プログラミングを学びたい！事前準備とおすすめツール3選

現在日本では政府主導のもと、「学び直し」「リカレント教育」といったキーワードを旗印に仕事に必要な知識やスキルを学ぶことが推奨されています。なかでも今回は、人気の高い「プログラミング」のおすすめ学習方法を紹介します。

ライター：CLIP編集部

プログラミングを含めた「学び直し」を政府も推奨

学校教育から一度離れたあともそれぞれのタイミングで、仕事で求められる知識やスキルを身につけていくことを「学び直し」や「リカレント教育」といいます。
これらは「生涯学習」と似ていますが、学ぶ内容や目的によって以下のように使い分けられます。

• 学び直し：キャリアアップを目的に、仕事で使う知識やスキルなどを学ぶこと
• 生涯学習：趣味なども含め、暮らしの中の生きがいとして学び続けること

学び直しの背景

現在日本では厚生労働省が経済産業省や文部科学省などと連携して、学び直しのきっかけとなるキャリア相談や、学び直しにかかる費用の支援を行っています。他にも文部科学省が社会人の学びに関する情報を幅広くまとめているポータルサイト「マナパス」を運用するなど、政府が学び直しを積極的に推奨しています。

このような背景には今がAIの登場をはじめとした時代の転換期にあることや、日本経済の低迷や成果主義の台頭などを原因とした終身雇用制度の崩壊があげられます。現状の知識やスキルだけではこのような時代に置いて行かれてしまう危険性があるため、学び直しが推奨されているのです。

プログラミングを学ぶ前に

初心者がプログラミングを学ぶ場合は事前に以下の2点を明確にするのがおすすめです。

1．学ぶ目的を明確に

現在の仕事で活かすために学ぶのか、転職のために学ぶのか、趣味のために学ぶのかによって、目指す習熟度が異なります。まずは学習スケジュールを立てるために目的から目標を明確にし、一般的に必要とされる学習時間を把握しましょう。

2．何を作りたいのか明確にする

プログラミングを専門とする職業は「ゲームプログラマー」や「AIプログラマー」、「システムエンジニア」などさまざま。プログラマーと一括りにできない大きな理由が200種類以上あるともいわれているプログラミング言語の数です。

自分に必要なプログラミング言語を正しく判断するために、事前に何を作りたいのか可能な限り具体的に把握しておきましょう。
例えばWebサイトを作りたいのであれば「HTML」や「CSS」「JavaScript」などがおすすめです。

学習環境を整える

プログラミングを自宅で学ぶためには環境を整える必要があります。

パソコンを用意する

プログラミング学習にはパソコンが欠かせません。スペックが低すぎると動作が遅かったり必要なデータが開けなかったりするかもしれないので、作業内容に適したスペックのパソコンを用意しましょう。

ネット環境を整える

ハイスペックなパソコンを用意しても、インターネット環境が悪ければ意味がありません。現在のインターネット環境に不満のある方は、一度回線速度のテストをしてみましょう。数値が低い場合はルーターの設置場所の変更や接続方法の見直しを。
それでも解決しなければ、契約回線の見直しが必要かもしれません。

おすすめの学習ツール3選

HTML/CSS、Javascript、Python、Ruby、SQL、GOなどのプログラム言語を初級から上級まで幅広く学べる3つの学習ツールを紹介します。

1．Udemy

Udemyはプログラミングを含めた21万以上のコースを有する、世界最大級の総合オンライン学習プラットフォームです。学習用コンテンツは買い取り型のため、購入後は好きな時間に好きなだけ学べるのが大きな特徴。セールも頻繁に開催されるため、気になるコンテンツがあればそのタイミングでの購入が狙い目です。
プログラミング学習に関しては、他の学習サービスでは珍しいJavaScriptフレームワークも学べます。

2．Schoo

「“みんなで学べる”ライブ動画学習サービス」を謳うSchooでは、月額980円で視聴できる7,000本以上の録画動画に加えて、無料のライブ授業が受けられます。毎日2～3本程度配信される参加型のライブ授業では、講師と受講者や受講者同士でチャットによるコミュニケーションが可能。疑問点はそこで解決できるので、チャットの数だけ学びの質が高まります。

3．progate

progateはプログラミング学習専用のWebサイト。サービス提供国数は100か国を越え、そのユーザー数は300万人にのぼります。
教材はイラスト中心のスライド資料のため直感的に学びやすく、コード作成中にエラーが起こるとその内容を日本語で表示してくれるなど、初心者でも学びやすいのが魅力です。

まとめ

オンライン学習の普及により、プログラミングを学ぶハードルは以前よりも低くなりました。オンライン学習を用いた効果的な方法で楽しく学びたい方は、使用するインターネット回線を光回線にするなど、インターネットを含む周辺環境の整備も心がけましょう。