PS(PlayStation)5でゲームをプレイしているうちにラグ(遅延)が発生したり、ゲームのダウンロードに時間がかかったりした経験はありませんか? PS5を快適にプレイするには、安定した通信環境が重要です。この記事では、PS5の各ゲームジャンルで必要な通信速度の目安や、通信速度を改善するために必要な解決法を紹介します。
ライター: CLIP編集部
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PS5の快適なプレイに必要な通信速度の目安は?

PS5で快適にゲームをプレイするため最低限必要な通信速度の目安は以下の通りです。
- 下り:20~30Mbps
- 上り:5~10Mbps
「Mbps(メガ・ビー・ピー・エス)」は1秒あたりに通信されるデータ量(bit per second)の100万倍のこと。
「下り」はサーバーからデータをダウンロードする際のスピード、「上り」は逆にPS5からサーバーにデータをアップロードする際のスピードを示します。
一般的に1Gbpsの下り速度をうたう光回線の場合、100~700Mbps程度の速度が出ることがあり、100Mbpsもあれば安定したPS5でのゲームプレイが可能になるでしょう。
※回線の契約内容、物件の環境や機器の種類等によって異なるためあくまで上記数値は参考程度と考えてください。
ping値とは?ゲームをする場合の目安
オンラインゲームでは「ping値」が重要です。
「ping(ピング)」は「Packet Internet Groper」と呼ばれるコマンドの略称で、ネットワーク上で特定の機器との通信がスムーズに行われているか確認するために使用されています。ping値とは、pingコマンドが実行された際のゲーム機やデバイスとサーバー側の応答にかかる時間を示します。
ping値は「ms(ミリセカンド、1,000分の1秒)」で表され、数値が低ければ低いほどラグが少なくなります。目安として、ping値が10~30msであれば比較的快適にPS5のゲームがプレイできるでしょう。
ゲームの種類ごとの通信速度目安

ゲームの種類ごとに、適した通信速度の目安は異なります。
FPSなど反射的に対応する必要があるゲームはなるべく通信速度が速く、ping値は低いのが望ましいでしょう。通信速度が遅いと、読み込みに時間がかかったり、画面がカクついてしまったりして、対戦で負けたりゲームオーバーになったりしかねません。
格闘ゲームの場合はP2P(ピア・トゥー・ピア)といってプレイヤー同士のデバイス間で通信する方式が多く、その場合通信回線の品質が高い方に合わされてしまいます。
安定した通信速度とラグの少なさが、PS5の快適なプレイには大事になります。
ゲームの種類 | 下り速度の目安 | ping値の目安 |
FPS (『Call of Duty』『Apex Legends』『レインボーシックス シージ』など) | 70Mbps | 10~15ms以下 |
格闘ゲーム (『ストリートファイター6』『鉄拳8』『THE KING OF FIGHTERS XV』など) | 50Mbps | 15~30ms以下 |
MMORPG·アクションゲーム(『ファイナルファンタジーXIV』『Destiny 2』『モンスターハンター ワイルズ』など) | 30Mbps | 30ms以下 |
通信速度やping値を測定するには
PS5には「インターネット接続を診断する」というメニューがあります。
PS5の設定(歯車アイコン)から「ネットワーク」を選び、「接続状況」にある「インターネット接続を診断する」を選択することで、PlayStation Networkのサーバーとの通信結果を診断できます。
PS5のインターネットブラウザ機能を利用して「Fast.com」「Googleインターネット速度テスト」「Speedtest by Ookla」などにアクセスすることでも通信速度の診断が可能です。ただしブラウザからの測定は接続している回線の速度が主で、PlayStation Network経由で発生している遅延は確認できません。
ping値を測定する場合は上記のテストサイトか、パソコンのコマンドプロンプトを利用して測定することができます。くわしくは以下の記事を参照してみてください。
PS5の通信速度低下の原因と解決法
PS5でゲームをプレイしていてラグが気になる、通信速度が遅い場合は以下のような方法を試してみましょう。
PlayStation Network/回線の不具合を確認する
ゲームの読み込みや動作があまりに遅い、進行しないときはPlayStation Networkや回線自体で障害や不具合が発生していることがあります。この場合は基本的に待つしかありませんが、PlayStation Network上や回線の公式サイトで障害情報が発表されていないかチェックしてみましょう。
PS5・ONU・ルーターの再起動

PS5自体やONU(光回線終端装置)、ルーターなど通信機器の問題で思うような通信が行えていない可能性があります。
その場合は以下の手順でそれぞれの再起動を試しましょう。
- PS5→ルーター→ONUの順番で電源を切る
- コンセントを抜いて30秒ほど待つ
- ONU→ルーター→PS5の順番でコンセントを入れ、電源を入れる
- 5分ほど待って通信の様子を見る
・関連記事:PS4(PS5)がサーバーに接続できない! 理由と対処法を紹介
・参考記事:eoコラム-ルーターを再起動する方法は?再起動の効果や注意点も解説
プレイする時間帯を変える
プレイする時間帯を変えることでもPS5の通信速度向上が期待できます。一般的に夜になるほどインターネットを利用する人が増えるため、通信が混雑して通信速度が下がりがちになります。
特にマンション共用型の回線を利用している場合は顕著です。
もしプレイする時間帯を変えられるなら、夜間のピークになる時間帯を避けて、プレイを試してみてください。
同時接続台数を減らす
有線でも無線でも同時にルーター、ネットワークに接続するデバイスの数が多いと通信速度が下がる傾向があります。
PS5でゲームをプレイしていてラグが気になる場合、他に同じネットワーク(帯域幅)に接続しているパソコンやスマホの接続を解除することで通信速度が上がることがあるので試してみてください。
通信帯域を5GHz帯に変える
PS5をWi-Fiに接続していて通信速度が気になる場合、2.4GHzの帯域幅から5GHzに変更すると改善されることがあります。2.4GHzは遠くに届きやすい周波数帯ですが、電子レンジ等、他の電子機器の影響を受けやすいためです。5GHzは電波干渉を受けづらく速い通信速度も期待できますが、ルーターからの距離が離れると接続しづらくなります。
有線で接続する/LANケーブルを変える

有線LANでルーターとPS5を接続している場合、LANケーブルを変えると通信速度が速くなることがあります。また、もしWi-Fiで接続している場合は有線接続に変えることで特に格闘ゲームやFPSなどではラグの改善が見られるでしょう。
LANケーブルには「カテゴリー」という規格があり、対応する帯域幅が違います。回線速度が10Gbpsあっても、LANケーブルが対応していないと満足な通信速度が得られません。
LANケーブルのカテゴリーは数字が高くなればなるほど対応する通信の帯域幅が上がります。
目安としてCAT.5e以上のLANケーブルだとラグの少ないゲームプレイができるでしょう。
ケーブルに数字が書いていて、それでどのカテゴリーか確認できることもあります。くわしくは下記の記事も参照してみてください。
ルーターを変える
無線で通信している場合、Wi-Fiルーターを新しく上位の製品に変更することで通信速度が速くなります。正確にはWi-Fi5という規格にまで対応したルーターを使用している場合、Wi-Fi6対応のルーターに買い換えれば通信速度の向上が見込めます。ただし契約している回線のプランや設定にもよるため、一度回線の契約内容をチェックしてみるのをおすすめします。
まとめ
PS5でラグが生まれたり、スピードテストを行った際に上り(アップロード)だけ遅い場合は、上り速度だけ遅い固定回線の契約になっている可能性があります。
その場合は、回線契約を見直すことで改善が見られるでしょう。「eo光」の場合、通信速度は上り下りとも1Gbps~10Gbpsに対応しています。
今までに挙げた対策を試してもPS5の通信速度が改善されない場合、回線契約の見直しを検討してみても良いかもしれません。
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