PCゲームでも家庭用ゲームでも、快適に遊ぶためには環境を整える必要があります。勝敗を賭けたゲームを遊ぶ場合は、モニターや回線環境はもちろん、デスクや椅子などが勝敗を左右する可能性も考えられるのです。
今回は、現役でPCゲームを遊び倒していて、ゲーム環境を整えるために苦心してきた筆者が、必需品からあると便利なモノまで、快適なゲーム環境のためのPC周辺機器の選び方を解説します。
ライター:荒井啓仁
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ゲーム環境に最低限必要なモノ8選と選ぶポイ ント
1.モニター

ゲームを遊ぶために、まず必要なのが画面を映すモニター。ゲームを時々遊ぶ程度なら安価なモニターでも問題はありませんが、ゲームをしっかり遊びたいなら「リフレッシュレート」の数値を気にしたほうがよいでしょう。
リフレッシュレートとは「ディスプレイが1秒間に画面を更新する回数」を表す数値。リフレッシュレートが高ければ高いほど、画面の動きがより滑らかに描写されます。FPSや格闘ゲームなど、1秒未満の動きを争うゲームをやりたい場合は、120hz以上の高リフレッシュレートのモニターを選ぶのがおすすめです。高リフレッシュレートのモニターを使う際は、PC側のリフレッシュレート設定をモニターの数値に合わせるのをお忘れなく。
モニターの解像度に関しては、現行の販売品であればフルHD(1920×1080)以上に対応しているものがほとんどです。高価なモデルには4K(3840×2160)対応のモニターもありますが、4K出力に対応していないタイトルも多く、高精細な描写を楽しむのでなければフルHDのものでも問題はないでしょう。
デスクの大きさとモニターの距離から自身の環境に合ったサイズを選ぶことも大切です。モニターは、デスクの大部分を占めるデバイスなので、ゲーム環境を整える際はモニターを置く場所から考えると良いでしょう。臨場感を味わいたいのか、なるべく視点を動かさずに画面全体を把握したいのか、理想のゲームスタイルもモニター選びの際に大切にしたいポイントです。
2.デスク
モニターや場合によってはパソコン本体を置くこともあるデスク。広さはもちろん、ゲーム環境として揃える場合は天板の素材や厚みも大切です。モニターやその他デバイスが増えれば増えるほど重量が増していくので、できる限り丈夫なものを選ぶとよいでしょう。モニターアームやマイクアームなど、クランプ式(挟み込む形)の機材を使う場合もあるため、天板が柔らかい素材だとデスクが破損する可能性もあるので注意が必要です。
3.椅子(ゲーミングチェア/オフィスチェア/バランスチェア)

ゲーム環境を作る際、一番気をつけたいのが長時間座ることになる“椅子”です。つい夢中になり、身体に負荷がかかる姿勢を長い時間続けていると腰痛や肩こりなどの不調に見舞われるかもしれません。ゲーム専用をうたうゲーミングチェアは、どちらかといえばソファーのようにリラックスできるモデルが多いので、腰痛防止に向いていない点は注意しましょう。
腰痛持ちの筆者がおすすめするゲーム環境用の椅子は、オフィスチェアやバランスチェアです。愛用しているバランスチェアは決して座り心地はよくないものの、椅子を変えてから腰痛が軽減されました。長時間遊んでしまうゲームだからこそ、無理なく正しい姿勢が取れる椅子は、できる限り早い段階で用意したほうが長く健康的にゲームを楽しめます。
4.キーボード

PC操作に欠かせないキーボード。ゲーミングキーボードなどの商品も販売されていますが、競技レベルでゲームしない限りは通常のキーボードで問題ありません。キーボードの反応速度やキーの種類(薄いメンブレン、打鍵感の強いメカニカル)、キー内部の軸(スイッチ)、有線・無線など、さまざまな違いがあるので、FPSなどをキーボード+マウスで遊ぶ場合は好みのデバイスを選ぶとよいでしょう。なお「ゲーミングキーボード」と銘打たれたキーボードにはライトが付いているモデルが多く、寝室にゲーム用のデスクがあると夜間眩しいという欠点も……。設定で消灯できるものがほとんどですが、ゲーミングキーボード購入の際は留意しておきましょう。
5.マウス

キーボードと同じくPC操作に欠かせないマウス。FPSをキーボード+マウスで遊ぶ場合、キーボードよりも先にマウスにこだわったほうが費用対効果が見込めるでしょう。
ゲーミング用として販売されているマウスは、握りやすさやセンサー感度に違いがあるため、正確なエイム(照準合わせ)をしたい場合は少し良いマウスを使うのがおすすめです。
6.コントローラー

家庭用ゲーム機(CS機)であれば付属のコントローラーがありますが、PCでコントローラーを使いたい場合は別途購入が必要です。FPS用や格闘ゲーム用、高価なハイエンドコントローラーなど、遊ぶゲームに合わせてコントローラーを選ぶとよいでしょう。PS5の「DualSense」やNintendo Switchの「Switch Proコントローラー」など、一部の家庭用ゲーム機のコントローラーの中にはPCでも使えるものもあるので、確認してみるのもおすすめです。
7.音響関係(ヘッドセット/イヤホン/スピーカー)
モニター内蔵のスピーカーや普段使いのイヤホンでも問題ありませんが、ゲーム環境を整えたいのであれば音響関係も気にしたいところ。FPSやTPSなどのゲームは、視界やマップだけではなく、音も周囲の状況を把握するために必要な要素です。些細(ささい)な音を聞き逃さないためには、ゲーミング用のヘッドホンやイヤホンの用意がおすすめ。
イヤホンやヘッドホンですが、長時間使用すると耳が蒸れる、痛くなるなどのデメリットには注意しましょう。オーディオ端子をさし替えるだけで切り替えられるので、FPS/TPS以外のゲームはスピーカーで遊ぶのもおすすめです。マイク付きのヘッドセットを使えば、マイクを用意せずに通話しながらのゲームも楽しめます。
8.インターネット回線周り(ルーター/スイッチングハブ)
ゲーム環境で見落としがちなのがインターネット回線周り。楽しく快適に、勝負で不利にならないように、対戦ゲームを遊ぶ場合は有線接続の環境を整えるのを強くおすすめします。ブラウジングや動画視聴程度なら問題ないWi-Fi接続ですが、安定性や通信速度は有線(LANケーブル)接続の比になりません。1秒未満の時間を競うFPSや格闘ゲームを遊ぶ際は、少しの通信の乱れや遅れは命取り。対戦相手や味方にも迷惑がかかってしまうので、可能な限り有線での通信環境を整えたいところです。ルーターやLANケーブルの性能も大切ですが、利用している光回線の品質も重要なのは覚えておきましょう。
より快適なゲーム環境を作れるモノ4選
1.マウスパッド
マウスを使うゲームの場合、マウス自体の性能はもちろん大切ですが、マウスパッド選びも重要です。マウスパッドによってマウス自体の滑りがよくなるばかりか、センサーもしっかり反応するようになります。布製やラバー製のものが多く販売されていますが、プロ仕様のマウスパッドにはガラス製の商品も用意されています。筆者は利用したことがありませんが、利用者に話を聞くと、布製には戻れないほどマウスの滑りがよくなるのだとか。
2.モニターアーム

ゲーム環境を揃える際におすすめしたいのがモニターアーム。モニターの位置を自由に変えられるメリットは大きく、高さを調節することで正しい姿勢を取れたり、距離を調整することで目の疲れを防げたりと大活躍です。モニター台を使わないことで、モニター下のスペースを活用できるのもうれしいポイントです。モニターアームの規格(VESA規格)には、ネジ穴の間隔サイズが決められているため、使用するモニターの規格を調べておきましょう。また、モニターアームによって最大重量が決まっている点も注意が必要です。
3.デュアルモニタ

モニターアームと次いでおすすめしたいのがサブモニターの利用。モニターが2枚あることによる利便性の向上は、一度味わってしまったら戻れません。ゲームをしている間にSNSのチェック、各種アプリの操作、ゲームに関するメモや攻略情報を表示しておくなど、ゲームと同時に他の画面を表示できるメリットは体感すれば納得できるはずです。動画配信などを考えている場合は、コメントのチェックや配信アプリの操作などを同時にできるので、必要不可欠といえるでしょう。
4.USBハブ
キーボードやマウス、場合によってはマイク、カメラなど、パソコンのポートは何かと不足しがち。ポートが足りない際に役立つUSBハブも早い段階から用意しておくのがおすすめです。
まとめ
ゲーム環境を一度で整えるのは大変ですが、記事内で紹介した最低限必要なモノから揃えていき、少しずつデバイスを足していくのも楽しいですよ。今回紹介は省きましたが、PCゲームを遊ぶためには専用PCの用意もあるとよいでしょう。高価で専門用語が多いため、これからPCを買うという場合は、ぜひ関連記事を読んでゲーミングPCを選ぶ際の参考にしてください。
また、デバイスや家具などもゲーム環境に必要ですが、何より大切なのはゲームを快適に遊ぶための安定した高速な通信環境です。有線環境がない、利用している回線に不安があるという場合は、回線契約の見直しを検討してみてはいかがでしょうか?
関連記事:初心者におすすめのゲーミングPCとは?ゲーミングPCの選び方を分かりやすく解説
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