Windowsに標準搭載されている「ペイント」と聞くと、お絵かきソフト、お手軽な画像編集アプリというイメージを持っている方も少なくないのではないでしょうか? 「ペイント」のWindows11版からAIが搭載されたことで、よりスピーディでハイクオリティなサービスになっています。画像編集の幅も大きく広がりました。
この記事では、従来の「ペイント」からよく使われている便利機能と、Windows11版に加わった新機能を紹介します。
ライター:CLIP編集部
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「ペイント」とは

「ペイント」はWindowsに標準搭載されている無料の画像編集・加工アプリです。画像のトリミングやサイズ変更、色調補正などの基本的な編集ができるほか、鉛筆やブラシなどの機能を使って簡単なイラストを描くことも可能。これまで定期的にアップデートを繰り返し、誰でも使いやすい便利な機能が追加され続けています。
SNSで画像付きの投稿をよくポストする方、お店や地域などの広報物を自作している方などには、おすすめのアプリといえるでしょう。
公式サイト:ペイント
「ペイント」の使い方
「ペイント」の起動
デスクトップ下にあるタスクバーの「スタートメニュー」または「検索バー」から、「ペイント」のアイコンをタップすると起動します。

「ペイント」をよく使う方は、起動した状態で右クリックし、「タスクバーにピン留めする」を選択すると、次回からすぐにアクセスできるので便利です。

「ペイント」で画像編集を開始するには?
画像を編集する場合は、タスクバーの「ファイル」から「キャンバスにインポート」を選択。「ファイルから」または「カメラまたはスキャナーから取り込み」のいずれかを選び、編集したい画像を取り込みます。

従来からの便利機能
Windows11版においても、従来の「ペイント」から引き続き便利な機能が使用できます。ここでは、SNS投稿や広報物作成などで使える画像編集の基本的な便利機能を紹介します。
便利機能①:トリミング
画像のサイズバランスを図りたい時や、広告物や個人情報など肖像権・著作権の侵害を避けたい時におすすめの機能です。

画像を取り込んだら(上図)、ツールバーの「選択した部分」を選び、トリミングしたい選択範囲をドラッグ(下図)。

ツールバーの「トリミング」をクリックすると選択範囲外が削除されます。

便利機能②:文字入力
画像に見出しやキャッチコピー、飾り文字などを載せたい時におすすめの機能です。

画像を取り込んだら(上図)、ツールバーの「テキスト」を選択し、テキストボックスを作成
(下図)。

文字を入力し、ドロップダウンメニューから使いたいフォントの種類・サイズ・スタイル・色などを選択します。

Windows11の新機能
Windows11版より「ペイント」には生成AIによる機能が新たに搭載されました。一方、Windows10版で使用できていた「ペイント3D」が2024年8月に非推奨となり、3D画像から2D画像の編集に特化しています。
新機能①:Copilot
2025年1月のアップデートで、「ペイント」のツールバーに「Copilot」が追加。ボタンをクリックするだけで、より手軽に画像生成AI機能へアクセスできるようになりました。
※Copilotは、Microsoft 365 PersonalまたはFamilyのサブスクリプションを持つユーザーのみが使用可能です。
Image Creator
テキストボックスにプロンプト(指示文)を入力すると、AIが画像を生成してくれる機能です。
ツールバーの「Copilot」から「Image Creator」を選択。

右端のテキストボックスに、例えば「森の中を歩く猫」「木の葉で作った家」といったプロンプトを入力します。

すると、AIが以下の3つの画像を生成します。



生成消去
画像から指定した被写体を削除するだけでなく、空いたスペースを違和感なく埋めてくれる機能です。
ペイントに画像を取り込みます。

左端のバーで消しゴムの大きさを調整します。

消しゴムの大きさを調整し、消去範囲をドラッグします。ドラッグした範囲は斜線で表示されます。

ドラッグした範囲が問題ない場合は、「消去する領域の上に描画する」の右側にある「適用」をクリック。範囲を調整したい場合は、「消去する領域の上に描画する」の左側にある「+」「-」で調整します。
「適用」をクリックすると、ドラッグした範囲がAIによって生成消去されます。

しばらくすると、下のように範囲指定した人物が消去されます。

背景の透明化
「背景の削除」をクリックするだけで画像の被写体を判別し、それ以外の部分を透明化してくれる機能です。
背景だけを透明化させたい画像を取り込みます。

ツールバーの「Copilot」から「背景の削除」をクリックするだけで(上図)、背景だけがきれいに透明化されます(下図)。

新機能②:レイヤー
レイヤー(層)を使うことで他の画像や図形などを重ねて合成写真を作成できる機能です。

ツールバーの「レイヤー」をクリックします。

背景を透明化した画像をベースに、レイヤーとして青空のイラスト画像を組み合わせれば、簡単に合成することができます。

また、右端にあるレイヤーパネル下の「背景」をクリックすると、背景色も選べます。


まとめ
手軽で便利な画像編集アプリから、よりハイレベルな処理が可能になったWindows11の「ペイント」。簡単な操作はそのままなので、初心者の方でも気後れする必要はありません。まずは実際に試してみて、そのクオリティの高さと使い勝手の良さを確かめてみてください。
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