ホームネットワークとは？　便利な使い方・設定方法を解説

ホームネットワークとは、パソコン・スマホ・IoT家電などご自宅にあるデジタル機器同士をネットワーク経由でつなぐこと。家庭内でデータを共有できるようになるなどメリットがたくさんあります。
この記事では、ホームネットワークとは何かを詳しく紹介しながら、具体的にできることや設定方法を解説します。

ライター：CLIP編集部

ホームネットワークとは？

ホームネットワークとは、自宅にあるさまざまな電子機器をつなげる家庭用ネットワークのこと。具体的にはパソコン・スマホ・プリンタや、テレビ・レコーダーといったIoT家電などのデバイスをルーターを介してつなぎます。複数のデバイスで同じデータを共有できるなど、家庭内でのデータ共有に役立つシステムです。

ホームネットワークの設定方法

ホームネットワークを設定するのにはルーターが必要です。
ルーターにはLANケーブルでつなぐ有線タイプと、ワイヤレスの無線タイプ（Wi-Fi）、持ち運びができるモバイルルーターがあります。デバイスの中にはゲーム機などLANケーブルの差し込み口がない機器もあります。その場合は無線タイプのルーターを使用します。

ルーターと機器をつなぐ設定を行う

ホームネットワークを設定する方法は、有線と無線でそれぞれ違います。
有線の場合はデバイスとルーターをLANケーブルで直接つなぎましょう。
無線の場合はデバイスを設定するためにネットワークのSSID（そのWi-Fiの名称）とパスワードが必要です。SSIDとパスワードはルーターの側面などに記載されています。

ホームネットワークにつなげられる機器の例

ホームネットワークにつなげられる機器はどのようなものでしょうか。

1. パソコン・スマホ・タブレットなどの端末
2. プリンタなどのパソコン周辺機器
3. テレビ・カメラ・オーディオプレイヤーなどのオーディオ・ビジュアル機器
4. 冷蔵庫・洗濯機などのIoT家電
5. 監視カメラ・ドアホン・介護用センサーなどのセキュリティー・住宅関連機器

ホームネットワークでできること

ご自宅の機器をホームネットワークでつなげると、どのようなことが便利になるのでしょうか。具体例を紹介します。

1．データの共有が可能

ホームネットワークでつながったデバイス同士は、離れていてもデータの共有が可能です。
複数のパソコン間で、ローカルに保存したファイルやNASなどの外部機器に保存されているファイルも共有できます。パソコン同士だけではなく、レコーダーに録画したテレビ番組をパソコンで楽しむことも。カメラで撮影した写真をテレビやパソコンの大きな画面で観れます。

2．複数端末から1台のプリンタを利用できる

ホームネットワークには、複数のデバイスをつなげられます。1台のプリンタに対してパソコンだけではなく、スマホやタブレットなどを複数接続することも可能です。

3．配信サービスを複数のデバイスで視聴

ホームネットワークを通じてさまざまな配信サービスを複数のデバイスで利用することができます。Netflixなどの映像配信サービスやApple musicなどの音楽配信サービスを家の中で場所を問わず楽しむことができます。

4．家族の見守りやホームセキュリティーをサポート

ホームネットワークでは、家族の見守りやホームセキュリティーをサポートします。
自宅に設置したネットワークカメラや監視カメラの映像をパソコンやスマホに送信すれば、高齢者の介護や子供・ペットの見守り、防犯の強化にも活用できます。

ホームネットワーク活用の1つとして、Wi-Fiを使った見守りシステム「Wi-Fiセンシング」の開発も注目を集めています。Wi-Fiセンシングとは、Wi-Fi電波を使って人の行動や空間の状況を認識する技術のこと。Wi-Fiの散らばり具合を学習し、AIが人を検知する仕組みです。赤外線を使った人感センサーと似ていますが、カメラやセンサーと違って死角が発生しないことが特徴です。Wi-Fiセンシングは、すでにある自宅のWi-Fiを利用して実現可能なため、比較的低コストで始められます。また、Wi-Fiの解析だけで動きを感知できるので、カメラのようにプライバシーを侵害することもありません。

まとめ

ホームネットワークを構築し、家の中にあるさまざまな機器をつなげることで、お持ちのデバイスをさらに便利に利用することができます。今後もインターネットにつながることを利用して、さまざまなサービスが附帯したIoT家電が普及して行くでしょう。