メールを受信したときや添付ファイルを開いたとき、文字化けのせいで内容が読み取れずに困ったことはありませんか? 今回はメールやファイルで文字化けが生じた際の原因と対処法を紹介します。
ライター:CLIP編集部
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メールの文字化け
メールの文字化けが起こる主な原因と対処法を紹介します。
エンコードの変換が正しく行われていない
すべての文字が文字化けしていれば、「エンコード」とよばれるデータを異なる形式へ変換する行為が正しく行われていない可能性があります。
対処法
お使いのメーラーにもよりますが、「オプション」や「表示」からエンコードの設定を開き、「日本語」を選択すると解決できるかもしれません。
環境依存文字が使用されている
デバイスの発展に伴い、今ではあらゆる端末からメールを送信できるようになりました。その結果互換性のない特殊文字などがメールで送付され、受け取り側で文字化けが起こる機会が増えています。
対処法
この場合は基本的に読み取ることができないので、特殊文字である携帯やスマホの絵文字は使いすぎないように気を付けましょう。
HTML形式が用いられている
色付きの文字や本文中に画像を挿入できるHTML形式でメールが送信されると、受信者側の設定によっては正しく表示されないことがあります。
対処法
これが原因と考えられる場合は、メールの表示設定を「Unicode(UTF-8)」に変更。
メールの表示設定を変更することで読み取れますが、送信時はHTML形式ではなくテキスト形式の利用を心がけ、文字化けのリスクを減らしましょう。
WordやExcelファイルの文字化け

Windowsのシステムに問題がある
Microsoft OfficeのWordやExcelで文字化けが起こった場合は、個人の設定などではなくWindowsのシステムに問題があることも。
対処法
Windowsのシステムが原因の文字化けは、Windows Updateで修復されます。アップデートが更新されているかは以下の手順で確認。
- 「スタート」から「設定」へ
- 「Windows Update」をクリック
この手順で表示された画面に、実行できるアップデートが存在する場合はアップデートを。「最新の状態です」と表示されていれば、新しいアップデートが発表されるのを待ちましょう。
言語設定が日本語になっていない
日本語で作成されたファイルを開く時の言語設定が日本語になっていなければ、文字化けが起こることがあります。
対処法
言語設定で日本語を優先に。
- 「ファイル」から「オプション」を選択
- 「言語」から「日本語」が〈優先〉にされているか確認
- 優先されていなければ「日本語」を選択し、「優先として設定」をクリック
- 「OK」をクリックし、ソフトを再起動
言語設定が原因の文字化けであれば、この手順で直るでしょう。
フォント名の重複
Microsoftの報告では、Windows 10 の日本語版にOffice 2007の日本語版をインストールすると、Windows 10 の「msmincho.ttc」とOffice 2007の「MSMINCHO.TTF」が重複し、正しく表示されないようです。
対処法
パソコンの管理者としてログインを行い、日本語補助フォントをアンインストール。その後再度インストールします。
具体的な操作方法はMicrosoftサポートのサイトをご確認ください。
異なるOSでファイルを圧縮・解凍している
Macで圧縮したファイルをWindowsで解凍した場合、OSの表記規則であるシステムロケールの違いから文字化けが起こることがあります。
対処法
Windowsで解凍したテキストファイルなどの本文が文字化けしている場合は、システムロケールで「UTF-8」を選択すると正しく表示されるかもしれません。
Windows10では以下の手順でシステムロケールの文字コードを「UTF-8」に変更できます。
- 「スタート」をクリックし、「設定」を選択
- 「時刻と言語」、「言語と地域」の順でクリック
- 「管理用の言語の設定」をクリックし、「システム ロケールの変更」
- 「ワールドワイド言語サポートでUnicode UTF-8を使用」にチェックをつけ、「OK」
- 指示に従い再起動
ファイルの破損
ファイルの破損が文字化けの原因になっていることもあります。
対処法
Microsoft ExcelやMicrosoft Wordのファイル破損が疑われる場合は、一度そのファイルを閉じ、以下の手順で復旧を試みましょう。
- Microsoft ExcelやMicrosoft Wordの新規ファイルを開き、「開く」「参照」をクリック
- 文字化けが起きているファイルを選択し、「開く」横の▼から「開いて修復」
- ポップアップ画面で「修復」を選択
テキストファイルの文字化け
基本的にテキストファイルの文字化けは、使用している文字コードが異なることで発生します。
対処法
テキストファイルの文字コードを変更することで直せるかもしれません。以下の方法を試してください。
- 「メモ帳」を立ち上げ「ファイル」、「開く」をクリック
- 文字化けが起こっているファイルを選択
- 「自動検出」となっている文字コードを「UTF-8」に設定して「開く」
この手順で直らない場合は「UTF-8」以外の文字コードを選択。
CSVファイルの文字化け

値や項目をカンマで区切ったテキストファイル「CSVファイル」が文字化けする原因も文字コードの違いであることがほとんどです。
対処法
Excelを用いて文字コードを変更
- Excelを起動し、「空白のブック」を選択
- メニュータブの「データ」から「テキストまたはCSVから」をクリック
- 文字化けが起こるCSVファイルを選択し、「インポート」
- 表示されたウィンドウで文字化けが直っているか確認
- 直っていなければ、解消されるまで左上「元のファイル」で別の文字コードを選択
メモ帳でファイルの文字コードを調整
- 文字化けするファイルを右クリックし、「プログラムから開く」
- 「メモ帳」をクリック
- 開いたメモ帳ウィンドウの「ファイル」をクリックし、「名前を付けて保存」
- 新しく表示されたウィンドウの「文字コード」を「ANSI」にして「保存」
- Excelで開き、文字化けが解消されているか確認
印刷時の文字化け

ドライバー登録のエラー
プリンターのドライバーにエラーが出ていると、印刷時のみ文字化けが起こることがあります。
対処法
上記の場合は、ドライバーを入れ直すことで解決できるかもしれません。
環境依存文字を使用している
印刷しようとしたファイルにプリンターが対応していない環境依存文字が使用されていると、文字化けが起こることがあります。
対処法
意味が変わらない別の文字を使用するなど、環境依存文字の使用を控えましょう。
直せない文字化けを一時的に読み取る方法
以下のサービスを利用すれば、文字化けしているファイルを一時的に読み取ることができるかもしれません。
もじばけらった
このWebサイトでは、文字化けしている文章をフォーム内に貼り付け、「ばけらったー!」というボタンをクリックすれば、文字の解読を進めてくれます。
解読がうまくできなくてもタブを切り替えれば、他の変換結果の確認もできます。
Broken JIS mail recover Service
このサービスではメールの文字化けを解読してくれます。こちらの使用方法も文字化けしている本文をフォーム内に貼り付け、「解読する」をクリックするだけ。
文字化けテスター
こちらは文字化けを直すだけでなく、通常の文章を意図的に文字化けさせることもできる一風変わったサービスです。
文字化けを直したいときは「文字化け後文字列」と記載されているフォームに、文字化けしている文章を挿入し、「文字化け復元↓」をクリック。
まとめ
文字化けが起こる原因は文字コードの不一致や言語設定の誤り、システムエラーなど、個人で対処できるものからすぐには対処できないものまでさまざまです。文字化けが起こった際は今回の記事を参考に、考えられる原因からまずは個人でできる適切な対処を試みましょう。
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