近年多くのコールセンターで自動会話プログラムが導入されるなど、AIチャットボットの進化には目を見張るものがあります。その最新版ともいわれる「ChatGPT」をご存知でしょうか?
今回はその概要と使い方、また使用例も一部紹介します。
ライター:CLIP編集部
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、投資家サム・アルトマン氏とイーロン・マスク氏によって設立されたアメリカの非営利組織「Open AI」が作った自動会話プログラム(チャットボット)。2022年11月30日から一般公開され、2023年2月にアメリカでサブスクリプション版のリリースが発表。ただし現在は無料でも利用できます。文書作成のAIプログラムであるGPT(Generative Pre-Trained Transformer)の最新版で、人間の会話形式をまねて幅広い質問に答えられるようになっています。
イーロン・マスク氏が開発に関わっていることもありその話題は大きく、「公開から1週間で100万人以上のユーザーがChatGPTとの会話を試みた」とサム・アルトマン氏がツイートしています。
また、2023年1月23日にはChatGPTの開発元である「Open AI」にMicrosoftが数十億ドルの巨額融資を発表。今後の展開に注目が集まっています。
「ChatGPT」が今後期待されている役割
Googleなど検索エンジンの代替としての利用
このままChatGPTが進化し続ければ、より高性能な検索エンジンとしての利用が可能になるのではないかといわれています。現在の検索エンジンではキーワードを入力後、キーワードに該当したサイトから入力者が適当な情報を探していますが、ChatGPTを検索エンジンとして利用できれば、複数のサイト情報を組み合わせた1つの回答を得ることができます。
自動カスタマーサービスの洗練
自動カスタマーサービスにChatGPTを用いれば、現在の型にはめた回答ではなく、人間の担当者と話しているような柔軟な対応を受けることが可能になります。
ブログ投稿や企業の広報コンテンツの作成
今後は課題や訴求内容をChatGPTに伝え、ブログの投稿文や広報コンテンツの作成を依頼することで、要望に応じたものが作成される可能性も。
Webサイトやアプリの作成
現在ChatGPTにコード作成を依頼すると簡単な物であればすぐに仕上げてくれます(人間によるチェックは必要)。この技術がさらに磨かれれば、Webサイトやアプリの作成も夢ではありません。
ChatGPTに関する懸念
ChatGPTは非常に便利ですが、現状いくつかの課題も見つかっています。
不正確な答えが返ってくる場合がある
ChatGPTはネット上にある無数の情報をもとに私たちに返答をします。そのため、例えば「○○株式会社の概要を教えて」とメッセージを送信すると、同じ名前の別会社についての回答がなされることもあります。そのためChatGPTからの返答を全てうのみにしないよう心がけましょう。
社会的偏見を持った回答が返ってくる場合がある
ネット上には少なからず偏見を持った内容の書き込みが存在するので、ChatGPTが回答に使用したソース元などによっては人種、性別、文化などに関する偏見をもった回答が行われる危険性があります。
過去にはMicrosoftのAIボット「Tay」が、一部のユーザーに差別的な言葉を教え込まれ、2016年に停止した事例もあります。
詐欺に加担するリスクがある
ChatGPTではプログラムの作成が可能。悪意のある利用者によってマルウェアの作成が行われてしまうかもしれません。
ChatGPTを実際に使う。登録・使用方法は?
使い方と一部使用例を紹介します。
初期設定方法の紹介
まずはChatGPTのトップページから「TRY CHATGPT」をクリック。
「Sign up」を選択。
ログイン方法を選択し「Continue」をクリック。
名前を入力し「Continue」。
携帯の電話番号を入力します。
先ほど入力した電話番号にショートメッセージで認証コードが届くので、それを入力。
ChatGPTについての説明がいくつか表示されるので、よく確認してから「Next」をクリックして進みます。英文なので翻訳機能などを駆使して読みましょう。
以下のような画面が表示されれば完了です。
画面下部のメッセージボックスから質問などを入力しましょう。
「ChatGPT」を実際に使ってみた
上記のように、ChatGPTに「会社の会議でChatGPTを紹介しようと思います。どのようにすれば効果的でしょうか」と質問をしてみました。
すると発表の構成をまとめてくれただけでなく、分かりやすい発表をするためのアドバイスもしてくれました。
明確な行動指針があり助言をもらう程度であれば、現状でも十分に活用できそうです。
次は1週間の献立を考えてもらえるか試しました。結果は以下の通りです。
独特な料理がいくつか見受けられますが、栄養バランスは整っていそうです。
そして最後に失敗例も。ChatGPTに計算を依頼すると以下のような結果が返ってきました。
同じ計算を依頼しても異なる回答が出され、正解にたどり着くことはありませんでした。2桁と2桁の計算までは成功しましたが、どうやら計算は苦手なようです。
まとめ
紹介したようにChatGPTは2023年2月の時点では無料で利用可能ですが、今後は有料化が検討されています。興味を持たれた方はこの記事を参考に登録を行い、一度試してみてはいかがでしょう。
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