2020年10月23日、5G(第5世代移動通信システム)に対応したiPhone12が発売。遅延が少ない大容量通信が日常生活でどんどん使われていくようになり、「IoT家電」もさらに驚くべき進化を遂げることになりそうです。前回は家電芸人としても知られる、お笑いコンビ、ペナルティのヒデさんに、芸人の視点からIoTを想像していただきました。
今回は、iPhone芸人として活躍するかじがや卓哉さんにIoTを想像していただきました。
ライター:CLIP編集部
小学生時代の遊び場は家電量販店!iPhone芸人かじがや卓哉の家電ルーツ
――本日はよろしくお願いいたします。まず、かじがやさんが家電を好きになったきっかけを教えてください。
かじがやさん:小学校1年生くらいのときに、家の近くに家電量販店ができたんですよ。歩いて行ける距離だったのでそこに行って、新しい家電製品を見るような小学生でした。それが原体験だったかと思います。
――小学生のころから家電に触れ合ってきたわけですね。好きな家電はありますか?
かじがやさん:新技術とかテクノロジーが垣間見えるものが好きですね。例えば冷蔵庫でいうと三菱電機の冷蔵庫「切れちゃう瞬冷凍」。冷凍するってこと自体は今まで通り変わらない。でも0℃よりも低い温度で一瞬で冷凍することができる。食材を傷めず、美味しいままで栄養素も損わずに凍らせられるんです。
何が「切れちゃう瞬冷凍」なのかといいますと、凍らせたまま食材を切ることができるんです。今までは一度全部解凍して使いたい分を切り分けて、また冷凍することが多かったですよね。この商品はそのまま切れるので味を損なうことなく、さらに時短で調理することができる。このような最新テクノロジーが搭載された家電に魅力を感じますね。
――最近購入された家電でお気に入りのものはありますか?
かじがやさん:最近ですか。ちょっとリスト見ますね。
――リストにされているんですか(笑)!
かじがやさん:そうなんですよ。いろんなもの買っちゃって、分からなくなるので……。最近は「エンバー」という会社のマグカップが良かったですね。これはマグカップに温度調整装置が付いていて、いつでも美味しい温度で飲み物を飲めるものなんです。スマートフォンと連動して、自動的に設定温度にしてくれる機能があります。何度も温め直すことがなくなるのでいい商品ですね。あと、あまり僕は必要とは思っていないんですが、カフェインの摂取量の管理もしてくれます(笑)。
iPhone12の普及で5Gのサービス拡大が進みそう?
――かじがやさんは「iPhone芸人」として知られていますが、iPhoneが日本に初登場したときは衝撃でしたか?
かじがやさん:そうですね。iPhoneが出る前からガラケーでも年1回、新しい技術や最新機種が出るたびに機種変更していました。その時点でガラケーよりもiPodで音楽を聴く方が管理がしやすかった。それで携帯とiPodの両方を持ってたんですけど、それが1つになるという。さらにタッチパネルでいろんなことができて、パソコンのページが小さな端末で開ける……その情報だけを聞いていても、すごい技術の製品が出るな、最初のiPhoneから売れるなって思ってました。
――そこからiPhoneについてどんどん詳しくなっていったんですか?
かじがやさん:好きなので日常的に情報は収集してたんですけど、外向けに情報発信してみんなに広めるみたいなことはしていませんでした。iPhone4くらいになってからみんなが持ち始めて電話の切り方が分からない方も出てきた。そのとき僕は2年間iPhoneを持ち続けた経験があるので、教えてあげたら「そうなんだ!」と喜ばれることが増えていって、色んな質問が来るようになりました。年間1000件くらい質問が来ていましたね(笑)。
――先日かじがやさんのYouTubeチャンネルにもアップされていた話題ですが、最近発売されたiPhone12で世界は変わりそうですか?
かじがやさん:iPhone12の一番大きなポイントは「5G」対応というところですね。ただ「5G」はまだエリアが狭くて、iPhone12を持っていても「5G」回線でない方もおられると思います。iPhoneは日本の半分くらいの方が持っている商品で、それが「5G」回線になることで周りの環境やシステム、サービスが変わらざるを得ないと思います。より「5G」を本格化させるために必要な起爆剤としては良いタイミングで発売されました。企業が「5G」関連サービスを開発してもそれを使える人がいなければ意味がないので、新たなサービスやシステムが生まれて、世界が動き出すんじゃないかと思いますね。
――「5G」が登場してかじがやさんが予想する未来は?
かじがやさん:「5G」の大きな特徴は、高速通信、超低遅延というサービスなんですけど、恩恵を受けやすいのはエンターテインメント業界かと思います。スポーツやライブなど、現場で観るのが一番楽しいものですね。今まではライブ配信をしてもちょっと遅れていたり、映像が乱れていたりしてたんですけど、それが「5G」になると双方向のコミュニケーションでもその場にいるような感覚で、ほとんどリアルタイムで行えるようになるんじゃないかと思います。
――「5G」が登場することで新たな職業が出てくるんじゃないかと思うのですが、芸人さんも新たなスタイルの方が登場しそうですか?
かじがやさん:そうですね、よしもとの中でいうと今売れていらっしゃる方々はこのようなサービスに強い方が少ないので、芸として普及するのに時間がかかるのではないかと思います。なので、デジタルに強くて面白い方がいればまた新たなスタイルが誕生するんじゃないかと思いますね。
iPhone芸人かじがや卓哉が想像するIoT家電の未来とは
――今生活している中で不便だと思っていることを解消するようなかじがやさんが想像するIoT家電はありますか?
かじがやさん:冷蔵庫の在庫管理は不便だと思いますね。ユニクロの無人レジを見たことはありますか? あれってボックスの中に購入したい商品を入れると、全ての金額を出してくれるんですよ。冷蔵庫もシステムの構造は一緒だなと思っているので、買ってきたものを入れたら、食材の消費期限管理をしてくれる冷蔵庫がほしいですね。欲をいえば、店舗と連動してくれれば最高ですよね。冷蔵庫内の在庫がなくなれば自動で発注してくれるシステムが搭載されれば、買い物に出かけることなく食材に困ることはないですね(笑)。将来的にはAmazonや楽天が発売する「在庫管理+自動発注冷蔵庫」のようなものになるんじゃないでしょうか? 実現もそこまで難しいものではないんじゃないかと思います。
【在庫管理+自動発注冷蔵庫】
――ほかに何か不便だと思うことはありますか?
かじがやさん:ちょっと今思いついたことなんですけど、公衆トイレで、前の人がいつ出るかを知らせる機械を導入してほしいなって思いますね。本人の感覚で分かる状態でいいんですけど、「今はまだ出られない状態」「用を足し終わっていつでも出られる状態」みたいな状況をAIで検知してもらって外に知らせるシステムですね、「緊急トイレ速報」みたいな(笑)。ノックでは意思疎通できないし、あと何分ですか?って聞いても嫌じゃないですか。
あとは中に入っている側は、外にいる人がすごく困っているっていうのが分かればいいですよね。緊急で年に一回あるかないかの大変な時だっていうときに使えるカードみたいなものを発行して、優先的にトイレを使用できたりするといいなと思います。まずはアプリでもいいんですけど。方法としては色々思いつくんですけど、個室の外にランプがついていて、中の状況に応じて色が変化して、
- 緑ランプ=「まだ出られません」
- 黄ランプ=「トイレットペーパーを使用しているのでもう間もなく」
- 赤ランプ=「便座から立ち上がっているのですぐに出られます」
とか、状況がトイレに行かなくても分かるようなアプリがあったら、、うっかりトイレに入っても個室が空いてなかったととか、ジ・エンド状態にならなくて済みますよね(笑)。
【緊急トイレ速報】
――それは面白いですね! かじがやさんが思う理想のIoT化とは何でしょうか?
かじがやさん:外出先のどこへ行っても自分仕様になるといいですねぇ。例えばホテルに泊まるときに見ていなかったTVの録画を見られたり。世界の全ての部屋とか場所がスマートルームとかスマートスポットとかになれば、より楽しいですね。
今回はiPhone芸人のかじがや卓哉さんのお話を伺いましたが、当たり前ですがiPhoneだけではなく様々なジャンルの家電に詳しかったです。想像するIoTは家電に収まらず、社会のシステムにも言及されていて見る世界が違うんだなぁと感じました。かじがや卓哉さん、ありがとうございました。
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