パソコンが重いときはメモリ不足が原因?原因と6つの解消法

パソコンでアプリを立ち上げた時に動きが遅くなったり、フリーズしてしまったりした経験はありませんか。
その原因はPCのメモリ不足かもしれません。

今回はパソコンの動きの速度に関わることが多い「メモリ」について、詳しく解説していきたいと思います。
メモリ不足を解消する方法もご紹介しますので、パソコンの動きが遅くて困っている人は必見です!

ライター:CLIP編集部

パソコンのメモリとは? データを処理する「作業机」的な役割

パソコンのメモリとは? データを処理する「作業机」的な役割

パソコンのメモリは、データの処理を行うための作業机的な役割を担っています。机が広いと作業が捗りますが、反対に狭いと作業効率が落ちてしまいます。
PCでも同じように多くのアプリケーションを同時に開いたりすると、作業机(メモリ)を圧迫していき、動きが遅くなってくなるのです。

メモリが不足すると、パソコンがフリーズすることも!

メモリが少ない状態でパソコンを使い続けていると、パソコンの動きが遅くなったり、最悪の場合フリーズしてしまい、データがクラッシュしてしまう可能性があります。

これは作業中のアプリケーションの処理が、パソコン全体の動きに干渉してしまうことで発生します。

こんなことにならないためにも、作業机=メモリを整理して広く保たなければなりません。

メモリの使用状況は「タスクマネージャー」でチェック

では実際に今使っているメモリがどれくらいなのか確認していきましょう。

メモリの使用状況は「タスクマネージャー」でチェック

メモリの使用状況は「タスクマネージャー」で確認することができます。ショートカットキーCtrlキー+Shiftキー+Escキーで起動しましょう。もしくはCtrlキー+Altキー+Deleteキーで「タスクマネージャー」を選択します。タスクマネージャーを起動できたら「パフォーマンス」のタグをクリックして、「メモリ」の欄をチェック。
この欄の使用状況が100%に近い、もしくはウインドウの下にある「利用可能」の数値が0に近いとメモリが不足している状態です。

パソコンのメモリ不足を引き起こす4つの原因

それでは、メモリ不足を引き起こす代表的な4つの原因を見ていきましょう。

1.パソコンのスペック不足

パソコンが元から持っているメモリが少ない場合があります。メモリ容量が少ないのに、大量のメモリを使用する動画の再生やオンラインゲームなどをしてしまうと、すぐにメモリが不足してしまいます。

お使いのパソコンのメモリ容量を調べるには、前述のタスクマネージャーで確認するほか、Windowsキー+Iキーで設定を開き「プライバシー」内の「バージョン情報」タグで、「実装RAM」の欄をチェックしましょう。

2.記憶容量(HDD/SSD)の不足

メモリと記憶媒体であるハードディスク(HDD、Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)は別の部品ですが、これらの容量もメモリとパソコンの動きの遅さに関係します。HDDやSSDが満杯の状態だと、1つの動作に対する処理容量も増えてしまいます。

3.アプリケーションの複数起動

アプリケーションの複数起動

メモリ不足のよくある原因は、アプリケーションの開きすぎ。起動すればその分、作業机の上に物を置いている(メモリを使用している)ことになります。
特に重たいデータを開いている場合は通常よりメモリを使用するため、注意が必要です。

4.周辺機器の複数接続

マウス・キーボード・USBメモリ・プリンタなど、パソコンに周辺機器を複数接続しているだけでもメモリは使用されています。
もし外付けHDDや外部ディスプレイなど、多くの周辺機器を繋げている場合は注意をしましょう。

パソコンのメモリ不足を解消する6つの方法

1.不要なアプリケーションを閉じる

アプリケーションを閉じるイメージ画像

メモリ不足を解消するために一番手軽にできるのが、不要なアプリケーションを閉じることです。パソコンを長時間使用していると何かとウインドウを開いてしまいがち。用事が終わったらアプリケーションを停止するだけでメモリの使用量を抑えることができます。

またインターネットブラウザでは、複数のタブを開いているとメモリを多く使ってしまうので、アプリケーションと同じくタブやウインドウも消しましょう。

関連記事:Windowsパソコンのロック、プロパティを開く、アプリ終了のショートカット

2.不要なファイルやアプリケーションをアンインストール

使用しなくなったファイルやアプリケーションをアンインストールしてHDDやSSDの負担を減らすことは、メモリ不足の解消に繋がります。
Cドライブやその他のドライブ、デスクトップなどに保存しているデータを確認して、不要なファイルやフォルダは削除しましょう。

「今は要らないけれど、保管しておきたい」場合は、外付けのハードディスクなどを活用してバックアップを取り、パソコン内にはなるべく保存しないようにしておきましょう。
不要なファイルの削除やアプリケーションのアンインストールを行う手順は、以下をご参照ください。(実際の手順はOSのバージョンにより異なる場合があります)

【Windows 11の場合】

▼不要なファイルを削除する方法
Windows 11にはディスククリーンアップ機能が搭載されており、以下の手順で不要なファイルを一括削除することが可能です。

1.タスクバーから「エクスプローラー」を選択する

2.「PC」をクリックし、ディスククリーンアップを実行するドライブを選択する

3.メニューバー右側の「…」をクリックし、「クリーンアップ」を選択する

クリーンアップ

4.「削除するファイル」から、削除するファイルにチェックを入れる

5.「OK」をクリックする

6.「これらのファイルを完全に削除しますか?」と表示されたら、「ファイルの削除」を選択する

▼不要なアプリをアンインストールする方法

1.スタートメニューを開き、「設定」を選択する

2.「アプリ」をクリックし、「インストールされているアプリ」を選択する

3.不要なアプリを選び、右端にある「…」をクリックし「アンインストール」を選択する

アンインストール

【Macの場合】

▼不要なファイルを削除する方法

1.不要なファイルを「ゴミ箱」にドラッグする

2.「ゴミ箱」をクリックする

3.「ゴミ箱」を空にする

▼不要なアプリをアンインストールする方法
※App Storeからダウンロードしたアプリの場合

1.Dock から選択するか、「アプリケーション」フォルダから開くかのいずれかの方法で「Launchpad」を開く

2.不要なアプリを長押しし、バツマークが出るまで待つ

3.バツマークをクリックする

3.バックグラウンドで動作するソフトを停止

パソコンは作業をサポートできるように、バックグラウンドでいくつかのアプリケーションを起動しています。しかしこれによってメモリ不足が発生している可能性もあるので、必要のないアプリケーションは停止しましょう。

不要なアプリケーションを停止する手順は、以下をご参照ください。

【Windows 11の場合】

1.スタートメニューを開き、「設定」を選択する

2.「アプリ」をクリックし、「インストールされているアプリ」を選択する

3.アプリの一覧で各アプリの右端にある「…」をクリックし、「詳細オプション」が表示されるかを確認する。詳細オプションが表示されれば、そのアプリはバックグラウンドで動作している可能性がある

詳細オプション

4.「詳細オプション」をクリックし、「バックグラウンド アプリアクセス許可」のボックスから、「常にオフ」を選択する

バックグランドアプリのアクセス許可

【Macの場合】

1.「システム設定」を開く

2.「一般」→「ログイン項目」の順に選択する

3.「バックグラウンドでの実行を許可」を確認する

4.不要なアプリを選び、バックグラウンドでの実行をオフにする

4.「デフラグ」を実行して、パソコン内を整理

パソコンを使い続けると、ハードディスクにファイルを構成するデータが散らばってしまいます。そのままにしておくと、ファイルを起動するのに普通以上のメモリを使用してしまうのですが、これを整理するのが「デフラグ」という機能です。

デフラグを実行すれば、ハードディスクの容量を軽くし、メモリの使用量を抑えることができます。
デフラグの実行手順は、以下をご参照ください。

【Windows 11の場合】

1.タスクバーから「エクスプローラー」をクリックする

2.「PC」をクリックする

3.「ローカルディスク(C:)」を右クリックし、「プロパティ」を選択する

4.「ツール」のタブを選択する

5.「最適化」をクリックする

デフラグ

6.「ドライブの最適化」が表示されるので、デフラグを実行するドライブをクリックする

7.「最適化」をクリックする

8.デフラグが完了するまでしばらく待つ

ドライブの最適化

最近のパソコンは高速稼働をさせるため、ハードディスクではなくSSDを使っている場合があります。「ドライブのデフラグと最適化」のウインドウで、メディアの種類が「ソリッドステートドライブ」と記載されている場合は、ウインドウを閉じましょう。

【Macの場合】

Macには自動デフラグ機能が常時起動しているため、デフラグは自動的に行われます。

5.メモリの増設

パソコンのスペックが足りない場合は、メモリを増やすのも手段の1つです。
パソコンには後から追加できるように、メモリを挿すスロットが備わっていることがあります。必要な容量のメモリを購入して、挿しこみましょう。
どこに挿したらいいのか分からない場合は、パソコンの修理などを行っている業者に頼むのも1つです。

6.高スペックのパソコンに買い替える

最終手段として、パソコンを買い替えるのも1つ。古いパソコンだとメモリ容量が少なく、CPUの動きが遅いことが多く、普通に作業をしていてもメモリを大量に使用している可能性があります。

買い替えるパソコンのメモリの目安は、調べものや資料作成などを行うだけであれば4GBのものを、動画編集など大容量のデータを使って作業をする場合は8BGを、オンラインゲームを楽しみたい場合は16GB~のメモリ容量のパソコンの購入を検討されるといいでしょう。

まとめ

パソコン内部に置ける作業机の役割を果たすメモリ。作業スペースを確保することでストレスフリーに作業が行えます。そのために必要な対処法と不足する原因をご紹介いたしました。
メモリ不足はパソコンを長く使っていると発生しやすくなります。
その時にしっかりと対処して快適に効率的な作業をしていきましょう。


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