています。Windows11のユーザーの中には「顔認識・指紋認証は分かるけど、PINって何？」と疑問をお持ちの方もいるかもしれません。そこで今回は、Windows HelloのPINの特徴や設定方法などについて詳しく紹介します。

ライター：CLIP編集部

Windows11のPINとは？

まずは、Windows11のPINとは何を指すのか？パスワードとはどのような違いがあるのか？について解説します。

Windows11のPINとは？特徴は？

Windows11のPINとは、「Windows Hello」のオプションのひとつで、4桁以上の数字で構成されたパスコードのことです。4桁以上の数字を入力するだけのため、従来のパスワードよりもサインインがより手軽になりました。（「英字と記号を含める」にチェックを入れると、アルファベットの大文字・小文字や記号も使用できます。）
また、PINの数字はサーバーやネット上ではなく、ローカル（自分が使っている端末）に保存されます。これにより、サーバーからの漏えいリスクがなくなった他、仮に誰かに数字を見られても別端末からアカウントに不正サインインされる心配がありません。

PINとパスワードの違いは？

Windows11のPINとパスワードの一番の違いは、サーバーを経由するかしないかという点です。

一般的なパスワードはサーバーに送信されますが、PINはローカル保存のためサーバーを経由せずにサインインできます。パソコンはほとんどインターネットと接続されていることから、万が一パスワードが漏れた場合、パスワードを知る第三者がインターネットを通じてリモートアクセスし、端末へ侵入する危険性があります。しかし、端末とセットでしか使用できないPINの場合は、このような漏えいによる不正アクセスのリスクを防ぐことができます。
また、パスワードは英数字の大文字・小文字を組み合わせるなど、複雑な数・文字列が求められますが、PINは基本的に4桁以上の数字のため非常に覚えやすく、サインインもより手軽に行えます。

Windows11でPINを設定・変更・削除する方法

ここからは、Windows11でPINを設定・変更・削除する手順をご紹介します。セットアップがまだという方は以下の手順を参考に試してみてください。

PINを設定する

PINを設定する際には以下の手順で行いましょう。

1．スタートボタンから設定を開き、サイドバーのアカウントを選択。「サインインオプション」をクリックします。

2．サインインオプションのPIN（Windows Hello）を開き、「セットアップ」をクリックします。

3．以下のウィンドウが開いたら「次へ」をクリックします。

4．「PINのセットアップ」が開いたら、数字を入力してOKをクリックするとセットアップが完了します。なお、「英字と記号を含める」にチェックを入れると、より複雑なPINを設定できます。

PINを変更する

PINを変更する場合は以下の手順で行いましょう。

1．設定と同じ手順でPIN（Windows Hello）まで進み、「PINの変更」をクリックします。

2．PINの変更のウィンドウが開いたら、変更前のPINと新しいPINを入力します。新しいPINは2度入力しOKをクリックすると変更が完了します。

PINを削除する

PINを削除する場合は、以下の手順で行いましょう。

1．設定と同じ手順でPIN（Windows Hello）を開くところまで進み、「削除」をクリックします。
（※削除ボタンが表示されない場合は、「セキュリティ向上のため、このデバイスではMicrosoftアカウント用にWindows Helloサインインのみを許可する（推奨）」を「オフ」に設定しましょう）

2．「PINを削除しますか？」などの注意事項が表示されます。問題なければ、再度「削除」をクリックしましょう。

3．「最初にアカウントのパスワードを確かめてください」というウィンドウが表示されます。アカウントのパスワードを入力してOKをクリックすると、PINが削除されます。

PINを忘れたらどうする？リセット方法を解説

Windows11では万が一PINを忘れても、顔認識・指紋認証などの方法でもサインインできることがほとんどです。ただ何らかの不具合で顔認識・指紋認証が反応しない場合、PINを忘れてしまうとサインインができなくなります。その場合は、以下の方法でPINをリセットしましょう。

1．サインイン画面のPINの入力窓の下部にある「PINを忘れた場合」をクリックします。

2．Microsoftアカウントのパスワードを入力します。

3．パスワードを入力すると、登録されたメールアドレスにコードが送付されたことが表示されます。別の端末でメールを確認し、コードを入力して確認をクリックします。

4．コードを入力して確認をクリックすると、以下のような注意事項が表示されます。内容を確認し「続行」をクリックします。

5．「続行」をクリックすると、PINをセットアップするウィンドウが表示されます。新しいPINを2度入力して「OK」をクリックするとPINのリセットが完了し、自動的にサインインされます。

まとめ

Windows11のPINとは、サインインシステム「Windows Hallo」のオプションのひとつです。入力が4桁以上の数字のため、覚えやすく入力も手軽。また、パスワードよりも安全性が高く、情報漏えいや不正アクセスのリスクも軽減できます。Windows11のユーザーで、まだPINの設定が済んでいないという方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にセットアップにチャレンジしてみてください。