LANケーブルには対応する通信速度や周波数を表す、カテゴリという規格が存在します。その中でも一般家庭を中心に特に普及しているであろう「カテゴリ6」。今回はグレードでいえば中間層に位置するこのカテゴリの特徴やおすすめの使用環境を紹介します。
ライター:CLIP編集部
カテゴリ6とは?
LANケーブルはカテゴリという規格によって通信速度や周波数が表されており、カテゴリ6はその中のひとつで中間層に位置します。基本的に表記は「CAT6」ですが、「ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1」と表記されていることもあります。
カテゴリ6の最大通信速度は、ひとつ下位規格のカテゴリ5eと同じ1Gbpsですが、伝送帯域は2.5倍の250MHz。そのため、同じ時間でより多くのデータを送ることができます。
ケーブルは8本の銅線を2本ずつらせん状によりをかけた4対のツイストペアケーブル仕様。銅線内の隣り合うペア同士でデータが乗りうつる現象を抑える効果があるため、混線に強いという特徴があります。
また、カテゴリ6ではこれまでにはなかった十字のプラスチック部品(十字フィラー)をケーブルの中心に導入。これによりケーブルの強度が上がり、破損リスクが低減されるほか、ノイズ耐性も向上しています。しかしその一方で、カテゴリ5eなどに比べると柔軟性が失われ、取り扱いづらいデメリットもあります。
コネクタは下位のカテゴリ5や5eと同じRJ-45なので、容易に取り替えが可能。下位規格と比較すると平均的な価格は少し高価ですが、下位互換性も備えているため、いつか1Gbpsの光回線サービスを利用する可能性がある場合はカテゴリ6を利用しておくと良いでしょう。
カテゴリ6と他の規格をさらに詳しく比較したい方は、以下の関連記事をご確認ください。
カテゴリ6の利用に適した使用環境
カテゴリ6の利用が推奨される環境を紹介します。
インターネットをよく利用する一般家庭
カテゴリ6には下位互換性があるため、基本的にはカテゴリ5や5eよりもおすすめです。しかしカテゴリ7など、それ以上の規格になるとノイズ防止のためにケーブル内部の芯線を金属膜などで覆う、シールド処理が施された「STPケーブル」が採用されています。その場合は帯電防止のため電気伝導体を地面に繋ぎ、余分な電気を地面に逃がすアース処理が必要となってしまいます。
一般家庭では、十分なスペックを備えつつも気軽に使用できるカテゴリ6の利用が適しているでしょう。
契約回線の通信速度が1Gbps
契約回線の通信速度が1Gbpsにも関わらず、カテゴリ5(最大通信速度100Mbps)のLANケーブルを使用している場合は、契約回線の通信速度が発揮されていません。この場合はLANケーブルの買い替えを検討しましょう。
端末を複数台有線接続で使用する
インターネット利用端末が1台の場合はカテゴリ5eでも問題なく使用できるかもしれませんが、端末が複数で有線にカテゴリ5eを利用する場合は回線混雑により、通信の遅延が起こる可能性も考えられます。そのため、複数の端末で同じ回線を利用する場合は、伝送帯域の広いカテゴリ6を利用しましょう。
まとめ
一般家庭を中心に特に普及していると考えられるカテゴリ6の特徴を紹介しました。
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