Excel カレンダーを関数・テンプレートで作成する方法

「オリジナルのカレンダーを作りたいけど、何で作るのがいいのだろう……」とお悩みの方におすすめなのが、Excelでカレンダーを作成する方法です。Excelでは関数を使ってカレンダーを作れる他、種類が豊富なテンプレートでサッと仕上げることもできます。今回は、Excelの関数・テンプレートを使ったカレンダーの作成方法について詳しく解説します。

エクセルでカレンダーを作る方法は?

エクセルでカレンダーを作る方法は?

まずは、Excelでカレンダーを作る方法についてご紹介します。

DATE関数で作成する

DATE関数とは、日付を表すデータを求める関数のことです。DATE関数を使うことで日付をシートに自動表示させたり、表示形式を見やすくカスタマイズできたりするため、カレンダーの作成に応用できます。

その他の関数でカレンダーをカスタマイズする

DATE関数以外にも、以下のような関数を使うことで曜日・日付を自動でカスタマイズでき、より使い勝手の良いオリジナルカレンダーを作成できます。

WEEKDAY関数とは

WEEKDAY関数は、日付に曜日を割り当てる際に便利な関数です。特定の曜日に休日といったテキストを入れたり、土日にだけ色付けをしたいときなどに活用できます。

COUNTIF関数とは

COUNTIF関数は、ある特定の条件に一致するセルを処理するのに適した関数です。例えば祝日を条件にして日付に色付けがしたいときなどに活用できます。

MONTH関数とは

MONTH関数は、シートに表示する日数を指定できる関数です。1シートに該当月だけを表示させたいときに活用できます。

テンプレートで作成する

Excelのテンプレートを使えば、誰でも簡単にカレンダーを作成できます。さまざまなデザイン・機能のテンプレートがあるので、好みのタイプを選んでカレンダーを作りましょう。

このように、Excelにはカレンダーを簡単に作成できるさまざまな機能があります。関数を覚えれば、カレンダーだけでなく、シフト表・タスク管理・家計簿などにも応用できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

DATE関数でカレンダーを作成する方法

DATE関数でカレンダーを作成する方法をご紹介します。
ここでは、例として2024年1月のカレンダーを作成してみます

1.カレンダーに入れる項目と日数を決める

シートに図のようにカレンダーに入れる項目を入力し、E1・E2のセルに「年・月」を入力します。日付の欄は31日分作成しましょう。

カレンダーに入れる項目と日数を決める

2.「年・月」のセルに任意の数値を入れる

「年・月」のセルの隣、F1、F2のセルに任意の数値を入力します。今回は2024年1月に設定しています。

「年・月」のセルに任意の数値を入れる

3.日付にDATE関数を入力する

日付を表示させるために、日付の欄の先頭のセルを選択してDATE関数を入力します。セル「A2」に「年・月」が表示されるように「=DATE(F1,F2,1)」と入力しましょう。このとき、「日」を表示させる「1」を忘れないように注意しましょう。

日付にDATE関数を入力する

4.2024/1/2の日付をDATE関数で表示する

DATE関数を入力してEnterキーを押すと、「日付」に2024/1/1と表示されます。表示されたのを確認したら、「A3」のセルに「=A2+1」と入力し、2024/1/2を表示させます。

2024/1/2の日付をDATE関数で表示する
2024/1/2の日付をDATE関数で表示する

5.2024/1/2以降の日付を入力する

「A3」のセルに2024/1/2が表示されたら、セルの右下のカーソルに合わせて十字を表示させ、それをドラッグしたまま31日までセルを選択します。すると下の図のように31日まで日付を自動入力できます。

2024/1/2以降の日付を入力する

6.曜日を入力する

31日まで日付を入力できたら、1日から31日までのセルを選択し、右クリックでメニューを表示させます。メニューの「セルの書式設定」をクリックします。

1日から31日までのセルを選択し、右クリックでメニューを表示させます。メニューの「セルの書式設定」をクリック

セルの書式設定のボックスを表示させ、「ユーザー定義」を選択します。「yyyy/m/d」を選び、語尾に曜日を表す(aaa)を追記し「yyyy/m/d/(aaa)」に変更して「OKボタン」を押します。

「ユーザー定義」を選択します。「yyyy/m/d」を選び、語尾に曜日を表す(aaa)を追記し「yyyy/m/d/(aaa)」に変更して「OKボタン」を押す

OKボタンをクリックすると日付の横に曜日が記載されます。この工程でシンプルなオリジナルカレンダーを作成できます。

日付の横に曜日が記載されます

DATE関数×その他の関数でカレンダーをカスタマイズ

DATE関数で作成したシンプルなカレンダーを以下の関数でカスタマイズすることで、より使いやすいカレンダーになります。それぞれの方法について解説します。

WEEKDAY関数で土日に色付け

WEEKDAY関数で土日を色付けする方法を解説します。なお、Excelでは曜日を表す数字を以下のように定義しています。

日曜月曜火曜水曜木曜金曜土曜
1234567

後ほど、曜日に対応した数字を使用するので念のため頭に入れておきましょう。

1.色付けするセルを選択する

「A2~A32」までのすべての日付を選択し、「条件付き書式」を選択。プルダウンでメニューの「新しいルール」を選択します。

「A2~A32」までのすべての日付を選択し、「条件付き書式」を選択。プルダウンでメニューの「新しいルール」を選択

2.WEEKDAY関数で条件を指定する

「新しい書式ルールダイアログボックス」が開いたら、「数式を使用して、書式設定をするセルを設定」を選択します。「次の値を満たす場合に値を書式設定」の下部の入力欄に、「=WEEKDAY(A2)=7」と入力しましょう。入力が完了したらプレビュー欄の右にある書式をクリックします。

「数式を使用して、書式設定をするセルを設定」を選択します。「次の値を満たす場合に値を書式設定」の下部の入力欄に、**「=WEEKDAY(A2)=7」**と入力

3.書式を変更して土曜日を色付けする

「セルの書式設定」を開き、タブから「塗りつぶし」を選択します。任意の色を選択してサンプルを確認した後、ボックスの右下にある「OK」をクリックしましょう。

「セルの書式設定」を開き、タブから「塗りつぶし」を選択します。

OKをクリックすると、以下のように土曜日だけが色付けされます。先ほどと同じステップで関数を「=WEEKDAY(A2)=1」に変更すると日曜も色付けできます。とても簡単に任意の曜日を色付けできるのでぜひ試してみてください。

以下のように土曜日だけが色付けされます。

COUNTIF関数で祝日に色付け

次はCOUNTIF関数で祝日を色付けしましょう。

1.祝日一覧シートを作成する

新しいシートを追加し、そこに下の図のような祝日一覧を作成します。インターネットなどで検索すると一覧がまとまっているため、それをコピー&ペーストして作成すると簡単です。シート名は「祝日一覧」に変更しておきましょう。

新しいシートを追加し、そこに祝日一覧を作成します。

2.COUNTIF関数を入力する

WEEKDAY関数のときと同様に、「A2~A32」までのすべての日付を選択し、「条件付き書式」から「新しいルール」、「数式を使用して、書式設定をするセルを決定」まで進みます。「次の値を満たす場合に値を書式設定」の下部の入力欄に、「=COUNTIF(祝日一覧!A:A,A2)=1」と入力し、プレビューの右にある「書式」をクリックしましょう。

「A2~A32」までのすべての日付を選択し、「条件付き書式」から「新しいルール」、「数式を使用して、書式設定をするセルを決定」まで進みます。「次の値を満たす場合に値を書式設定」の下部の入力欄に、**「=COUNTIF(祝日一覧!A:A,A2)=1」**と入力し、プレビューの右にある「書式」をクリックしましょう。

3.書式から条件を指定する

「セルの書式設定」を開き、タブから「塗りつぶし」を選択します。任意の色を選択してサンプルを確認した後、ボックスの右下にある「OK」をクリックしましょう。

「セルの書式設定」を開き、タブから「塗りつぶし」を選択します。

OKをクリックすると、以下のように祝日だけが色付けされます。

祝日だけが色付けされます

MONTH関数で翌月を非表示にする

ひとつのシートに1年間のすべての日付をまとめるのではなく、1シートに1カ月分のみ表示させたい場合はMONTH関数を使用します。MONTH関数の使い方について解説します。1月以降の日付も表示させた以下の図のようなシートを準備してから始めましょう。

MONTH関数で翌月を非表示にする

1.月の表示を「2」に変更する

「F2」の数値を1から2に変更します。すると、A列が2月に変更されます。

「F2」の数値を1から2に変更します。すると、A列が2月に変更されます。

このままだと3月以降の日程も表示されてしまっているため、表示されているセルをすべて選択します。

表示されているセルをすべて選択します。

2.MONTH関数を入力する

表示されているすべてのセルを選択した状態で、「条件付き書式」→「新しいルール」→「数式を使用して、書式設定をするセルを設定」を選び、「次の値を満たす場合に値を書式設定」の下部の入力欄に、MONTH関数「=MONTH($A2)<>$F$2」を入力し、プレビューの右にある「書式」をクリックしましょう。

表示されているすべてのセルを選択した状態で、「条件付き書式」→「新しいルール」→「数式を使用して、書式設定をするセルを設定」を選び、「次の値を満たす場合に値を書式設定」の下部の入力欄に、MONTH関数**「=MONTH($A2)<>$F$2」**を入力し、プレビューの右にある「書式」をクリック

3.書式を指定する

「セルの書式設定」のタブ「塗りつぶし」を選び、今回は色なしを選択してください。そのままタブの「表示形式」に移動し、「ユーザー定義」を選択。「種類」の項目の下部にある入力ボックスに、何も表示しないを意味する「;;;」を入力し、「OK」をクリックします。

「セルの書式設定」のタブ「塗りつぶし」を選び、今回は色なしを選択してください。
そのままタブの「表示形式」に移動し、「ユーザー定義」を選択。「種類」の項目の下部にある入力ボックスに、何も表示しないを意味する「;;;」を入力し、「OK」をクリック

「OK」をクリックして、元のシートに戻ると、以下の図のように3月以降の日付が非表示になっています。

3月以降の日付が非表示になっています。

このように、関数を使うことでカレンダーを用途や自分の好みに合わせて作成できます。今回紹介した関数の他にも、罫線を引く作業を自動化する「OR関数」やテキストの色・サイズ・スタイルなどを自動で変更できる関数などもあるので、カレンダーをより細かく調整したい方は調べて試してみるとよいでしょう。

エクセルのテンプレートでカレンダーを作成する方法

ここまで関数を使ったオリジナルカレンダーの作成方法についてご紹介しましたが、「もっと簡単な方法が知りたい……」と感じた方もいるのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、Excelテンプレートを使った方法です。Excelテンプレートは種類が非常に多く、魅力的で使いやすいデザインが多いのが特徴。「とにかく簡単に作りたい!」という方はぜひ試してみてください。

1.カレンダーのテンプレートを選ぶ

Excelの「ファイル」からサイドバーの「新規」を選択します。検索窓の下部にあるタブから「カレンダー」を選んでクリックします。

Excelの「ファイル」からサイドバーの「新規」を選択します。
検索窓の下部にあるタブから「カレンダー」を選んでクリックします。

2.テンプレートを選んでダウンロード

表示されたテンプレートの中から好みのものを選びます。選択するカレンダーのテンプレートが拡大表示されるので、下部にある「作成」をクリックしてダウンロードしましょう。

表示されたテンプレートの中から好みのものを選びます。下部にある「作成」をクリックしてダウンロードしましょう。

3.カレンダーの年を変更する

カレンダーが表示されたら、「年」を変更します。初期段階はダウンロードした年で表示されているので、右上にある「カレンダーの設定」の「年」を次の年に変更しましょう。「年」の変更を確認できたら完了です。(※「年」の場所はテンプレートによって異なります)

右上にある「カレンダーの設定」の「年」を次の年に変更しましょう。

なお、最近のテンプレートは、印刷時に「カレンダーの設定」部分が非表示になる作りになっています。このままでも問題ありませんが、気になる方は文字色を白に変更するなど、文字と背景色を同じにして非表示にしておくとよいでしょう。

まとめ

Excelは、オリジナルカレンダーを作るのにぴったりなツールです。関数を使って自由にカスタマイズしたカレンダーが作れる他、種類が豊富なテンプレートで簡単に自作することもできます。オリジナルカレンダー作りを検討している方は、今回ご紹介した内容を参考に、ぜひExcelを活用してみてください。


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