ゲーム販売プラットフォーム「Steam」とは?登録方法・おすすめゲームも

近年日本のユーザー数が大きく伸びてきている、パソコンゲームのダウンロード販売専用プラットフォーム「Steam」。今回はまだ利用したことがないという方に向けて、その概要や登録方法、3つのおすすめインディーズゲームを紹介します。

ライター:吉岡勇哉

Steamとは?

「Steam」とは、アメリカのValve社が運営するパソコンゲームのダウンロード販売専用プラットフォーム。Steamのユーザー登録は無料で、無料と有料ゲームが用意されています。
ダウンロードしたゲームはアカウント上で管理されるため、物理的なソフトウェアは存在しません。また「コミュニティ」というSNSとしての機能も搭載しているのが大きな特徴です。

Steamの特徴

Steamの特徴をメリットとデメリットにわけて紹介します。

メリット

インディーズゲームを手軽に購入できる

Steamでは大手企業が販売するゲームのほかに、なかなか世に出回らないインディーズゲームも数多く取り扱われています。さまざまなゲームがあるため、思わぬ出合いがあることも。

ゲームの管理が容易

Steamではダウンロードしたゲームをアカウント上で管理するため、ゲームが紛失する心配がありません。

チート対策に積極的

Steamでは、「VAC(Valve Anti-Cheat)」と呼ばれるシステムにより、ユーザーのコンピューターにインストールされたチート(不正行為)が自動検知されます。チートが検知されたアカウントは即座に停止され、VACの誤判断と認定されない限りはアカウント復旧ができません。チートユーザーの対策がされているので、比較的安心してプレイしやすいといえるでしょう。

対応デバイスが豊富

Steamの対応デバイスはパソコン、スマートフォン、PS5など多岐に渡ります。すでにお使いのデバイスでも利用できるのではないでしょうか。

セールが頻繁に行われる

Steamではセールが頻繁に実施されています。クリスマスなどの大型イベントの際は90%オフの商品が販売されることも。イベント時は気になるゲームがセール対象になっていないか、チェックしましょう。

ゲーマー同士のコミュニティがある

Steamには「コミュニティ」というプレイヤー間のソーシャルネットワーク機能が存在します。この機能を使用すれば、フレンド検索やグループの作成、チャットへの参加、ゲームの情報収集などが簡単に行えます。また、一般的なSNSと同様にアクティビティを非公開にすることも可能。

デメリット

ゲームのプレイ風景
英語スキルが必要となることも

Steamは世界中で利用されているため、SNS機能を持つコミュニティ上や、オンライン対戦などを行う際は英語でのコミュニケーションが求められることがあります。またゲームによっては日本語対応されていないものもあるので注意しましょう。

一部のゲームでリアルマネートレーディングが公認されている

Steamで販売されている一部のゲームでは、Steamのクレジット機能を利用してリアルマネーによるゲーム内アイテムの売買が公式に認められています。人気ゲームのアイテムは価格が高騰することもあるので、トラブルに巻き込まれないように気をつけましょう。

ダウンロードに時間がかかる

Steamは物理ソフトではなくダウンロードによってゲームをやり取りするため、購入に時間を要します。ゲームによってはデータが大きく、すぐには始められないこともあります。

デバイスのデータ容量を使用する

Steamで購入したゲームは基本的にデバイスにデータを記録していきます。そのため、普段使いのパソコンを用いてゲームを購入すると、パソコンの容量がゲームデータによって圧迫されてしまいます。ゲームの購入はダウンロード先をよく考えてから実行しましょう。

パソコンのスペックによってはうまく利用できない

パソコンにゲームをダウンロードする場合、ゲームの推奨環境をデバイスが満たしていなければ、満足に遊べない可能性があります。気になるゲームが見つかったときは、ダウンロード前にそのゲームの推奨環境と、自身のパソコンスペックの確認を。

・関連記事:画像処理を担うGPUとは?CPUとの違いや人気ゲームごとのおすすめ

Steamの登録方法

Steamのアカウント作成ページを開きます。
その画面から「メールアドレス」と「居住区」を入力。その下に表示されている2つのチェック項目を確認し、問題がなければチェックを入れ「続行」をクリック。

アカウント作成画面

登録したメールアドレスにSteamからメールが届くので、そのメール上の「メールアドレスを確認する」をクリックして、先ほどのWebページに戻ります。

メールアドレスの確認画面

希望の「アカウント名」と「パスワード」を入力し、「完了」をクリックすれば登録終了です。

アカウント作成の完了画面

Steamのおすすめインディーズゲーム3選

1.Papers, Please

「Papers, Please」は、入国審査官として入国希望者を次々にチェックしていくシミュレーションゲームです。
基本的な業務はパスポートをはじめとした書類の確認ですが、必要書類や確認事項は日々変化するので、毎朝指示を確認し、その日の業務を行います。
入国希望者の中には不法入国を企む者もいるので、書類などに矛盾を見つけた場合は、調査モードで矛盾を指摘して調査。指紋確認やスキャナを使って詳しく取り調べ、入国可否の判断を行います。その場で偽造が証明された場合は、相手を拘束することも。
このゲームでは入国を許可した人数に応じて支払われる給料で家族を養います。また余った給料を用いてセキュリティ機器の導入も可能。
入国審査では賄賂を持ちかけられることもあり、それを利用することで人助けができたり、密かに革命軍をバックアップしたりすることができるため、行動次第でストーリーが変化するのも魅力のひとつです。

2.Stray

「Stray」は人間の代わりにロボットが生活する世界が舞台のゲーム。プレイヤーは1匹の迷い猫となり、仲間とはぐれて迷い込んだ、サイバーシティからの脱出を目指します。
このゲームは用意された多くの謎を、ネコならではのアクションを用いて解き明かしていく謎解きアクションアドベンチャーゲームです。

最大の魅力は、ネコの特徴を上手くとらえたモーション。爪をとぐ姿や水を飲む姿、おもちゃで遊ぶ姿など、猫好きにはたまらない動きが数多く盛り込まれています。
制作のフランスBlueTwelve Studioの事務所は開発者より猫の数が多いそうです。PlayStationプラットフォームの公式ブログ「PlayStation.Blog」では発売日の7月19日発表の記事で、開発に貢献した“従業員”として、3匹の猫が紹介されています。Strayは“猫好きが作る猫好きのためのゲーム”といえるでしょう。

3.Terraria

「Terraria」は目標設定がされておらず、プレイヤーが自由に進めることができる2Dアドベンチャーゲームです。具体的な指針が決められていないので、平和的にフィールドの開拓や建築をメインで進めるもよし、勇敢に敵との戦闘やそのための装備製作を中心に進めるもよし。自分のスタイルに合わせて自由気ままにゲームを楽しみましょう。
ゲーム内の地形はほぼ全てのものが破壊でき、破壊したブロックはアイテムとして入手可能。これを好きなところに設置することで、自分好みの世界を作り上げることができます。

TerrariaはMinecraftと似た要素が多く「2D版Minecraft」と呼ばれることもありますが、Minecraftと比較すると戦闘が多いのが特徴です。Minecraftについても知りたいという方は以下の記事を。

・関連記事:Minecraft(マインクラフト)とは?子どもに人気の理由

まとめ

少し前までゲームの購入といえばディスクやカセットでの購入が一般的でした。しかしパソコンゲームが普及した現在は、スクウェア・エニックスなどをはじめとした大手ゲーム会社も、はじめからSteamでゲームを販売していることがあり、ソフトウェアのダウンロードが当たり前になりつつあります。
今回の記事からダウンロードでの購入に魅力を感じた方は、Steamの利用を検討してみてはいかがでしょうか。


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  • 1996年、奈良生まれ。大学卒業後、内装建築会社に就職。2年後カナダにて留学という名の余暇を過ごし、その後ライターの道へ。現在はジャンルを問わずさまざまな執筆を行う。

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